定期接種とされている予防接種についてのまとめ、第二回です。
ワクチンそれ自体の予防効果の是非についてはシリーズ一番最後に触れさせていただき、それぞれのワクチンについての情報は現在の仮説が正しいとした場合でお話させていただきます。
ヒブ
2013年より定期接種化。
・ヒブ(Hib、b型インフルエンザ菌)の感染経路
インフルエンザ菌と名前がついていますが、私達がよく知っているインフルエンザとは全く別物です。
ヒブは多くの人の鼻やのどにすみついている「常在菌」です。抵抗力が落ちたときに発病すると言われ、ほとんどの子どもはいつのまにか感染(不顕性感染)、発症しているケースが多いです。
生まれたばかりの赤ちゃんは無菌ですが、飛沫感染・接触感染で保菌するようになります。
・感染したらどうなる?
ヒブに感染しても、そのほとんどは無症状ですが、一部の人では重症の感染症を起こす場合があります(引用元:感染症情報センター(2012年12月))
Hib髄膜炎はワクチン導入前の時点で、5才未満乳幼児2.000人に1人が発症していました。患者の5%が死亡、25%に運動麻痺・精神遅滞・難聴・てんかんなどの後遺症が残ります。
患者の5%が死亡というととてもこわい印象になりますが、「患者全体が2000人に一人」で、その中の5%が死亡、25%が後遺症ということです。すると5歳未満乳幼児全体の中でHib髄膜炎で死亡する確率は4万人に1人になります。
5 1
100 = 20
200000 40000
・副反応の報告
2012年5月までに、ヒブワクチンと肺炎球菌の同時接種で13人、ヒブ単独接種で3人死亡しています。しかし、ほかに原因が見つからないのに、原因不明とか調査中とか、乳幼児突然死症候群の紛れこみ事故としてかたづけられ、副反応とはなかなか認定してくれません。(引用:『新・予防接種へ行く前にー改定新装版』
例として、「平成25年3月11日の副反応検討会の資料1ー6」を掲載いたします。
保護者としてはワクチンが原因としか思えないような状況であっても、副反応として認められるのはごく一部であることがおわかりいただけるかと思います。
このような評価をもとに、私達に安全なワクチンと宣伝されています。
具体的な数値をみるため、厚生労働省HPより一番最近の副反応報告数の資料の一部を抜粋して掲載致します。↓
※医療機関への納入数のうちの副反応数となりますので、実際の接種数とはズレがあります。
重篤な副反応数は10万分の1~3程度となっています。
・予防効果
Hib感染症の法律に基づく届出は2013年4月から開始されたため、それ以前の発生状況についての国の統計はありません。しかしながら、ワクチン導入後に疾患率の減少はみられるとのことです。
参考に厚生労働省の「Hibワクチンに関するファクトシート」の一部を抜粋して掲載いたします。諸外国におけるワクチン導入前と後の疾患率の変化になります。
※ただ、感染症は常に流行と衰退を繰り返すものであるため、ワクチン導入前後が続いているグラフを用いて比較しなければその効果を調べることは出来ません。シリーズ一番最後のまとめでも触れさせていただくつもりですが、その点、ワクチンの効果というのはなかなか証明が難しいものです。
接種をした人間が発症しているのか?という点では、
2010~12年の厚労省「庵原・神谷班」の調査では、接種後にヒブ侵襲性感染症に13例かかっています。
引用:『新・予防接種へ行く前に~改訂新装版』
ということです。
全体の感染者が減っているから効果があるはずだ!という推定をワクチンの根拠としており、実際の疫学的証明はありません。
重症化をふせぐのがワクチンだと言われていますが、ヒブは常在菌であるため殆どの人は菌を保有しています。その中で発症するのは一部の人です。そしてその一部の人が重症患者です。
だとしたら打ったらゼロになって然るべきなのでは?と保護者の一人としては感じます。
ヒブワクチンまとめ
Hib髄膜炎で4万人に1人が死亡、8000人に1人が後遺症。対して副反応では重篤なものが10万人に1~3人。
…とすると、ワクチンの効果があるならば打つ意義はある…となるのですが、前述の通り、打ってもかかっているのと、その被験者の数がわからないので効果が不明です。
予防接種は保護者次第です。保護者の同意がなければ受けることは出来ません。
以上の資料だけでなく、是非もっと色々なものでも勉強して判断していただければと思います。
今回はヒブワクチンについてでした。
次回へ続く。