モラハラ・DVをあらかじめ見抜くことは可能なのか?

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モラハラやDV被害を訴える時、殆どの被害者は「なんでそんなのと一緒になったの?」といった言葉を投げかけられてしまいます。

しかし、「付き合い始めとは全く別人になってしまった」「とてもやさしい人だった」、というケースはむしろあるあるです。

モラハラやDVはあからじめ見抜けるのか?

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これはよく議題にあがることです。

モラハラ・DVの加害者はまるで別人になりますから、要は「詐欺師を最初から見破れるのか?」といった話題と重なるでしょう。

どうでしょうか?皆さん。詐欺に遭ったことはありますか?

おそらく大きな詐欺の被害に遭ったことはなくとも、質の悪い商売方法にひっかかって「やられた!」と思ったことくらいはあるのではないでしょうか?

・見本と同じデザインだけど、材質が違うのでは?

・〇〇できるって書いてあったのに、これができる条件ってすごく限られるのでは?

・見本に出されている量でこの値段だと思ったのに、〇〇グラムの量は全然違うじゃない!

…そういう誠実さに欠ける商売をしている人はたくさんいますし、日々そういう輩に引っかかって購入してしまう人はいます。

モラハラ・DVはこういった悪徳商法の被害に遭うのと似ています。

双方の希望をマッチングした契約をするはずが、騙されたことにより一方的に搾取されてしまうのです。

モラハラ加害者に反応する「違和感」センサー

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詐欺にも遭いやすい人と遭いにくい人はいますね。

モラハラ・DVも同じです。

では遭いにくい人の視点からみるとどんなところが胡散臭いと感じるのでしょうか?

1.「良すぎる」という類の違和感

・第一印象が良すぎる&いい人仕草が「過ぎる」

これはモラハラ加害者あるあるです。モラハラ加害者は外面がとてもいいです。「どのように振舞うことが正解であるのか?」を模倣した振る舞いをするため、第一印象が良すぎる傾向にあると言われています。

・「気が合うね!」

モラハラ加害者は理想化と脱価値化というサイクルを持ちます。まだ脱価値化していない対象と一体感を味わっている時、対象に対して「この人は全てがいい」と認識して理想化しています。モラハラ加害者にとって理想化している対象は相手でありながらも自分の延長です。

どういうことかというと、そもそも自分と他人の境目がきちんと存在しないからです。理想化している対象にモラハラ加害者は「僕とおんなじじゃないか!」というように共通性をアピールします。アナ雪のような感じですね。

・贈り物が過剰

理想化している時の加害者にはラブ・ボミング(愛の爆弾)という行動の特徴があり、ターゲットに過剰に贈り物をしたりします。「こんなにあげている」「こんなに尽くしている」という実績作りでもあります。いわば強制的に「貸し」を作っているような状態にあります。

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2.「人に対する敬意を感じない」という違和感

・ふとした時の言い回しに違和感

「あいつ使えない」、「死ねばいいのに」など、ギョッとする言葉を平気で口にしたりするなど、人に対してよくそんなこと言えるな…という違和感を覚える、というのもよくあるケースです。

・してもらって当然

よく店員への態度に性格が出る、などと言われますが、それで見分けられる程度のモラハラ加害者は人を騙すスキルの低いタイプです。詐欺師にもレベルが色々あります。

モラハラ加害者は理想化している時のターゲットには大げさに感謝を示すかもしれませんが、他の人への態度に「あれ?」と違和感を覚えることがあります。「Aさんが□□してくれたのに、それに対してこれ?」という違和感は大切です。

・人の予定を勝手に決める

自他境界の不全が見て取れる場面です。人の役割や予定を一方的に決めていたりすることがあるのもモラハラ加害者あるあるです。「この人ならやってくれるでしょ」と、本人不在で話をすすめたりします。

・小さなことを他人のせいにする

自分の都合でキャンセルになった話だったのに、「○○さんも忙しいみたいだからさ~」と○○さんのせいでキャンセルにしたかのように話をしたり、小さな責任転嫁が見られるのもあるあるです。

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3.「言動が幼い」という違和感

・負けず嫌い

自分に対しての負けず嫌いではありません。これは幼い子供の言動によくみられる「自分の負けを認められない」「自分が負けるとあからさまに不機嫌になる」という類の負けず嫌いです。

負けず嫌いというよりも「負けを受け入れられない」といった表現の方が正確ですね。

・「人それぞれ」がわからない

これも未成熟な精神性がよく出てくる特徴です。相手の立場、相手の心情といったものへの理解が乏しく、自分の価値観を押し付けてジャッジするような言動がみられます。

「違和感」センサーは磨ける

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がっつりとターゲットになってしまった人は、この手の人たちの特徴が金太郎飴のごとく同じであることに次第に気がついていきます。

相手は詐欺師です。詐欺には手口があるわけですね。

今までこういった人達と縁が無く、いい人だけに囲まれていた人は詐欺の被害に遭いやすいです。詐欺をする人の存在を認識していないからです。(※ただしこの場合、人を粗末に扱う傾向の違和感にはとても敏感です)

または、詐欺に遭ってる自覚が無いままに幼少期から騙され続けていた人も被害に遭いやすいです。詐欺を詐欺と思っていないからですね。

モラハラ加害者はその行動にパターンがありますし、それについて解説している本も出ています。モラハラは決して珍しいことではありません。

(中には自己愛性パーソナリティ障害とASDがごちゃまぜになっているものもあるようですが)

どうしてこのような行動をとるのか?が理解できると、ぐっと解像度があがり、その知識は自分の身を守れることにも繋がります。このブログではモラハラ加害者について、また被害者が抱えやすい問題などについても書いていますので、ご興味がありましたら他の記事も読んでみてください。

以下にモラル・ハラスメントについての王道の一冊を楽天、アマゾンそれぞれのリンクでご紹介しておきますね。

 

「嫌だって伝えたら、話し合ったらわかりあえるのでは?」 モラハラを知らない人はそのように言ったりします。 まるで相手が「話し合ったら話が通じる相手である」という大前提が存在するかのように。 モラハラ加害者に話し合いは通じません。なぜなら都合の悪いことは認めないという障害だからです。
モラルハラスメントの被害に遭っても、それがモラルハラスメントだと気が付けないということが少なくありません。気がついたときには後遺症が残るレベルで傷ついている、というのも悲しいことですがよくある現実です。 筆者自身、あの気持ちが悪いものに名前がついている…ということを知った時

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