定期接種とされている予防接種についてのまとめ、第七回です。
ワクチンそれ自体の予防効果の是非については一番最後に触れさせていただきます。それまではまず、それぞれのワクチンについてまとめさせていただきます。
日本脳炎
予防接種は1954年に開始されました。1975年に義務化されましたが、重い副反応が出たことを受け2005年に積極的勧奨差し控え(中止ではなく、希望者には接種するスタイル)、2010年に再開されました。
感染経路
豚などの体内で販促した日本脳炎ウイルスを蚊が媒介することによって感染します。人から人へは感染しません。
感染したらどうなる?
殆どは不顕性感染です。感染した場合100~1000人に1人程度が発病するといわれています。
突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、ウイルスが中枢神経にはいりこむことにより意識障害、運動障害、麻痺などをおこす病気で、後遺症を残したり死にいたることもあります。
発病した場合の致死率は30%程度で、後遺症は半数以上に残ります。
昔はとてもこわい病気でしたが、近年の発生件数は激減していて、こちらによると、
2013年8名(いずれも60代以上)
2010年4名(6歳1名、あとは60代以上)
2009年3名(18ヶ月1名、7歳1名、40代1名)→小児例いずれも回復
2008年3名(50代2名、60代1名)
となってます。
副反応
このワクチンは副反応で色々と問題がおこりました。
死亡例も含み、脳炎、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)などの重篤な中枢神経系障害が毎年数人ににおき、2005年に積極的勧奨差し控えの勧告をだしました。その後ワクチンの成分内容を少し変更し再開されました。
最近の副反応の報告は以下のとおりです。全文はこちら。
重篤なものは以下のような症状です。
上記の通り、現在のワクチンも4ヶ月の間に随分とたくさんの重篤な副反応が報告されています。
予防効果
接種差し控えの影響により、2005年~2010年の間に接種率が大幅に落ち込みました。ところが、日本脳炎の患者はまったく増えていません。
予防接種をうけていようといまいと、抗体を持っていようといまいと、日本脳炎の死亡者数には無関係だということができます。
引用元:『まちがいだらけの予防接種』著:藤井俊介
と断言されるワクチンです。
詳細をお知りになりたい方は引用元の本をよくご覧になって、説得力のあるグラフなどを参考にしていただければと思います。
日本脳炎まとめ
個人的にはおすすめしません。…が、この記事からだけではなく、様々なデータをもとに判断していただければと思います。
現在の患者数自体がとても少ないことと、ウイルスを保有している動物の近くに暮らしているのかどうか?という居住環境も人よって違いますし、副反応のリスクもあまりに高すぎます。
今回は日本脳炎ワクチンについてでした。
次回へ続く。