こんなにガチでドラマ見てるの超久しぶりなんですけど。
いやマジで凄すぎなんですけど。
細かい…そして、すごい納得して唸ってしまう…人の心理描写の巧みさと、それを示唆する光、小物の演出、そして、些細な一言が伏線になっている深さ…。
私も一回見ただけじゃわからないんですけど、今ってツイッターでみんなが気がついたことを見られるじゃないですか!
それでまた「あぁそうか!!」って思って更に感動です。
もうたまらない…!!
そんなわけで、みんなの気づきをシェアしながら感想をまとめてみます。
6話のあらすじ~テーマは夫婦のすれ違い
一目惚れしてミステリアスな雰囲気に惹かれた夫と、この人は私が自然体でいても好きでいてくれると思った妻のすれ違い。
出会いから、徐々に距離が縮まっていって結婚をして、家族になった二人。
結婚が「現実」になり、妻が普通の人だったことに気がついてだんだんと心が離れていく夫と、そんなことには気が付かずに満足している妻が描かれる。
今日のカルテット、夫婦の気持ちが離れていく様がリアルすぎてちょっといろいろ耐えられなかった。餃子のあたり、息吸うの忘れてたし、もうこういう精神にジワジワダメージ与える系のドラマは勘弁してほしい。しかし、やはり最高。
— 深爪@重版御礼「深爪式」絶賛発売中 (@fukazume_taro) February 21, 2017
2時間かかってもろくに心情描写できてない映画やらが多かったりするのに40分で夫婦の一目惚れからスレ違いまでを痛々しいほどに見せてからのえええええなんだそれ展開ホント脚本の力エグい #カルテット
— ぐう (@goo1109) February 21, 2017
今までも出てきた、唐揚げにレモン。
何も言わずにレモンをかけた妻と、それを「あ…」って思いながらも何も言わず「美味しそうに」食べた夫。
夫はそういう自分の感じたことを全部内側にしまいこんで、自分を被害者であるかのような位置においた。
レモンだけではなく、お気に入りの本の扱いにしてもそう。
まだ結婚する前に、「お気に入りの本」を妻に渡した夫。
初めて愛し合った隣で、飲み物がこぼれてシミがついた本。
貸したまま。
新居への引っ越しの日に夫がダンボールの中に見つけたその本を嬉しくなって手に取ると、しおりは9ページ。
…妻は殆ど読んでいない。
熱い料理を運んでいる夫が、急いで鍋敷きを探していると、近くにあったその本を「はい!」って机に置く妻。
一瞬「え…」って思いながらも、そのまま料理を置く夫。
本のしおりはいつまでも9ページのまま。
自分の好きな物を粗末にされたり、否定される時って相手にその気がなくても自分自身がそうされたように感じてしまうと思うから。
自分には価値の無いものだとしても、大切な相手の大切な物は、粗末に扱っちゃダメなんだよ…… #カルテット— ゆずゆき (@yzyki) February 21, 2017
夫さんからしたら好きな映画の途中で寝たとか、あげた詩集9ページしか読んでないとかは「ズレ」なんだろうけど、好きでもない映画を観ようとしてくれたとか、興味のない詩集を9ページまで読んでくれたことって「愛」なんだよなあ。#カルテット
— オオツカヒサオ (@meghisa) February 22, 2017
自分が思い描いていた理想の妻との乖離と、感覚の違いから自分をないがしろにされているような違和感をおぼえながらも、自分が感じたことや思ったことを妻に何も伝えない夫。
伝えないまま…。
退職して、通勤しているフリをしたり…。
そして、元同僚との食事中の夫の発言から、唐揚げにレモンをかけるのが本当は好きじゃなかったのを知ってしまった真紀のショックと、夫の「もしかして聞かれてた!?」の動揺と…。
互いに向き合わなければ…となったところで、夫の突然の失踪。
クドカン夫は最初から相手と関係を構築する努力を放棄してた。相手に「こうしてほしい」という願望を持ちながら、自分からは一切何も言わず、相手が理想通りに動いてくれない事に絶望して全て投げ出して逃げ出した。「言わないで我慢する優しい俺」に酔ってるだけ。#カルテット
— 切島 (@RyKrs) February 21, 2017
愛し合うベッドの隣にある花も、その二人の様子を花言葉であらわしていた。
