自己愛人間とは人格形成における障害である

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以前書いた

自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)には自分がない

の関連記事になります。

一人の人間として自分が何をしたいのかわからない

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自己愛者には自分というものがありません。

人は人格の成熟をもって、自分らしさを獲得します。そして他者のその人らしさも尊重することができます。

ところが、自己愛者は前述の記事にもありますが「自分がなにをしたいのかわからない」まま、価値の高いものと自己を関連づけることによって安心を得ようとします。

自己愛性パーソナリティ障害は「ありのままの自分を愛せない障害」だとされますが、そもそも自分が何をしたいのかがわからないという人格の未成熟さを抱えているとき、ありのままの自分自体が存在しません

人間は動物的な発達を得て人間的な発達をする

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脳の発達には順番があります。脳は、からだの姿勢の維持、呼吸や睡眠、食欲、情動、自律神経などの働きをつかさどる「古い脳」ができてから、記憶や思考、指先を細かく動かす微細運動、言語や情感をつかさどる「新しい脳」が発達し、最後に人間らしさの脳と言われる「前頭葉」が育つという順番があります1。脳の発達は、「生きるために必要な順」で内側から外側に広がっています2。脳の成長時期に合わせたかかわり方には、以下のような順番があります3:
生後すぐ〜6カ月ころ 原始的な感覚領域が育つ
生後6カ月〜2才ごろ 母国語を習得する
2才〜4才ころ 知的好奇心が育つ
3〜5才ころ 運動領域の発達脳の発達は、脳幹 → 小脳 → 大脳の順で発達するとされています4。

詳細情報:

1. getnavi.jp
2. ameblo.jp
3. st.benesse.ne.jp
4. nouiku.jp

人間の脳の発達は、まずより原始的な部位が発達し、その後に理性的な…いわば人間的な部位が発達していきます。

したがって、動物的な機能である「欲」や「快不快」などのセンサーはかなり初期の段階で獲得することができます。これが無ければ生存に関わりますから当然といえば当然ですね。

感情的な偏桃体を制御するのは主に大脳新皮質の前頭前野ですが、ここは1歳くらいから成長をはじめ6歳くらいから20歳前後までに成熟するようです(詳しくは上記4)。

自己愛者は俗に言う爬虫類脳、偏桃体が暴走してるなどと揶揄されることがあります。

それは自己愛憤怒を目撃したり、とても良好的なコミュニケーションとは言えないような嫌がらせを繰り返したりする様子をみていると共感するのではないかと思います。

自分がないため他人からチヤホヤ自己陶酔エネルギーを求める

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自己愛者は欲に忠実です。それも、「自分さえよければいい」という欲です。

しかし、「何がしたいの?」ときけば、「…何がしたい……?認められる状態でいたい」と返事をした人のように、自分というものがふわふわしています。人間的な人格の獲得に失敗しているため、一人の人間として充実した人生を思い描きそれに向かって自らの足で歩んでいくことが難しい状態にあります。

自分の人生を生きていないんですね。だからこそ他者からの承認に依存します。だからこそ他者が何とかしてくれると思います。常に他人ありきなのです。

自己愛者になる原因は養育環境説が今は支持されていますが、実際、「親の庇護下・親の支配下」から自立することをしていない個体に一人の独立した人間としての人格は不要ですから、それに適応してしまえばアイデンティティの確立が不十分になるというのも頷けます。そして脳の発達の臨界期を過ぎればその人格は未成熟なまま固定されるでしょう。

とはいえ、脳の発達過程において初期に獲得する欲や快不快は感じるわけですから、その言動はとても動物的・幼児的なままになる、ということになります。

自己愛者は爬虫類脳と揶揄されるのはそういうことです。

見た目は大人!頭脳は子ども!

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人格が未成熟だとしても身体は成熟しています。

よって、ぱっと見ではわかりません。

しかし、「自己愛のテンプレ行動」なるものが存在していて金太郎飴のように同様の行動をとるということを観察していれば、それが何らかの原因があってそうなってしまった一つのパターンであるということをうかがい知ることができます。

そういう人がいる、という知識を得ることは自分の人生を生きる時にとてもためになります。

日本は通常学級と支援学級・支援学校がくっきりとわかれているため、健常者に囲まれた人が障害というものを身近に感じることが少ないです。

身体能力、知的能力、、などはまだわかりやすいですが、人格の発達にも差があります。そしてこれはテストも難しく障害者としては分けられていません。しかしこの人たちは「心の健常者の当たり前」では動いていません。(心ある人間の当たり前では動いていません。)

