クレクレさん「友達なんだからタダでちょうだい」の心理

Pocket

世の中にはびっくりするくらいがめつい人が存在します。

ネット上で「クレクレ」などと呼称がついたその人達、なんで?どうしてそんな発想になるの?というトラブルが紹介されていることは珍しくありません。

今回はそんなクレクレさんについて見ていきましょう。

Sponsored Link
 

手作りスキル・特技などに群がるクレクレさん達

ケース1:手芸が得意な人にタダor材料費のみで要求してくる「友達なんだからクレクレ」

ママ友界隈でよく起こる案件ですね。

お母さん達の中には服飾学校を卒業した方など、度々プロスキルを有している方が混ざっていらっしゃいます。これは服飾に限りませんが皆「お母さん」だけが仕事ではないのでキャリアは様々です。

そういった方は、ボタンやファスナーなどの仕掛けがたくさんついている手作りの布絵本など、素人からするとびっくりするような手作りおもちゃや小物を持っていたりします。

そんな人のセンスの良い持ち物に憧れて、「もし余裕があったらこういうの作ってくれない?もちろんお金出すから仕事として!」というのが常識的な人の頼み方です。

ところがクレクレさんは違います。

「え~!?なにこれ超カワイイじゃーん!!!私も欲しい~~~!(チラチラ)」

から、

「作ろうか?^^」

という言葉を引き出してからの「友達からこんなプレゼントもらえるなんて超嬉しい」と、タダであることを当然として話を進めようとします。

「ごめん、仕事としてやってるからお金はもらうけど作ろうか?」などと提案すれば「え?友達なのにお金とんの?」は鉄板です。

Sponsored Link
 

ケース2:スキル持ちの人に「得意なんだからやってクレクレ」

パソコン仕事、デザイン仕事、ピアノ伴奏スキルなどなど、何かを有償でやるスキルを持っている人にあるあるなケースです。

〇〇さんってパソコン使ってデザインとかやってるんでしょ?今度■■ってイベントがあるんだけど、チラシ作ってくれない?ちゃんとお礼はするから!

…と、プロのデザイナーに依頼してきます。

「ちゃんとお礼はするから!」という言葉から勝手に仕事の認識でいるととんでもないことになります。「どうもありがとう!」と、通常数万の仕事にせいぜい500円程度のお菓子が渡されて終わりになります。

クレクレさんにとって業界の相場などは無関係です。

Sponsored Link
 

ケース3:絵師に「自分は学生でお金が無いからタダでクレクレ」

これはオンライン上でよく散見されるケースですね。

「こういうのが欲しいです。」と、依頼の連絡かと思って対応していると、どうもお金を払うのを渋ります。

本来先払いに設定していても、物が無いのに払うのはちょっと…と後払いを要求し、いざ作品が出来上がって渡すときになっても「学生だからそんなにお金が無い」「学生からそんな大金をとるのか」などと言って払い渋ります。

契約違反である旨などを追及されるとしまいには「こんなに強欲で人格的に問題がある奴が作った価値のない作品なんていらない!!」と作者を罵倒してドロンするのもあるあるです。

Sponsored Link
 

得たものを使って自分が利益を上げているケースも

中にはそれらの搾取したもので自分が利益を得ようとする悪質なケースもあります。

転売などがその最たるものですが、他にもこの搾取した労働力で得た実績を自分の手柄にして触れ回る、などの行為もあります。

「あの作品はこの人が私のためにわざわざ作ってくれたもの」「私がお願いしたらやってくれるの~」などですね。もっとひどいときは自分が作ったことにしてます。

人のものを自分の功績にしてしまうのもクレクレさんあるあるです。

クレクレさんは「他人のものは自分のもの」だと認識している

Sponsored Link
 

このありえないことを平然とやってのけるクレクレさんとは一体何なのでしょうか?

クレクレさんとは、要は自他境界が不全の人です。

自分のものは自分のもの。他人のものも自分のもの。

これをジャイアニズムと言いますが、これが標準装備の人達がクレクレさんになります。

ジャイアニズムについてはこちらの記事で解説しています。

クレクレさんは自分と他人の境目が無いので、欲しいと思ったものは自分のものだと認識してしまうのです。

ですから、相手の気持ちや相手の都合などは「存在しない」のです。認識できない、ということです。ですから、自分の要求は通って当たり前、自分の要求が通らないなんて間違っている!という発想になります。

<クレクレさんあるあるの流れ>

①欲しいものがある

②それが自分のものであるべきだと認識する(そうとしか認識できない)

③自分のものとして扱えるように他者をコントロールする(この対人操作は本能的にやっている)

例:はっきりとは言わないで相手に察させる、誤解を招くような言葉で責任はとらずにメリットだけ享受しようとする。など。

④思い通りにならない現実は受け入れがたいため「相手に問題があった」として逆切れする

例:「ケチ」「友達なのに」「やさしくない」、など。

これらの流れはあるあるです。

そして、感謝はされません。

なぜなら手に入って当然だと認識しているからです。

皆様、クレクレさんには気をつけましょう!お疲れ様です!!

Sponsored Link
 

「お前のものは俺のもの俺のものは俺のもの」これは有名なジャイアンのセリフです。他人のものを自分ものだと感じてしまう背景には、ジャイアニズムの現況となっている不健全な自己愛の問題があります。健全な自己愛を持たない人は「人の物」以前に人をきちんと認識できていません。