「育児」と検索すると「ノイローゼ」や「辛い」や「イライラ」などの文字がたくさん出てきます。
「子どもを生むまで、こんなに育児がつらいなんて思ってなかった。」
私もそんな一人。…だったのに、今や3児の母となりました(笑)。
少しでも気持ちが楽になれるような、そんな言葉がけが出来ればと思い記事に致します。
なんでこんなにイライラするの?(´Д⊂ヽ
我が子は可愛いのに、どうにもイライラする。
せっかく作った離乳食を食べない、歯磨きさせてくれない、着替えてくれない、ギャン泣き…etc.後から思えば本当に些細なことなのにイライラする!
わかりますよ。わかります。
理由を①~⑥まで、簡単な対策と一緒にまとめてみました。
理由①睡眠不足
産後に知ったことのひとつ。「寝れない」ということ。
抱っこをしようが、授乳をしようが、着替えをさせようが「よくそんなに泣くよね」っていうくらい泣き続ける我が子。3人育児していて一番長かったのは最長4時間ちょっとでしたが、産後の身体にあれは応えますね。
生後間もない赤ちゃんは2時間も続けて寝てくれたら大変ラッキー☆なので、睡眠が細切れで身体がしっかり休まりません。
睡眠不足は肉体的な面だけでなく、精神的な面にも多大な影響を与えます。
生後100日くらいになるまでは昼夜の区別も曖昧です。床上げが終わっても無理は禁物。離乳期になるまで夜中の授乳はほとんどの場合続きます。
→「あれやらなきゃ」「これやらなきゃ」のレベルを下げて極力寝ましょう!!(つ∀-)オヤスミー
ちょっとくらい散らかっていても、ちょっとくらい洗濯物がたまっても、食事がグリルするだけになっても人間は死にません。
育児ノイローゼは真面目な人の方がなりやすいです。だんだんいい加減になった私は第一子の時と比べ物にならないくらい楽になりました(笑)。
「~しなきゃ!」と思ったら、「これをやらなければ死ぬのか?」と一度自分に問いかけてみてください。
理由②栄養不足(※鉄分要注意)
妊娠・出産は血肉をわけて新しい命を生み出すので母体の栄養はかなり子どもに奪われます。
妊娠中の貧血の検査で引っかかるのはザラですが、産後も特に母乳育児をしている場合、毎日白い血液を輸血しているに等しいので鉄分もかなり消費しています。授乳中の鉄分の摂取目安は妊娠中のそれより多いです。
完全母乳で育てた場合、普通に一食多く食べてOKなくらいにカロリーを消費しています。これはかなり強度な運動をしている場合に相当します。
母乳育児は「食欲がやばい」「自然に痩せる」というのは、それだけ母乳育児が肉体的にハードであるということです。
鉄分不足はイライラの原因になります。
→鉄分豊富なもの、また栄養価の高い食べ物を食べましょう!!
