自己愛性人格障害にタゲられて自分も自己愛性人格障害みたいになった話

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自己愛性人格障害はうつる?の関連記事です。

自己愛ホイホイだった私は、随分と自己愛人間にタゲられてきました。

今となっては当時キツく当たっていた人達には本当に申し訳ないのですが、私がかつて自己愛性人格障害的な行動をとっていた時のことと、それから今現在に至る回復の過程を書いていきたいと思います。

いじめ…自己愛被害で破壊された自尊心

私はいじめに遭ったのをきっかけに、自尊心や心のパウンダリー(自分と他者とを区別する境界線)が破壊され、その後10数年に渡ってとことん自己愛性人格障害にタゲられる、「タゲられヒロイン☆自己愛ホイホイ」になりました(愛されヒロイン☆的なノリ)。

「自分はありのままでは価値がない」という感覚から、人の役に立つこと、「正しいこと」に固執するようになります。また、「もういじめれたくない」という気持ちから強くなりたいと思うようになりました。実際の中身はボロボロで、まさに「弱い犬ほどよく吠える」という状態なのですけどね。

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「成果」に依存し生真面目なパワハラタイプになる

無価値感から人の問題を背負い込み、あらゆる仕事・雑用を引き受けるようになりました。そして、それで得た評価を盾にして「ちゃんとしていない人(←主観)」を裁くようになりました。

「私は努力してるのにあの人は努力が足りない」、「あの人は真面目にやってない」、「もっとやればできるはずなのに怠けている」、自分より成果を上げていない人を見てはイライラする典型的なパワハラタイプです。

「何かの役割を得て、必要とされることを必要としていた自分(共依存体質)」は、ワーカーホリックのような状態で人から尊敬を集めていたがために、それが正しいのだと思い込み、そうではない健全な人達のゆるい自由さを理解できずに「こうすべき」を押し付けていました(ごめんなさい)。わかりやすく書くと「男子ちゃんとやって!」のもっと高圧的な感じです。

また当時の日記に「○○は私よりできることが何一つ無いのにヘラヘラしていてムカつく」みたいなことを書いていました。今思い返すと相当ヤバい思考です。

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自分が「怖い存在」になっていることに気がつく

私の発言が「鶴の一声」などと言われ意見が通りやすかったりする一方で、周囲の人達と打ち解けた関係を築けないことに寂しさを感じるようになります。

どんなに一緒に活動していても、「○○さんはすごいよね」などとリスペクトのある対応でありながらも、「友達」にはなれません。劣等感の悩みを話している輪に入ったら「あなたにはきっとわからないから・笑」と口をつぐまれてしまいます。

こういう疎外感をきっかけに、自分の高圧的な集団のまとめ方がどうやら間違っていると気がつきます。

でも、そもそも「ありのままではいけない」と、自尊心が壊れて無価値感でいっぱいの状態だったので、人の役に立つ以外の人間関係をどう作って良いのかわかりませんでしたし、「あるべき姿」を自分の外に求めることしかできませんでした。

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怒りを表現することを封じる

「いじめられたくない」から高圧的になり、今度は「人に怖がられたくない」から怒りを表出することをやめました。そして、この頃にはどんなに努力しても人に「愛されない」ということに絶望します。

結果、その後10数年苦労することになる「タゲられヒロイン☆自己愛ホイホイ」の私が出来あがります。

今思い返せば、ただ単純に価値観を押し付けるパワハラを辞めればよかっただけなのですが、なにせ「自分は価値があるのだと思いたい」からこその役割への依存だったので、依存状態にあるという自覚もなくそこまで冷静に自分を見つめることができませんでした。当時まだ10代だったこともあるのでしょう。

みんなの役に立つような役割をたくさん担っても愛されるわけではないという現実に、一種のバーンアウトのような状態になっていた私ですが、「誰かに必要とされることを必要としている」状態を脱しているわけではありません。そして根本に「嫌われたくない」があり、更に怒らない」が加わってしまいました。結果としてろくでもない人をたくさん引き寄せることになりました。

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タゲられ祭からの心身症、回復へ

ここからの人間関係はひとこと、「悲惨」でした。

あらゆるタイプの自己愛が入れ代わり立ち代わり私の周りに集まりました。今となってはブログネタになっていますが、常に自己愛の誰かにタゲられているという状態が7年続いたところで心身症になりました。(致命傷を与えたのは頭が切れてマニピュレーションが得意な強烈なタイプでしたが)

詳しくは他の記事を読んでみてください。

心が壊れて社会生活が送れなくなり、少しだけ状態がマシになって半年くらい経った頃、心理学というジャンルに興味を覚え、自己愛性人格障害・アダルトチルドレン・毒親関係の本を読み漁るようになります。

自分に起こっていたことを理解して、長年かけて洗脳されていた自分の洗脳を解いていく作業が始まりました。

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今、こうして落ち着いてブログを書いていますが、まだ情緒が安定していなかった頃は当時の感覚がフラッシュバックしてしまうため文章も明らかにおかしくて、とてもまともにブログを書き綴ることができる感じではありませんでした。

記事のネタの中で、似たようなことでも何度も自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の病理について解説していますが、それは読者の方の洗脳を解く目的でもあります。

何度も何度も執拗に否定されて破壊されたからこそ、何度も何度も「あなたに問題があるのではないですよ」という情報をお伝えすることで、自己感覚を取り戻していただきたいからです。私自身がそうやって、類似の情報であっても何度も何度も情報に触れることで少しずつ癒やされることができました。

被害に遭ってメンタルを壊した後、自己愛性人格障害という概念を初めて知っても「頭ではわかっているけど心が追いついていかない」という状態が何年も続きます。
何年も何年も自己愛に洗脳されていたのですから、催眠を解くように指パッチンひとつでは治らないのですね。でも、繰り返し繰り返し自分で自分にカウンセリングを施すように情報に接しているとちゃんと心に入っていきます。

記事を書きながら応援しています。是非他の記事も参考になさってください。

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