こちらでSou様よりご質問をいただきましたので記事にさせていただきました。
ナルさま
はじめまして。
いくつか記事を拝見し、何もかもまるで自分のことのようで、目頭が熱くなりました。ナルさんもどれほど苦しい思いをされてきたことか。 でもそれを乗り越え、今はこうして前に向かって歩いてらっしゃる。
その姿勢やお姿にも感動しました。
あやかりたいです。私も7年に渡り、自己愛者から嫌がらせをうけています。
2年前、うつとパニック症を発症。
すったもんだでやりあっているうち、自分も人生もメチャクチャに破壊されました。自己愛者はアメブロのインフルエンサーです。
自撮りの派手な写真や、自己啓発系の語りのブログで人気を博し、本も多数出版。最近はオンラインサロンやセミナーで莫大な収入を上げています。
けれど裏では私のSNSに執拗に付きまとい、コンテンツを無断利用していました。
言葉、表現、行動、持ち物等、真似されてきたことは数えきれません。一時は口調までそっくりで、憑りつかれたような気持ちになって、ゾッとしました。
この人は勉強が嫌いで、本も読んでいません(自己申告です)。
また趣味やセンス、言葉遣いがひどくて、人をこ馬鹿にしたり、投稿の中で自分が嫌いな相手を嘲笑の的にするような、下品さがあります。
自分では努力しているアピールをしていますが、嘘です。
なぜなら、本当に勉強や本好きでしたら、学んだことや感想を記事にして、読者さんともシェアしたいはずと思うからです。
本を読んでいる自撮りはしますが、内容に触れたことは一度もありません。という自覚があるからかもしれませんが、そうではない私の真似をすることで、フォロワー数や会員数、売上げを伸ばしています(自分でいうのもお恥ずかしいですが。ただ一時私がSNSを閉鎖していた時は、フォロワーさんにも下品だと指摘されるような投稿が増え、ランキングが急落していました)。
またオンラインサロンのPR動画を確認したところ、語っていたのは、その数日前までに、私が連日投稿していた心理にかかわる内容やテーマを要約したものばかり。
ここまで卑劣なことをするかと、ショックを受けました。
おそらく著書やセミナーでも利用されていると思います。盗用の証拠は多数あり(2千点ほど)、弁護士さんも盗用(の可能性)は確認済みです。
ですが、様々な理由から、「訴訟は簡単なことじゃない、やめておいたほうがいい」と勧められ、私も治療中でしたので諦めました。困窮している事情を紙面にかいたりして、何度、やめてほしいと間接的直接的にお願いしても無視され、それどころか、自分のSNSで私を嘲笑する、取り巻きのフォロワーを煽って攻撃させるなど、嫌がらせはエスカレートしていきました、
そして我慢の限界で、本人にクレームをしたところ、名誉棄損で訴えられました。
結局相手の弁護士さんとの話し合いになり、示談しました。当時は鬱が一番ひどかった時で、あいにくその少し前に親や親友が立て続けに逝去。
頼ったり相談できる相手も、体力も、弁護士費用もなく、いわれるままの条件を100%呑んだ、くやしさが残る示談でした。****
といういう相手ですので、この人への憎悪は、言葉では言い表せないほど激しいものでした。
同時に、一方では、やられっぱなしで何もできない情けない自分、努力しても報われない自分、どう頑張っても知名度のあるこの人に勝てない自分の無能さに自信を無くし、愚かで無能な自分のことも、憎んでいました。
ナルさんも同様の体験をされたとかで、どこかで書いてらっしゃいましたが、この板挟みは地獄の苦しみですよね。。
****
おどろおどろしい話を長々すみません。
実はおかげまでカウンセリングを受けたり勉強したりして、今は9割がた、回復しています。以前ほど感情的になることはなくなりました。
そこで、ご意見を伺いたいことは、、、。
私は元々専門職で、SNSを利用してPRや営業をしてきました。
ただこの自己愛者とのかかわりを断つために(パニック症状がひどかったんです)、そうした活動ができなくなっています。
とはいえ、生活があります。
働かなくてはなりません。
そしてできれば以前の仕事に戻ることを希望しています。でもきっと公開した直後に、再び、つきまといや盗用が始まると思います。
ここで少し話がズレますが。
実は細心の注意を払いつつ、プライベートで何度もブログを立ち上げました。
ところが即座に探し当てられ、しかたなくすぐに閉鎖、というのを覚えているだけで、120回(軒)、繰り返してきました。(もしかすると、あの示談で入手した情報を使って、違法な手段で探している可能性があります)ですので、おそらくこの先どれほど逃げても、にげきれない気もしています。
その上で質問させていただきたいのですが。
怒りや憎しみの感情が落ち着きつつある今、私は自分のためにと割り切って(言い聞かせ?)、自分がやりたいことをしたほうが良いでしょうか。