出産で血が足りなくなった状態の方に、漢方では「当帰芍薬散」がすすめられます。
産後の体調がすぐれない方、是非お試しください。
理由③ホルモンの影響
妊娠・出産で女性のホルモンバランスは劇的な変化をとげます。
何故か夫にイライラするケースがありますが、これも「敵」を我が子から守る本能が働いてしまった影響です。
まず「味方」として脳・身体に認識してもらわなくては生理的なイライラはおさまりません。
「俺だって仕事で大変なんだ」などといった対立するようなコミュニケーションをとっていると母親は「自分を理解しない敵」として認識してしまいます。
→普段のコミュニケーションの段階から、夫に「母親の味方である」というスタンスで接することをこころがけてもらってください。
(育児は深いね)
理由④自分のペースで動くことが出来ない
育児休業中&専業主婦は常に子どもとワンセットです。
おむつ・授乳が常に一日の中でちょこちょこ入り、泣いたらあやして、合間に家事を少しずつすすめて…の生活。
子どもがちょっと大きくなったら、朝ごはん・おやつ・お昼ごはん・おやつ・夕飯の5食を用意して、外遊びなどが加わります。
トイレに行こうと思いきや、泣きわめいてついてくる。
洗濯物をたたんでいる矢先にタンスから盛大にぐちゃぐちゃに全部出す。
料理をしている途中に「…んっ!(うんち出た!)」と言ってくる。
服やあちこちを汚しながらご飯を食べ終わって、着替えさせて遊び始めたと思ったらぶつけて泣いて、吐いてまた汚す。
いつの間にか椅子を移動していて高いところに置いてあるものを全部落としている。
そういうのが当たり前の日常です。みんなそんなもんです(笑)。
ちょっと一息出来るのはお昼寝してくれる時間のみ。(だいたいこの時間にたまった家事を片付ける人が多いですが)
日常の中で何かに集中して取り組んだり、「これをやろう!」と思ってスムーズにその事柄を終えるということが非常に難しくなります。
→これはもう物理的な問題なので人に頼りましょう!^^
ex)・夫 ・実家 ・一時保育 ・ベビーシッター
「これくらいの時間が欲しい」というのを決めて定期的に時間をつくることをおすすめします。
理由⑤孤独
人間は本来、群れで育児をする動物らしく、そもそも一人で育児するようにできてないそうです(NHKで随分に話題になった番組「ママ達が非常事態!?」より)。
「子育て」が「孤育て」とも言われるように、現代は核家族化の影響で母親が一人で育児を担うケースが多いです。
孤育てで母親は以下のような状態になります。
社会から取り残されているような感覚になる。
言葉の通じる人と殆ど一日会話がない生活にストレスを感じる。
スムーズにことが運ばないので、些細な達成感もなかなか感じられない。
”母親としての自分”のみの生活により、自分(アイデンティティ)がなくなるような感覚になる。
人間にとって社会的に切り離されることって、相当なストレスなんですよね。
だって、人と人の間で生きるのが”人間”ですから。
→言葉の通じる大人の人とコミュニケーションをとれる時間を持ちましょう♪
夫が仕事で殆どいないケースなどは特に、人と会話すること自体がとても少なくなってしまいます。ちょっとママの集まるサークルなどに足を伸ばしてみてもいいかもしれません。
理由⑥「~であるべき」というプレッシャー
これは性格にもよるのですが、でもノイローゼになる人はここが一番厄介です。
「~であるべき」という自分の基準や社会の基準に合わせてなんとかしようとすると育児はとてつもなく苦しくなります。
自分の力ではどうにもならないことが多すぎます。
そして「これが正解」なんてそもそも無いですから。
育児は家庭によって全然違います。
ひとつ正解らしきものがあるとしたら、どうしたらみんなが一番笑顔でいられるか?を基準にしてください。
母親のストレスは子どもにうつります。
手抜き料理も、ちょっと散らかった部屋でも、母親が笑顔でいたら子どもはニコニコしてます。
逆に、どんなに凝った料理でも、整理整頓された部屋でも、母親がイライラしていたら子どもは不安定になります。
母親と子どもは元々繋がっていますが、生まれた後もどこか繋がっているんですよね。別の人格でありながら、繋がっているんです。
人格形成の土台になる乳幼児期の母親との関係は、生涯にわたって多大な影響をおよぼすとされています。
今をご機嫌に過ごすこと。今を幸せに過ごすこと。
それを意識してみてください。
まとめ
長くなりましたが、いかがでしたか?
一文でまとめると…
必要なものをしっかりと食べて、出来るだけ寝て、変な罪悪感を捨てて笑顔で過ごせるように工夫すること!!
です。
同じ母親からのエールでした。
我が家の第一子はもう小学生です。
「かわいいかわいい♪」ってほっぺをすりすりしたくなるような時間は本当にあっという間です。
子どもと過ごせるキラキラした時間を、どうか大切に過ごしてくださいね。