自己愛者は「価値のあるものほどディスりたい」

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自己愛者(自己愛性パーソナリティ障害の行動パターンを持つ人)は、いつも相対評価で自分の価値をはかっています。

ブランド大好き。

権威大好き。

年収、「勝ち組」、肩書、学歴、学閥…こういうわかりやすいものに飛びつきます。

これらのものはわかりやすい「価値」だからです。

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ターゲットにされる人は「価値」がある

自己愛者は人を人として認識しておらず、例えるのなら値札のついたモノのように捉えていると考えるとわかりやすいです。

相対評価で自分を認識する自己愛者が権力者に取り入って腰ぎんちゃくのようになるのもよく見られる現象ですね。

これは例えば高価な値札が付いている人と一緒にいると自分もそれと同じように価値のある存在になれるという思惑です。

高価なバッグを持ち歩くことによって「それにふさわしい自分であると周囲に示す」というのに近いです。

そして被害者の方が辟易としたであろう、自己愛者の「モラルハラスメントのターゲットにする」という行動。

これは、不当な値引き…「買い叩き」です。

前者の腰ぎんちゃくターゲットにも後者のモラルハラスメントターゲットにも価値があります。

ただし、「値引き交渉のしやすさ」が異なります(交渉なんて生易しいものではありませんが)。

値引き交渉のしやすさとは、自他境界の侵しやすさ、周囲の対人操作のしやすさです。

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買い叩けそうな人とは?

高い価値のある人がいるとします。(人に値札をつけるものではありませんがあくまで例として、自己愛者的視点でお届けします。)

その人の輝きに周囲の人たちはどことなく気づいていますが、本人は自分がそこまで価値があると認識していません。

雑貨屋でごちゃごちゃと籠に入れられて売られている、「掘り出し物があったらラッキー」といった中でキラリと存在感を放つもの…そんな感じですね。

そして本人が自分の価値を認識もアピールもしていなければ、周囲の人もそこまでその価値について意識しません。そもそも健康な人は人の価値よりも精神的繋がりに重きを置いて関係を作るため、そこまで人を価値がどうのといった捉え方をしません。例え「将来すごくなりそう」そんな予感を持ったとしてもそこに重きを置かないのです。

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ところがそんな中、自己愛者は「人の価値」にとても敏感です。

自身が内的価値を持たないがゆえに人の価値を常にジャッジして生きているぶん、「価値の高い人」に対する嗅覚が鋭いです。いわば「目利き」です。

純粋な特定のスキル

財力

容姿

人を鼓舞する力

人格的成熟具合

慈愛

情熱

etc.

思いもよらないものまで価値をジャッジしています。

そして、買い叩けそうと判断した相手をターゲットにします。

自己愛者が買い叩けそうだと判断するのは、自分の価値を知らない者、あるいは自分の価値を不当に低いと思い込んでいる者です。

自分の価値を自分でわかっていない人は、自己愛者的視点で見た時にはいわば値札がついていない人です。

値札がついていないけど価値が高い!となれば、その値札を自己愛者が勝手につけるのは容易です。また、もともと安売りしているのなら「これ幸い」です。

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目利きに目をつけられたターゲット

自己愛者は価値を求めているからこそ、その価値を値引きます。

したがって、価値が無いと感じている相手のことはターゲットにしません

価値が高いものを値引くから、その差額分を手に入れるのです。

自己愛者は似たような自己愛者からだと奪えるエネルギーが少ないため、内的価値を持っている人を求めます。特に外的価値と内的価値の両方を持っている人で値札のついていない人や安売りしている人は大好物です。

好きなことや好きな時間とは何かを味わうことができる人に付き纏い、その「好き」を壊してエネルギーを奪います。育っていくであろう芽を潰すのです。

「あんたなんかたいしたことない」と活躍を値引いて気持ちよくなります。

ターゲットの人間関係を壊して気持ちよくなります。

ターゲットの夢や情熱にケチをつけて水を差して気持ちよくなります。

慈しむ心を踏みにじって気持ちよくなります。

人格的な魅力そのものが、自己愛者には奪いたいものだからです。

無理やり相対的劣位に置いたことにして本人は奪った気になるのです。(奪えませんが)

自己愛者より健康な人格を有した人はいわば植物の育つ土壌です。その実りが許しがたいのです。

自己愛者には育つ土壌が無く、人の実を盗んでくることしかできないのですから。

自分を取り巻く人間関係は試験紙のようなものです。類は友を呼ぶといいますが、実際は凹凸のような人間関係もたくさんあります。 自分を粗末に扱えば、粗末に扱う人を引き寄せます。自分が怖れなどを動機に行動していれば、それに見合った現実が出来上がっていきます。どういう人と一緒にいたいですか?
そもそも自分よりも下だと思っている人間に張り合うことはありません。年収600万円の人は400万円の人に張り合いません。そもそもさほど興味もわかないでしょう。「負けを認めることができない」からこそ張り合ってきて、無理矢理にでも相手を下にしたいと思うのです。嫉妬を感じながらも

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