ワクチンの副作用がこわい?危険?効果は本当?まとめ④四種混合

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定期接種とされている予防接種についてのまとめ、第四回です。

ワクチンそれ自体の予防効果の是非についてはシリーズ一番最後に触れさせていただき、それぞれのワクチンについての情報は現在の仮説が正しいとした場合でお話させていただきます。

四種混合(DPT+IPV)ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ

2012年より四種混合に切り替わりました。それ以前は三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)+ポリオ(経口生ワクチン)でした。

移行期間が終わり三種混合の生産・販売を中止したのは2014年です。

今回はワクチンの材料となった病原菌の種類が多いのですが、まずは一つずつの病原菌の「感染経路」と「感染したらどうなる?」をまとめたあとに、ワクチン全体の副反応をまとめていきたいと思います。

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ジフテリアの感染経路

患者や無症候性保菌者(症状が出ていないけれど菌を保有している人)の咳などから飛沫感染します。

ジフテリアに感染したらどうなる?

喉が痛くなり、高熱が出て、声がしわがれ呼吸困難になります。

扁桃・咽頭ジフテリアでは扁桃・咽頭周辺に白〜灰白色の偽膜が形成され、気道にもこの偽膜が形成されることから呼吸困難をおこします。偽膜が気管支などの深くまで達すると呼吸ができなくなり死に至ります。

合併症としては心筋炎があり、突然死に至る可能性があります。

昔はとてもこわい病気でした。

1945 年には約8万6千人の患者を出し、うち10%が死亡しています。

ですが、現在は感染者自体がほぼみられません。ジフテリアと診断した医師に対し、病人が一人もいない状況で発症するのは感染症としては非常に不自然であるため、「誤診ではないか?」という声が出る状況です。

また、現在では抗生物質での治療があります。

ジフテリア

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百日咳の感染経路

患者の咳などによる飛沫感染です。

百日咳に感染したらどうなる?

普通の風邪のような症状ではじまり、次第に短い咳が連続的に起こる特徴のある咳(痙咳)となります。続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出ます。しばしば咳き込みにより嘔吐を伴います。熱はあっても微熱程度です。

低月齢の乳児では無呼吸発作チアノーゼ・けいれん・呼吸停止と進行することがあります。

合併症としては肺炎の他、発症機序は不明であるものの脳症もあります。1992~1994年のアメリカでの調査によると、致命率は全年齢児で0.2%、6カ月未満児で0.6%とされています。

菌自体は抗生物質に弱いですが、毒素が血中にしばらく残り、その間咳は続きます。

百日咳の免疫についてですが、一度かかったらかからない病気ではなく、二回かかることもあります。ですが通常二回目は軽症になります。

国立感染症研究所よる近年の流行状況のまとめは、2008~2012年の間に流行がみられましたが(下記グラフ参照)、2013年は全国で5件、2014年は13件、2015年は8件となってます(参考URLはこちら)。死亡者は近年出ていません。

百日咳

それ以前の流行状況のグラフがネット上で見つけられませんでしたので、著:藤井俊介『まちがいだらけの予防接種』より拝借いたします。

百日咳

(画像引用元:『まちがいだらけの予防接種』藤井俊介著)

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破傷風の感染経路

細菌性の伝染病で、嫌気性菌です。空気に触れると死ぬのでドブ・水田・沼などの泥の中に生息しています。こうしたところで釘を踏み抜くなどの怪我をし、そこに破傷風菌が入り込んだ場合に感染します。

血液で流れ出る、空気に触れるような擦り傷程度では通常感染しません。また、人から人へは感染しません。

ですが、不衛生な環境でのへその緒の処理などにより新生児が発症することもあります。国内における新生児破傷風は1995年の報告を最後に、それ以降は報告されていません(1999年時点の報告)。しかし、世界の新生児の主要な死亡原因の一つとなっています。

津波で多大な被害を被った東日本大震災では、震災関連の破傷風患者の報告があがっています。

破傷風にかかったらどうなる?

初期症状はあごのこわばりや嚥下困難、開口障害などから始まり、呼吸困難や後弓反張などの全身症状へ以降、重篤な患者では呼吸筋の麻痺により窒息死することがあります。

発症すると致死率は20~50%と高いです。

以下は近年の患者数の推移です。

破傷風

破傷風

生活の変化により、一番患者数が多かった1950年近辺~だいぶ減少していますが、破傷風は流行型の感染症ではないため常に一定の患者数がいます

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ポリオの感染経路

ポリオウイルスは患者の腸内で増殖します。患者の便をさわったり、便にとまったハエやゴキブリが媒介したウイルスを体内に取り込んだ場合に感染します。

ポリオに感染したらどうなる?

90~95%は不顕性感染(症状が出ない)で、4~8%はカゼのような症状(発汗、下痢・便秘・悪心・嘔吐などの胃腸症状、咽頭痛・咳などの呼吸器症状など)をおこし、風邪かポリオかの判断は難しいです。0.5~1%が無菌性髄膜炎などを発症しますが麻痺を伴いません。感染者の約0.1%が小児麻痺をおこします。

日本では80年台以降、自然感染による患者は出ていません。2000年10月、WHO(世界保健機構)は日本を含む西太平洋の37の国・地域からポリオが根絶したことを宣言しています。

ところが一方で、それ以降もポリオワクチンはしばらく生ワクチンだったため、予防目的のワクチンによってポリオに感染するケースがありました

四種混合ワクチンの副反応の報告

販売開始~25年3月31日までの出荷分での報告です。

四種混合

全文はこちらから。一部抜粋致します。

四種混合

単独接種での死亡例の報告は以下のようになっております。

四種混合,副反応

相変わらず因果関係は不明だそうです。

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予防効果

現在、感染症として猛威をふるっている種類の病原菌ではないものが含まれます。

既に感染症そのものが無くなった、リスクが極めて低いものに関してその予防効果を測ることは難しいと思われます。

百日咳の患者が一時的に全国数十人規模で流行がみられますが、百日咳はそもそも一度疾患していたとしても生涯続く免疫ではないため、打つ意義は軽くすむことを期待する点にとどまります(しかしながら軽くすんだかどうかは、同一個体で比較が不可能なので検証出来ません)。

破傷風の予防接種1963年より「義務化」されましたが、義務では無くなったりしてきた歴史もあり、接種率は2003年の統計で以下の通りです(地域は限定されます)。

破傷風

破傷風

(画像元はこちら

前述の破傷風の患者の年齢と接種率との関連もみられます(ただ、感染リスクが水田での農作業などで高くなると思われるので世代間の生活の違いも無視出来ないとは思いますが)。

四種混合(DPT+IPV)まとめ

発症者が少なく感染するリスクがそもそも低い点&近年ジフテリア・百日咳・ポリオでの死亡者は出ていない点と、副反応では死亡者が出ている点を考える必要があります。

破傷風については、流行を問わず一定の脅威である点が打つ意義となるかと思います。

ワクチンに否定的なお医者さんであっても「破傷風は打っておけ」という場合が少なくありません。

単独接種は自費になりますが、検討してもいいのではないかと思います。

この記事だけではなく、様々な情報を得て考えていただければと思います。

次回へ続く。

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