おおお、2人がいたしていた時には枕元にマーガレット【真実の愛、信頼】が生けてあり、背を背け合って寝る枕元にはスイトピー【別離】が生けてあり、ビールを開けてテレビを点けたリビングにはオレンジのガーベラ【我慢強さ、忍耐強さ】が生けてあったのか… #カルテット
— くすなつ (@cuaran) February 22, 2017
深い…深すぎる。
他、柿ピーで「煎餅派とピーナッツ派」の嗜好の違いを表していたり、コーヒーを喫茶店のコーヒーと安売りで買ってきたコーヒーとを同列に並べるところでも感性が違っていたり…、随所随所で二人の「違い」が描かれていました。
「カルテット」を通して、夫婦について考察しているツイートもたくんありました。
クドカン夫さんが求めるような、趣味や価値観が最高に合う相手だって結婚して上手く行くとは限らないと、別府さんと同僚さん回ですでに出してるんだよな…家森さん回で子供がいても駄目とも出してる…すごい脚本だわ… #カルテット
— ぽんぽん (@ily_kome) February 21, 2017
夫婦で居続けることのひとつの答えは逃げ恥でお母さんが言ってたんだよね。夫婦で居続けるには努力が必要って。結局お互い他人で努力で運命の相手にするって #カルテット
— 蒼兎 (@manea31) February 21, 2017
私も、努力が必要派…かなぁ。合う合わないは絶対あるなとも思いますけど。
我慢とか忍耐とも違うんですけどね。
ちょっとした気遣いだと思ってます。
終盤&予告?の急展開に驚愕…有朱ちゃんの暴挙と夫は殺人!?
最後に思わず声が出てしまったのは私だけではなかったようです。
有朱ちゃんこわいな~って思ってましたけど、ここで窃盗??なのかなんなのかわかりませんが、急に別荘にもぐりこんで、すずめちゃんを縛り上げて真紀さんのバイオリンを持ち出そうとする…という急展開。
そして、夫が怒って取り返そうと…。
#カルテット コンビニ強盗の話で、幹生という臆病な男の内面にある突発的な暴力性も、映画やコンテンツへの深い愛着で、持ち去られる妻のバイオリンへの怒りも、ちゃんと流れで描かれてる。だからあのカタストロフに何とも言えない説得力があるのだと思う。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) February 21, 2017
クドカンが「愛してるけど、好きじゃない」マキさんのバイオリンをありすちゃんから守ったのは、あのバイオリンこそが、自分が愛していて好きだったマキさんの象徴でもあるからなんだよね。あのバイオリンは、かつての理想のカップルの証。 #カルテット
— あっきん残額70円 (@acintosh) February 21, 2017
二階から転落する有朱ちゃん。
…と、ここにも伏線がはってあったんですね。
三階から落ちた夫のセリフと真紀さんのセリフ…。
「三階から落ちたくらいじゃ死なないよ」
「二階から落ちて死ぬ人だっているんだから」
ああああああああああああああああああああ #カルテット— いそべもち子 (@mochimochi0402) February 21, 2017
そして、名は体を現す…ということに気がついた人のツイートがこちら↓
何が凄いかって名前が個人の役をちゃんと表していること。まきさんは毎回巻き込まれてるし、すずめちゃんは毎回飛び回ってるし、別府くんは毎回何か起きても別の場所にいて蚊帳の外。家森さんは毎回ヤモリのように家に張り付くか森を彷徨ってるし、不思議の国のアリスは高所から落ちる。#カルテット
— みずいろ (@kakusei123) February 21, 2017
いやもう…セリフに意味ありすぎ。
小物にも意味ありすぎ。
名前にまで意味ありすぎ。
アリスは…そのまま起き上がらないんですかね…??
結末はいかに?
#カルテット 第6話で使われたマスカーニ作曲のオペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』って4人の男女の話で、最終的に主役(ソプラノ)の夫さんが殺されるって話なんですけど、えーっと。。。
— 吉田 充里 (@Juriwoh) February 21, 2017
もしかして…?
オペラは基本的に悲劇なので誰かしら死ぬのが定番ですが、今までの流れからすると『カヴァレリア・ルスティカーナ』をもってきたことにもやはり意味があるのでしょうか。
気になる…!!!