具体的には、盗用を承知の上で、身元を出し、SNSやホームページを立ち上げ、復帰するというものです。
何かの本で、サイコパスは相手にしないように、と書かれていました。
無関心を装ったほうがいい、そうすると離れていくことがある、と。自己愛者の場合はどうでしょうか?(ケースバイケースなのでしょうけれど。。)
なんとなく、私への嫉妬や反応を、面白がっている風も感じているんですね。
また時折ですが、私の関心を引きたくて、わざと煽ったり嫌がらせをしているようにも感じます。再び(これみよがしに)盗用されるのは本当に悔しいです。
できれば二度とされたくありません。が、でもこのまま元の仕事に復帰できずに、復帰を諦めることもまた辛いです。
(年齢的にも残された時間がほとんどありません)ただ、寛解したとはいえ、一度は薬が手放せなかったほどの拒絶反応やトラウマ。
果たしてこうした状況に耐え続けられるのか、自信がなくて、毎日葛藤しています。
去年も覚悟を決めて再開したものの、ひと月でギブアップしてしまいまして。
(クリニックの先生は、自分で決めるようにおっしゃっています)ナルさんはどう思われますか?
また、絡まれた場合の対処方法で、お勧めの投稿がおありでしたらお教えいただけませんか?
はじめての書き込みなのに、甘えてしまってすみません。
よろしければ、ご意見やアドバイスを賜りましたら幸いです。
トラウマとイメージの結びつき
自己愛者の被害によって既にトラウマとしてその仕事が自分の中のイメージとして定着してしまっている、という場合、根性論だけでどうにかするのは正直難しいのではないかと思います。
と、言いますのも、これは私自身がそうだったから、という一個人の体験をベースとした話にはなってしまいますが…。
心身に症状が出るようになっている段階で、それは残念ながら現状のままで進むには無理があるということの証明に他ならないのではないでしょうか。
進もうとしても体調不良によりストップする、が繰り返される状態に陥る…というのは他の方々の体験を読んでいても珍しくないかなと感じます。
転生について
専門職ですとそれぞれの業界は狭いです。だいたい名前がある程度知られてくると「○○さん?あぁ、知ってる。」という状態になるものだと思います。特にSNSで活動となるとより一層そうでしょう。
活動名を変えて転生、というのもよくある手法ですが、文章はその人の癖がとてもよく出ますので、同業界での転生となると読者層がかぶるので気づく人は少なくないと思います。ですのでもしキャリアとしてやるのであれば、おっしゃる通り身元を出してやった方が信用創造という点でもいいのではないかとは思います。
(商取引法などが関係ない場合は実名リスクはあえてとらなくていいと思います。)
「できる」ベースで
ご自身の人生ですので決めるのはSou様です。
ただ、ご自身の体調が一番大切だというベースはしっかりとした上での再構築でなければ同じことを繰り返してしまうリスクが高いのではないかと思います。
持っているスキル・知識を踏まえて、何ができるのか、また何が苦痛ではないか、逆にどのシチュエーションは苦手なのかをご自分の中で数値化していくとストレスを回避しやすくなります。自分がコントロールできる範疇がどこまでなのか、を明確にするといいと思います。
「やりたい」という気持ちはとても大切です。ですが、メンタルを一度崩している場合は「できる」をベースに一歩ずつ前進した方がいいのではないでしょうか。「これならできる」と確信を持てるものから。「できる」は増やしていけますし、自分の当たり前のレベルを底上げしていければ自信にもなります。
対策として
自己愛者は基本的に「ストーカー」です。
平気で嘘をつきますし、相手のメンタルを削りにきます。自分が悪いかもという発想自体がありません。
証拠の保全は本当に大切にした方がいいです。もちろん当時は戦う余裕が無かったのですからその証拠をもとに戦うこと自体が難しかったのだと思いますが、争いごとは時間とお金をかけられる人が結局は強いです。非常に労力のかかる行為ですから、そうまでしたいという動機が無い人に争いごとは向きません。裁判というと一般的には高尚な感じがしますが、民事訴訟は特に代理に喧嘩してもらうような場です。また、腹が立っても自分が法的に不利になることはしない方がいいです。「一定のルール」のもとに行われる喧嘩ですから。
ちなみに私自身、争いごとは面倒くさいので基本的にはあまり好きではありません。ただ、放置すると増長するので証拠をオープンにすることで対応しています。相手がこちらを攻撃するとそのままネタにされる(相手が恥をかく)、ということですね。
よその業界の発信で絡まれたときも、基本的に私は晒してます。黙っているとどんどんひどくなるので、ひどくなったところを晒しました。こういったことがバレると相手は分が悪くなりますからそれ以来大人しくなりました。幸い、リンクを貼ることも引用することも違法ではありません。(※ただ、相手の精神疾患傾向・知的障害傾向が強い場合は晒しても効果がありません。分が悪いと感じること自体が難しく被害者意識だけは強く感じるようです。)
