わがままじゃないはずなのにわがままと言われる時

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利他的な行動をしている。人の嫌がる仕事を積極的に引き受けたりもする。周囲の人には感謝されることも多い。自分のことよりも人のことを優先して場の空気を大切に、円滑に物事が運ぶように気を配っているつもり。

なのに、

「わがまま」「自分勝手」「自分のことしか考えてない」「思いやりがない」「人の気持ちがわからない」「自分の好きなことしかしない」「苦手なことには挑戦しないタイプ」

あの人にはそんなことばかりを言われてしまう。

「…私に至らない点があるのかな?」

それ違いますから!!

「自分らしさ」の輝く人を許せない人がいる

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人間は嫉妬します。

それは普通です。

しかし、通常は自分が執着した対象に関し、思い通りにいかないことにいくらかの嫉妬心を持つことはあっても、そうでないものにまで嫉妬心を持つことはあまりありません。興味の対象外だからです。

ただしこれは「心がある程度健康な人」の話。

世の中には様々な病気があります。それは心の中のお話でもそうなのです。

自分がない人は「その人らしさ」にさえも嫉妬する

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あなたに得意なことがあった時、同じコミュニティ内で同じ特技を持っている人のことを意識することはあるでしょう。しかし、健康な人はだからといって相手の失敗を願ったりしませんし、自分も頑張ろう、など、むしろ励みになっていいなと感じるでしょう。

しかし、これは「自分がある」人の話なのです。

冒頭に書いたようなセリフをあなたに執拗に投げかけてくる人は、そうではありません。

心が健康ではない、以前の問題としてアイデンティティ自体に課題がある人の場合、執着する対象自体が絞られている状態にないので、人格や「その人らしさ」そのものが妬みの対象になります

被害者意識でいっぱいの人はディスらずにいられない

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空っぽな人には自分がありません。

・だからこそ相手に「わがまま」・「自分勝手」と言います。

「その人らしさ」が妬ましいのです。そう言う本人には自分が無いので、いつも周囲の目を気にして流されており、らしさを発揮することとわがままの区別もついていないためです。

・だからこそ「自分のことしか考えてない」と言います。

「自分のことしか考えていない」ように認識してしまうのは、そもそも発言者本人に自分が無くて「世間の評価しか考えていない」からです。世間の評価で行動を変えることが当たり前の人間からすると、自分の価値観に従って生きているだけでそのように見えてしまうのです。しかし、「世間の評価しか考えていない」のも自分の利益のためにそうしているわけですから本当は自分のことしか考えていません。自分が得するためにそうしているという自覚が無いだけです。

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・だからこそ「思いやりがない」「人の気持ちがわからない」と言います。

これはあなたに対する依存心のあらわれです。

人格が未成熟で世間の評価ばかりにとらわれて生きている人間のことは、違う物差しで生きている人間からはなかなか想像ができません。このような言葉を相手に投げつけるのは、違う物差しで生き生きと生きている、そのことだけで自分の生き方を否定されているような被害者意識をもってしまう人の八つ当たりです。

そして、大抵八つ当たりをする相手というのは甘えてもいいと思っている相手です。ケアを搾取してもいいと感じる相手、とも言えます。あなたはやさしいのでしょう。むしろ人に譲るタイプの人に「お前はわがままだ」というモラハラ気質の人間は寄っていきます。

・だからこそ「自分の好きなことしかしない」「苦手なことには挑戦しないタイプ」と言います。

自分が無い人は好きなこともありません。ただ刹那的に有利だと思う言動を繰り返しているだけです。長いものに巻かれ続けているだけの人生です。だから自分がある人をディスらずにいれないのです。好きなことをしていることが妬ましいのです。この手の人は、いつも自分は「させられている」被害者なのです。

相手を選んでいる

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ご紹介したような言葉を人に言う、というのは相当なことです。

長い人生の中でそうそう言うことが無いセリフですし、そもそもいい大人はそのように感じる相手とは距離をとろうとするのが通常です。

ちなみに結婚後、家のことを何もしない相手に上記のようなこと言うことがありますが、ここまでの言葉が出るほどサボタージュばかりしている非協力的な家族関係は既に良好的な関係ではありません。

ですが、本当に厄介なのはタイトルにもありますように「わがままじゃないはずなのにわがままと言われる時」です。現実とは乖離した言葉が投げつけられているケースです。

実際にはわがままでもなんでもない特定の相手に対して、このようなセリフを頻繁に投げつける人が存在します。

この手の人は距離をとろうとするのではなくむしろあなたに執着してきます。あなたに罪悪感などをなすりつけることによってコントロールすることで、「自分の正しさ」や「自分の影響力」を示そうとしてくるのです。

結婚後のサボタージュに関して書きましたが、サボっている方が「わがまま」「〇〇ができてない」と罵る、というのはモラハラ・DVあるあるです。現実とは乖離した言葉が投げつけられるのはハラスメント被害の特徴です。

そのことに気がついたら、情報を集め、その人との関係を見直してください。

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自己愛者が求めている自己陶酔エネルギーは飢餓感を伴って欲するものです。したがって、健康な人の「好きなことやって、それで結果でたらもっと嬉しい」というスタンスで行動できる程余裕がありません。 自己陶酔エネルギーが欲しいのであって、何かをやりたいという内発的な動機付けがあるわけではないのです。

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コメント

  1. TAKA より:

    私は自己中、わがまま、自分本位、俺をイラつかせる天才、
    と言われてきました。
    どう考えても私は悪くないのに謝るしか出来なくて。
    自分が悪くないのに謝るの繰り返しで疲れました。
    機嫌をうかがい、自分がどんどんなくなっていく、そんな日々でしたが
    先月勇気を出して離れました。
    今は禁断症状が苦しい。依存していたのか、あんな酷いことされても
    (体も傷つけられました)戻りたいって毎日思ってます。
    連絡も取りたくなります・・・

    • kinimini より:

      自己愛者との恋愛はジェットコースターのようで、その落差に依存性があります。
      離れるというご決断をされたとのこと、とてもよかったと思います。
      加害は落差が大きくなることはあっても、基本的に依存対象がいる間になくなることはまずありませんし、どんどんひどくなっていきます。

      今は刺激の少ない安全な時間自体に不慣れかと思います。
      傷口がきちんと塞がるまで、どうかその不慣れで平穏な日々を自分のご機嫌を中心にお過ごしくださいね。