自己愛性パーソナリティ障害によるモラハラ被害者の特徴(傾向と対策)

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まず最初に。

被害者に原因がある、というニュアンスに受け取られてしまうとよくないので、原因と責任は明確にわけて考えていただきたいです。

加害の責任は加害者にあります。

しかし、加害者はよりデメリットが少なく加害できる相手を選んでいるため、被害者の傾向自体は存在します。だからこそ俗に言う被害者体質という方々がいます。

ここでは自己愛性パーソナリティ障害と思われる人(以下自己愛者とする※)の被害に遭ってしまった人が、新たな被害に遭わないために知識で防犯力をあげられるように記事にしていきたいと思います。

(※自己愛性パーソナリティ障害の診断基準を満たす振る舞いがあっても一般人は診断できないのでこのように表記しています。)

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自己愛者にモラハラのターゲットにされる人の傾向&特徴

・他人にやさしい

・自分に厳しい

・自分よりも他人を優先しがち(自己犠牲的)

・察して動きがち

・同情しやすい

・責任感が強い

・罪悪感を持ちやすい

・愛想がいい(〇〇さんはいつも笑顔だねなんて言われるタイプ)

・貸し借りについて借りたことに心理的負担を感じやすい

・貸し借りについて貸しを貸しと自分ではあまり認識しない(躊躇なくあげてしまう)

・ギバー

・自省的

・波風を立てないようにする傾向

・単独行動が好き

・自分の価値を自分で認めてない&受け取っていない

・性善説で生きてる

・毒親育ち

・兄弟間の虐待あり

・過去いじめ被害に遭った

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こんな感じです。

いかがでしょうか。

最後の方は自己肯定感が低下した人についても言及しましたが、一般的にはTHE・いい人です。

自己愛者は搾取者ですので、「くれるひと」「奪える人」が大好きです。

自分に厳しく他人にやさしい、自己犠牲的な人は大好物。さらに気が利いてにおわせるだけで自己愛者のために動いてくれたら最高なわけです。

また、過去に虐待的な環境で生きていた人は雑に扱っても多少のハラスメントはハラスメントとしてすら認識すらしないため、サンドバックにも持ってこいです。

自己愛者には他者に対するリスペクトなんてありませんから、自己愛者目線で見るとこのように「便利な人」がちょうどいいモノとして獲物認定されます。カモネギです。

ターゲットにされない対策

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かといってこのリストを全部捨てようと思ったら、それはそれで生きにくいでしょう。

あくまで防犯目的ですから、ここは「精神世界の犯罪者がいる」&「精神世界の犯罪者の目線ではこう見える」と考えて対策することです。

・性善説は捨てる

 残念ですが、これは危険なので捨てましょう。集団にもよりますが1割~3割はヤバい傾向にある人が混ざってます。でも安心してください。まともな人もいます。まともな人達との関係を大切にしましょう。

・相手の問題と自分の問題を分ける

 カモネギにならないためには、自分からホイホイとなんでもあげてしまったり手を貸してしまったりしないことです。特に自己愛者は同情を誘うストーリーなどによって相手から自発的に何かを差し出すように仕向けてきます

 自己愛者自身に自分でなんとかできる力があると信じ、あえて放置してあげましょう。冷たいなどと言われて罪悪感でコントロールしてこようとすることがありますが、相手の問題を背負わないことは冷たくありません。自分の荷物をしっかり持って余力のある人が、相手にきちんとお願いされたときに初めて検討するくらいなのが妥当です。基本的には「相手には乗り越えられる力があると信じる」というスタンスでいいのです。

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・マッチャーであれ

 自己犠牲型ギバーはタゲられます。本当に自己愛者のこの嗅覚はすさまじいです。ですので基本的にもらったら同じくらい返す&あげすぎない(ギブ&テイク)、これを大事にしてください。

・相談する

 自己愛者は相談と称して事実無根の被害を捏造し、印象操作するのが大得意です。

 気のせいかな?と思いながら黙っている間にひどいことになることが少なくないので、「なんだかおかしなことが起こっている」と周囲の人間が気づくくらいの軽い相談が妥当です。悪評をばら撒かれた時に「〇〇さんと□□さんとでは言っていることが食い違っている」状態にしておいた方がまだマシな状況を作りやすいです。

 ただし、既にフライングモンキー(取り巻き)になっている人には相談しても無駄です。「あいつこんなこと言っていた」のネタにされます。

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・愛想よくし過ぎない

 ニコニコ笑顔でいることはいい空気を作ることにつながります。…が、自己愛者はこういった態度を「媚=格下」と捉えます。犬が格下宣言をしながら近づいているように見えるようです。

 自己愛者は不機嫌オーラをまき散らして態度で威圧してきますが、それは自分が格上であり格下は察して動くべきだという態度なわけです。真顔や眼光を鋭くキリッとした表情と相手を選んで時折みせる笑顔とでメリハリをつけましょう。

・いい人じゃなくていい

 自己愛者は想定内の動きをしてくれる人が好きです。人をコントロールする関係を築いていくのが標準なので、自分自身で「いい人」の枷を嵌めている人は想定内の動きをしてくれるのでターゲットにしやすいのです。

 「この人に嫌がらせしたらお茶に何か入れられそう」そう思われるくらいでちょうどいいです。

 看護師にきつく当たってた患者の針の太さが通常使用する針の太さではなかったり、とる血管も普通はそこからとらないという苦痛を伴う場所にされていたケースがあるそうです。

 自己愛者は嫌がらせしますが、合法的に嫌がらせを返す方法もあるのですね。こういうことをやり返してきそうな人だと思われるとターゲットになりにくいです。そう思わせるだけでOKです!

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自分の価値を受け取る

 特に嫉妬からモラハラをされる人、自分の価値に気づいていないことが多いです(職場や学校などの集団内で起こるモラハラはその原因の多くが嫉妬です)。

 自分にはそんな価値は無いのに、と思っているとその価値を奪いにくるのが自己愛者です。お金を見えるようにぶら下げて歩いているのに本人にその自覚がないため、一発殴られて隙ができたところを盗られているような感じですね。「お前にはそんな価値ねーよ!」って笑いながら盗っていきますが、それ、盗人被害に遭っていますよ。

 自分の価値をきちんと自分で認めてあげてください。あなたは奪いたくなるようなものを既に持っています。

「どうしてそんな人を選んだのか?」 「被害に遭う人にも問題があるのでは?」 という言葉がモラハラ被害者にかけられることは、残念ながらまだ珍しくありません。 この言葉は痴漢や強姦などでもよくかけられる、被害者に対する二次加害の代表的なフレーズです。
自己愛性パーソナリティ障害によるモラハラ・虐待被害は自分がぐちゃぐちゃにされた感覚を伴う被害体験です。 被害の渦中にいるときは、これにモラルハラスメントという名前がついていることも、相手がおかしいということもわからなくなっていることが少なくありません。

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