結婚というのは大きな人生の節目です。
この人となら、そう思って殆どの人は結婚します。
しかし現実、離婚率はそう低くありません。今や35%、三組に一組は離婚する時代になりました。それは女性が昔よりも経済力を持つことが可能となり「離婚できるようになった」とも言えるでしょう。
今回はこれから結婚や子供を持つことを考えている女性の皆様に知っておいてもらいたいことをまとめました。
結婚する前に知っておくこと
・世の中には結婚や妊娠や出産を機に豹変する人がいます。
「結婚前はやさしかった」
むしろこれはDVやモラハラ加害者の特徴です。
DV・モラハラ加害者の加害には特徴があり、ターゲットを理想化している時と脱価値化している時では対象に対して抱く感情や態度が全く異なるものになります。
この理想化→脱価値化という特徴的な変化を変化前に見抜くのは、特に年若い時であれば難しいでしょう。
・モラハラの特徴は知っておきましょう。
というわけで、モラハラの特徴は事前にある程度は知っておいた方がいいです。
気づくと支配されている、これがモラハラです。
こちらは参考記事の一例です。→モラハラの被害者が逃げられなくなっていく理由~モラハラの手口
・妊娠・出産・育児の労力は壮絶です。
これらについて女性が支払う膨大な労力について、特に身近でそれを意識して見ていない限り独身女性にその労力は見えない化されています。
つわりくらいは知っている人が多いですが、つわりも入院が必要になる人がいます。また、内臓の圧迫による各臓器への負担や不調、骨が歪むことにより生じる痛みなど、妊娠中も決してお腹が大きくなって不便といった単純なことではありません。妊娠中も産後も失禁することが珍しくない身体になります。
それでも、妊娠中の不調よりも産後の方がしんどいです。
身体から大量の血液が失われ、骨盤底筋を損傷することもよくあります。開腹手術をする人もいるでしょう。母乳育児の場合、母乳の原料は血液ですので「白い血液」を常に与えている状態になります。生まれたばかりの赤子には昼も夜もありませんので、食事・排泄物の処理・身の回りのケアなどが産後の消耗した身体でしばらくずっと続きます。身体が負傷した状態であっても自分のケアは後回しになり、ろくに眠れずに自分以外の生き物の世話に追われる生活が続くのです。
これを知らないまま妊娠すると後悔することがあります。しかしその後悔はとても口にしにくい空気があります。
・子供は手がかかります。
生まれた後、子供は大人になるまで10数年を要します。
はじめは言葉もわかりません。一人では生きていけません。そしてしょっちゅう風邪や病気になります。何をするのにも子供を気にかける必要があります。
また、障害児が生まれた場合、現在の日本では「親のどちらかが仕事を辞めてケアをする」ことを前提に社会ができています。特に医療ケアが必要な子どもは保育園に預けることができません。(ごくごく一部の地域で医療ケア児専門の保育園があります。)24時間付き添いやケアを前提とする状態の子供もいます。
そして障害児の親になった場合、離婚率が跳ね上がります。健常児家庭の6倍です。主に父親が逃げます。
結婚前に準備しておくこと
以上のことを踏まえて心の準備と選択をすることをおすすめします。
・逃亡に必要な個人資産
逃げるのに必要な個人資産を確保してから結婚してください。実家が太くて逃げられる場合、親が元気なうちはしばらくはそれでも大丈夫です。
DV・モラハラ加害者は逃げにくければ逃げにくいほど支配と加害を強くします。
結婚前の貯金などは個人資産ですので、共有する必要はありませんし、開示しなければならない義理もありません。個人資産から生活費を賄ってはいけません。生活が苦しい場合はそれぞれの収入と支出をきちんと見直し共有財産でやりくりしてください。この話し合い自体が不可能な相手はもうその時点で離れた方がいいです。
個人資産はあなたの人生を守るための保険です。
・仕事/収入を得ることができる資格やスキル
専業主婦になるのかどうかというのはそれぞれのご家庭のことなので、外野が口を出すことではありません。しかし、やはり経済力は大事です。個人資産は逃亡資金として役に立ちますが、「これで生きていける」という仕事があるというのはやはり大きいですし自信にも繋がります。
とは言え、いまだにマタハラなどは存在しますし業界によっては賃金格差もひどいです。また、前述の通り望まなくとも子供の障害のために専業主婦にならざるを得ないというパターンが存在します。
女性の賃金が著しく低くない業界での仕事(子供を望む場合に養える賃金が貰えるように)、ハラスメントで退職させられない職場、転職しやすい資格、在宅であっても仕事ができるスキル…こういったものを何か持っていると心強いです。
「ハズレ」を引くリスクを下げる
妊娠・出産はハッピーという風潮で語られます。(キラキラコーティングなどとも揶揄されていますが)
しかし、生理の体調不良ですらしんどい人が多いのです。妊娠・出産はもちろんその比ではありません。妊娠・出産で大きなコストを払うのは女性です。
女性について無知な男性であっても、無知の知がある人はマシです。そして知ろうとしてくれる人、それらの負担を補おうとしてくれる人はいいです。産休や育休などによる収入の減少を女性の個人資産から出させようとする男などはハズレなので即別れましょう。精子を出すだけの奴は間違いなくハズレです。
女性に偏って求められがちな他者のケアですが、的確なケアの能力がある人はハズレ率が低いです。的確なケアは経験が不足しているとできませんし、相手を見ていないとできません。また突発的なケースは頭が悪いとできません。
幼稚な人はNGです。結婚したらママンを求める人はケアを求めるだけで他者をケアしません。そしてそれを当然のことだと認識しています。
ハズレの人についてはこのブログではたくさん書いてありますので、他の記事も是非参考にしてみてくださいね。