お正月といえば、家庭の食卓を彩るおせち。
験を担ぐおせちには色々な意味がこめられていますが、実は「いつも休みのない主婦が休めるように」…と、保存が効くものを作ったという流れもあります。
そのため、色々と普段よりもお砂糖や塩が多めだったり、市販品であれば保存料(添加物)が入っている場合が多いです。
ですので、「薄味が基本」の乳幼児に市販品を与えるのは控えたほうが無難でしょう。
年末年始はイベントもあり、初詣や挨拶回りで何かとバタバタするご家庭も多いかと思います。
お料理好きな人がたくさんのレシピを紹介してくれていますが、「そんなに凝って作るのきついんですけど!」という心の叫びを受け取って、「大人のメニューにちょい足し」の視点からお正月料理を考えてみようと思います。
<目次>
■お雑煮にちょい足し
■一緒におせちを楽しみたい場合
・保存料などを除いた冷凍おせち
■さいごに
お雑煮にちょい足し
お雑煮は離乳食アレンジが容易です。
ご家庭によって多少具は違いますが、離乳食に適した人参と大根、ほうれんそう、そしてカマボコは微妙なラインなので白身魚をご用意ください(刺し身か骨抜きの冷凍があると便利)。
※この三種類は離乳食のだいぶ早い段階から食べさせることが可能です。
そして、おもちの代わりにうどん(赤ちゃんの強い味方)!
<手順>
※離乳初期の場合はだし汁は別途容易(キューブにして冷凍しておくと便利です)。
①白身魚とうどんを除いた通常の大人用のものを作った後、だし汁or同じお雑煮の汁と、人参、大根、ほうれんそう(葉の部分)をひろって別の小さめの鍋に。
②火にかけて、白身魚、うどんを投入。(量は調節してください)
③あとは月齢に応じたかたち・大きさにしていただければOK。
…これだけです!
野菜、タンパク質、炭水化物…全部入った栄養バランスも良い一品が出来上がります。
一緒におせちを楽しみたい場合
せっかくだから「大人のおせちに近いものを一緒に楽しみたい!」という方は、一手間加えるor似ていて代替可能なものを考えるといいと思います。
黒豆
市販品をそのままあげるのは基本的には好ましくありませんが、「黒豆を湯がいて砂糖を落としてあげる」などはOKです。
栗きんとん
また、フードプロセッサーをお持ちの方は、きんとん(栗を入れても入れなくても)だけ手作りしてみるのもおすすめです。手作業でやると大変ですが、フードプロセッサーを使うとそこまで手間ではありません。
子どもたちが芋きんとんが好きなので普段からよく作るのですが、バターをプラスすればスイートポテトの味になりますし、食事の一品でなくても「補食」を意識した子ども用のおやつとしておおすすめです。
伊達巻
伊達巻は卵焼きと代替しやすいですが、アレルギーの心配から卵自体を遅らせる方が身の回りに多いので、もりもりと卵焼きを食べる頃には少なめの伊達巻ならOKという年齢になっている場合もあるのかなと感じます。
伊達巻自体は、白身魚やエビの擂り身、卵、出汁、みりん、砂糖で作るのが基本ですが、山芋などが入っている場合もあります。甲殻類も入っているので材料的にも1歳を過ぎてからになります。
保存料などを除いた冷凍おせちも
一般的には砂糖、塩を含む保存料がたくさんはいったおせちですが、中には冷凍で鮮度を保ち、保存料には頼らない!という方法でおせちを作っているところもありました。
さすがに「離乳食で」というわけにはいかないと思いますが、ご紹介しておきます。
色々な会社がそれぞれのこだわりをもって商品を開発しているのですね。
さいごに
子どもの成長はあっという間で、「これあげていいのかな…?」という悩みの大半は次のお正月には殆どなくなってしまいます。
なにかと振り回される乳幼児期、手を加えたり手を抜いたり…楽しみながら過ごせるといいですね。