自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)には自分がない

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自己愛性パーソナリティ障害に関わった人はご存知でしょうが、自己愛者は健常者とは違う独特なモノの見方をして生きています。
周囲の人間は自己愛者の思いもよらない発言に驚き、ありえないコミュニケーションに困惑します。そしてそういった不適切なコミュニケーションから自己愛者の周りではトラブルが発生することが少なくありません。

こちらの記事↓

自己愛性パーソナリティ障害の人は他者からの評価を気にするため、第一印象はやたらいいことが多いですが、付き合っていくうちに「ん?」ということが増えていきます。今回はそんな気づきを促すため、自己愛人間がよく使う言葉や発言を集めてみました。

…をまとめていて思い出したので、今回は自己愛性人格障害の人がこのような問題行動を起こしてしまう根本的な原因、「自分の無さ」について書いていきたいと思います。

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自己愛性人格障害は内発的な喜びを行動の基準とすることが難しい

自己愛の病理は「ありのままの自分を愛せないこと」といいますが、個人的に接してきた感覚としてはそれ以前として「ありのままの自分を認知すること」という段階で課題を抱えている気がします。

不都合な自己像は認知の歪みによって&防衛機制によって受け入れることができないので、「ありのままの自分を愛せない」とされていますが、彼女らと接していると「自分が何をしたいのかすらわかっていない」と感じることが少なくありませんでした。

以前長く友人として?(共依存関係)付き合っていた方について、その人の生育環境もいくらか把握しているので個人が特定できない範囲で書いていきたいと思います。

最初にご紹介した記事に書いた↓こちらは今から書くTさんとのやりとりです。

・「自分のやりたいこと」が無い・わからない

「どうしたいの?」と質問すると、「どうしたい…??うーん、認められる状態でいたい。」と返答をいただきました。これを聞いた時は「??????」でしたが、自己愛性パーソナリティ障害の人にとって、人生における行動の理由は「認められること」であるということがよくわかりました。これが根深い病理の根っこなのですね。

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長らく共依存関係にあったTさんの背景

Tさんは個人的には友達?だと…彼女の異常さに気がつくまでは認識していました。私はまさに共依存だったので、もやっとすることは度々あったのに違和感を無視し続けて何年も一緒にいました。

おそらくTさんは自己愛性パーソナリティ障害でありながらも知能が高めだったので、幼さを感じることはありつつも、癇癪を起こす類の行動は少なめの方でした(表情には出てる)。ただ、行動の基準はやはり「自分上げ」でしたし、人間関係は搾取的でした。ですが知能が高いからなのでしょう、損得について敏感であり「撒き餌」が不足した時のデメリットも考慮して人間関係を作れる賢さがありました。

Tさんは母親もあきらかにおかしかったです。初対面で私の夫の職業をたずねて一言「~って給料低いわよね」と言いました。驚愕。え?言うか?普通。

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Tさんの人間関係は「自分にメリットがあるかどうか」の一言です。今ならそれがわかります。そういうのはサイコパスというのでは?と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、自己愛の高知能はサイコパスのような様相を呈します。

私が持っているスキルや労働力から、彼女は労せずに自己陶酔を得ることができるという関係性で長らく安定していました(まさに共依存)。彼女が不機嫌や「大変なの~」を匂わせれば私が察して動いて彼女に自己陶酔を提供していました。私は共依存だったので「役に立つ喜び」に依存していました。そんな便利だった私は、私自身が「彼女より下」という振る舞いを自ら受け入れて率先してしまっていたため、大きなトラブルになることはありませんでした。

Tさんはコミュニティの中でも陰口で「様づけ」されるような振る舞いだったため、他に友達のような人がいる様子もありませんでした。基本的に複数の男性との関係性から欲しい物を得る方向性でした。男性達から絶えず自己陶酔を得ていたので、同性の友人はあまりタゲらなかったのかもしれません。もしくは彼女が過去深く付き合った友人が自殺したようなので、もしかしたら関係があるのかもしれません(詳しくは知らない。母親が話し始めたら何故か激昂した)。

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「普通に時給でバイトするなんてアホくさい」と言いながら、パパ活で男性から現金や金目のものをもらっていました。パパ活ではない交際相手の肩書の自慢話をよくしていましたし、年収の高い職業の男性を紹介してと言われることもありました。私は「漫画やドラマに出てくるキャラクターみたいな彼女」の言動を不快だけど面白いとも感じながら近くで聞いていました。