お客様との関係を重視で
演出力に長けたタイプの自己愛者はカルトをつくりますので、自己愛者の信者は基本的に客ではないと思った方がいいです。類友のことも多いですから、極力関わらない方がいいです。ターゲット層が違いますからわかる人がわかればいい、というスタンスでいられた方が精神衛生上よいですよね。
剽窃されることは私もたまにありますが、私の言葉を剽窃しても私の人格をコピーすることはできませんし、特有のツギハギ・ちぐはぐなものにしかならないと考えています。
そして私個人が、「人間は所詮モノマネの集合体」であると考えているため、あまりこだわりがありません。いかに有益なものを真似て(学んで)、互いを尊重し合って豊かに還元し合って生きていくかというモデルを身に着けることが教育や学びだと考えています。商売としての視点でみた時に私自身は主役ではなく、お客様が抱えている困りごとの解決をお手伝いする脇役ですので。
さいごに
そもそもこのブログは「過去の私を救う」&「あいつらをネタにしていくら稼げるかな!」という、人の役に立ちながらも私欲を満たすことを目的として書いている個人ブログです!笑
…せいぜい広告を張り付けているだけでお小遣い稼ぎ程度のものですから、仕事としてやっているとは言い難いものですが…。
SNSでの発信を前提とした業界にいながら自己愛者の被害によりキャリアに穴があく、というのは大変な損失だと思います。
自己愛者に浸食されていない人間関係を大切にこれからのキャリアを築いていけること、心から応援しております。
独自コンテンツは積み重ねていけば積み重ねていくほどに「らしさ」に価値が生まれると思っています。何ができるかにも価値はありますが、誰がするかにも大きな価値がありますよ。
コメント
とりのとめもなく要領の得ない乱文だったにもかかわらず、丁寧にお応えくくださり、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
今の気持ちを正直にお話させていただくと、「やっぱりそうか。。」です。
>>進もうとしても体調不良によりストップする、が繰り返される状態に陥る…というのは他の方々の体験を読んでいても珍しくないかなと感じます。
はい、それが最も気がかりな点でした。
「転生」で書いてらっしゃることもその通りで、どれほど他人のフリをしても見つけられてしまった原因の一つは「クセ」だと思っています。
対策のアドバイスも、なるほどなぁと思いました。
実は名誉棄損で訴えられた点の一つが、ナルさんもされているように、自分のブログに、盗用された部分を載せて、相手の不正を「晒した」ことでした。
(該当記事では誰だか分からなくても文章で検索すれば誰かはわかりますし、しかも相手はインフルエンサーでしたので。。)
連日しかも酷似しているのに、向こうは認めなかったどころか、「それなら盗用を証明しろ、なんなら裁判で戦いましょうよ、ど~ぞ訴えてください」と開き直られました
(自己愛者には億単位の年収があるようです)
私はそれ以前に弁護士さんから、盗用の件で裁判を起こすならおそらく費用は数百万、また勝っても回収できないこともあると聞いていました。
先方(自己愛者とその代理人弁護士)は、私に経済的な余裕がなくて訴えを起こせない、つまり盗用であると法的に証明できないことをわかっていて、その弱みを前提に、ブログ上で私が問題の個所をさらしたことが自己愛者の名誉を棄損し、損失を与えたとし、数百万の損害賠償を求めて来ました。
(今思えばツッコミどころが満載の要求や言い分だったのですが、当時はショックとパニックで言いなりでした)
そして自己愛者に対して、「非礼を心から謝罪すれば賠償請求はしない。」と言われました。(「あなた、自己愛者さんが寛大なおかげでこの程度で済ませてもらえるんですよ。認めて謝罪したほうがいい、そう先方の代理人から勧められました)
ちなみにこの時私は自分の弁護士さんをお願いする余裕がなく、法テラスで弁護士さんに相談させてもらいました。そこでも説明を聞くうち、結局のところお金がなければ自分どうにもならない、泣き寝入りをするしかないのだと悟りました。
その後先方の代理人を通じて、自己愛者に、自分が悪かったと謝罪。
示談書に署名して、この件を終わらせました。
ケースバイケースかもしれませんが、相手の不正行為を公開で指摘することは慎重にしなければならないのだなと、この時懲りました。
くどくどとすみません。
最後に、励ましのメッセージ、ありがとうございました。
ナルさんのおっしゃる通りと思います。
またよく考えてみようと思います。
大変参考になりました。
突然無理なお願いをしているのにもかかわらず、あたたかなご対応をしてくださり、本当にありがとうございました!