彼女は自己愛性パーソナリティ障害の例に漏れず、人との関係を勝ち負けや利用価値のある無しでしかみることができません。

ですが、彼女と比較的近くに長くいたことにより、彼女の生育環境を垣間見る機会もあり、彼女が教育虐待を受けていたことも、親の価値観が異常だったことも、その親の価値観を引き継いでいることも知っています。彼女の人格が健全に発達するには難しい環境で彼女が生きていたことは紛れもない事実でした。

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彼女の自分を測る価値の基準は「金」・「容姿」・「男」・「キャリア」でした。

責任感や義務感のような感覚は持っているようでしたが、それは思いやりや共感から発生するというよりは、「社会的評価のために守らなければならないルール」として認識しているようでした。「遅刻は悪いことである」というルールだけが存在する感じで、相手に悪いからという発想が内包されていない感じですね。

それはこちらの発言からも感じます。↓

・「お前なんかとデートしてあげただけありがたいと思えよ」

パパ活でお金を稼いでいたところ、相手に好意を持たれ面倒臭がっての発言。基本的に自己愛性パーソナリティ障害の人にとっての他者はモノなんですね。「ナチュラルに他人を見下している」という特徴がよく出ています。

「他人=モノ」なので、ルールがはっきりとしない男女のやり取りの場合はその搾取的な思考がとても露骨に出ていたように思います。

自己愛性パーソナリティ障害は高知能である場合はサイコパス的な様相を呈し、社会的成功を収めるリートになり外面のいいモラハラになる、というのは実際そういった傾向があるのだと思います。
Tさんも出世の最短コースにいます。

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傲慢なのに自分がない?傲慢だからこそ自分がない

影で「様づけ」されていた傲慢な態度の彼女でしたが、彼女はなんだかんだ「言いなり」でした。
自分が無いので、自分以外の「こうしなさい」をずっとなぞって生きています。自分以外の価値基準に従って適応しようと努力をしています。「○○できる私は素晴らしい」のためにいつも「○○」を集めています。

親の言うことを聞き、教授の言うことを聞き、異性に求められることで安心し、「評価」のために自分の価値を高く保とうと生きています。

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目の前で違う人が褒められると不機嫌を顕にし、まだ若かった頃にはショックで涙を流すことすらありました。人が何かを差し入れて場が盛り上がれば、品定めをするようにジトーっと見て面白くなさそうに食べていました。人が出身校の話をすればすかさず「私の出身校の方が」とマウンティングし、給料や貯蓄の話もテンプレ通りです。
「男からこんなにお金貰った!」という類の話も、LINE暴露のモテ自慢も、幼稚園児がいいおもちゃをゲットして自慢しているような、いっそ清々しい笑顔でした。

「どうしたい…??うーん、認められる状態でいたい。」から垣間見える、自分がどうしたいか?が存在しないということと、他者から評価される状態だけを求め続けて生きているということも、とても悲しいことであると今は感じるようになりました。

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「私は価値が高いんだ!!」ということを証明しよう振り回され続けて人生を送るというのはどういう感覚なのでしょうか。

相手を健常者だと思って接していると、その失礼な言動の数々に憤りを覚えますが、自己愛の病理について学ぶと、腹立たしいというよりも哀れです。もちろん、ターゲットを自殺に追い込むことすらある自己愛性人格障害ですから、洗脳されている渦中にいる時はそんな心境にはなれないのですけどね。

■他にも自己愛性人格障害に関する記事を書いています。もしよろしければ参考になさってください。

自己愛性パーソナリティ障害の人は他者からの評価を気にするため、第一印象はやたらいいことが多いですが、付き合っていくうちに「ん?」ということが増えていきます。今回はそんな気づきを促すため、自己愛人間がよく使う言葉や発言を集めてみました。
彼らは人の真似をします。特に、周囲からの評価が高いものを自分の中に取り入れます。憧れの人の真似をする行為自体は病的な人でなくてもよくやる行為ですが、自己愛性人格障害のそれは自他未分離なので、憧れの対象と自分の中に境界線は存在しません。「憧れている」という認識すら存在しません。
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