(この回答は非公開でかまいません。これ以上ナルさんにご迷惑をおかけすることになったら申し訳ないので。って今さらですね。本当にごめんなさい)
どうもありがとうございます。
結局民事訴訟は弁護士を立てることができる金銭的余裕があるかどうかによって立場が違うのですよね。
刑事の被告人の場合は国選弁護人という制度があるのですが、民事は個人の財力が何かとモノを言います。
もう過ぎてしまったことではありますが、今回のケースにおいては期間も長くあきらかに故意であることが認められ証拠もある状態でしたし、ネットストーキング・著作権侵害として警察に相談してみてもよかったかもしれませんね。
今回は名誉棄損で押し切られてしまいましたが、マスコミが犯罪者の報道をすることが可能なのはそれが公益だからです。
著作権侵害は民事上の問題だけではありません。刑事でも裁かれます。もちろん起訴されるかどうかのラインは厳しくなりますが。
犯罪の被害者が声をあげることが名誉棄損になるなら何もできなくなってしまいます。
災難でしたね。
ろくでもない人間に関わると本当に消耗すると思います。
これからの未来が心身ともに健やかで実り豊かなものでありますように。
ナルさま
再度のメッセージ、ありがとうございました。
自分にはない視線や発想のご助言、とっても参考になりました!
(良いアイディアが浮かびました。^^)
おかげで今は、先の未来が明るく見えるようになってきました。
***
この7年、解決方法を探すうち、世間では自己愛者と思しき人たちとの間のトラブルが多発していて、暮らしが破綻したり、命に係わるほど深刻な状況におられるかたも少なくないことに驚いて、他人事でもなく、危機感を覚えていました。
なのにもかかわらず、実行力のあるアドバイスやケアができる人や場所が、本当に、本当に、見当たらないのです。(精神科医の先生たちであっても、です)
もしくはいらしたとしても、こちらが信頼しかけた頃に、突然梯子を外して落とされてしまう、みたいな。
これは何度もありました。
(実はストーキング被害の当事者で今はそのサポートをされていて、出版されたりメディアにも頻出なさってるかたにも相談させてもらいました。相談料は1時間5万円でした。ところがこれといった情報が得られず、加えて被害者への理解や寄り添いが出来ないかたでがっかり。「これでプロなのか。。」と驚かされたということもありました)。
そんな中でナルさんやナルさんの発信は(しかもボランティアで!)、困ってらっしゃるみなさんにとっての「保健室」や「駆け込み寺」、救いの場所、オアシスのようになっているとお見受けしました(少なくとも私にとってはそうでした)
ただ事情や気持ちを知ってもらうだけでなく、その問題がいったいその人にどれほどの苦痛を与えているか。
そこまで誰かにわかってもらえることは、孤軍奮闘している当事者にとって、どれほど救いや慰めになるか。。。
私も相談を持ち掛ける時は、解決を期待しているというよりも(それはそもそも無理)、「こんなにも大変な状況を良く一人でがんばってきたね?」とかって、誰かにわかってもらいたいという想いのほうが強いです。
経験した人でなければ、見聞きしただけだったり、想像だけではわからないこと、なので。
当事者であってこの問題を乗り越えてこられたナルさんからの言葉や情報は、ただ会話の上辺をなでるだけじゃなく、ちゃんと、心の栄養や力の源になる金言になっているなぁと私は感じます。
一方で、重い役目を担ってらっしゃるので、悩まれたりご心痛でらっしゃる少なくないかと思います。
そうした”想いや試み”が、努力を上回る素晴らしい贈り物をナルさんに与えてくれますように。
陰ながら、これからもずっと応援しております。
そしていつか、Happyendなご報告ができるよう、私もがんばりたいと思います。
本当に、ありがとうございました!
(毎回長々と長文の書き込み、お目汚しで申しわけありませんでした。お邪魔しました!)