人を思いやること、自分と相手の立場を尊重して利益を最大化しようとすることなど、同じように感じて努力できると期待してはいけない人はこの世の中にはいます。

自己愛性パーソナリティ障害は、本人が好きでなるのではありません。傷の癒えていない被害者としては、相手の背景など知ったことではない!とまだ思うかもしれません。ただ、いわゆる被害者体質は共依存体質と関係が深いため、下手をすると自分の子供の責任を背負いこんでしまい我が子を自己愛性パーソナリティ
自己愛性パーソナリティ障害は、不適切な養育態度により人格形成がうまくいかないということにより発症します。それはどういうことかというと、子どもが子供らしい健全な精神的発達を遂げることが出来なかった、ということです。健全な自己肯定感を持っている人は、自分にはいい部分も悪い部分もあるという

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コメント

  1. Sou より:

    ナルさま

    はじめまして。
    いくつか記事を拝見し、何もかもまるで自分のことのようで、目頭が熱くなりました。

    ナルさんもどれほど苦しい思いをされてきたことか。 でもそれを乗り越え、今はこうして前に向かって歩いてらっしゃる。
    その姿勢やお姿にも感動しました。
    あやかりたいです。

    私も7年に渡り、自己愛者から嫌がらせをうけています。
    2年前、うつとパニック症を発症。
    すったもんだでやりあっているうち、自分も人生もメチャクチャに破壊されました。

    自己愛者はアメブロのインフルエンサーです。

    自撮りの派手な写真や、自己啓発系の語りのブログで人気を博し、本も多数出版。最近はオンラインサロンやセミナーで莫大な収入を上げています。

    けれど裏では私のSNSに執拗に付きまとい、コンテンツを無断利用していました。
    言葉、表現、行動、持ち物等、真似されてきたことは数えきれません。

    一時は口調までそっくりで、憑りつかれたような気持ちになって、ゾッとしました。

    この人は勉強が嫌いで、本も読んでいません(自己申告です)。
    また趣味やセンス、言葉遣いがひどくて、人をこ馬鹿にしたり、投稿の中で自分が嫌いな相手を嘲笑の的にするような、下品さがあります。
    自分では努力しているアピールをしていますが、嘘です。
    なぜなら、本当に勉強や本好きでしたら、学んだことや感想を記事にして、読者さんともシェアしたいはずと思うからです。
    本を読んでいる自撮りはしますが、内容に触れたことは一度もありません。

    という自覚があるからかもしれませんが、そうではない私の真似をすることで、フォロワー数や会員数、売上げを伸ばしています(自分でいうのもお恥ずかしいですが。ただ一時私がSNSを閉鎖していた時は、フォロワーさんにも下品だと指摘されるような投稿が増え、ランキングが急落していました)。

    またオンラインサロンのPR動画を確認したところ、語っていたのは、その数日前までに、私が連日投稿していた心理にかかわる内容やテーマを要約したものばかり。
    ここまで卑劣なことをするかと、ショックを受けました。
    おそらく著書やセミナーでも利用されていると思います。

    盗用の証拠は多数あり(2千点ほど)、弁護士さんも盗用(の可能性)は確認済みです。
    ですが、様々な理由から、「訴訟は簡単なことじゃない、やめておいたほうがいい」と勧められ、私も治療中でしたので諦めました。

    困窮している事情を紙面にかいたりして、何度、やめてほしいと間接的直接的にお願いしても無視され、それどころか、自分のSNSで私を嘲笑する、取り巻きのフォロワーを煽って攻撃させるなど、嫌がらせはエスカレートしていきました、

    そして我慢の限界で、本人にクレームをしたところ、名誉棄損で訴えられました。
    結局相手の弁護士さんとの話し合いになり、示談しました。

    当時は鬱が一番ひどかった時で、あいにくその少し前に親や親友が立て続けに逝去。
    頼ったり相談できる相手も、体力も、弁護士費用もなく、いわれるままの条件を100%呑んだ、くやしさが残る示談でした。

    ****

    といういう相手ですので、この人への憎悪は、言葉では言い表せないほど激しいものでした。

    同時に、一方では、やられっぱなしで何もできない情けない自分、努力しても報われない自分、どう頑張っても知名度のあるこの人に勝てない自分の無能さに自信を無くし、愚かで無能な自分のことも、憎んでいました。

    ナルさんも同様の体験をされたとかで、どこかで書いてらっしゃいましたが、この板挟みは地獄の苦しみですよね。。

    ****

    おどろおどろしい話を長々すみません。

    実はおかげまでカウンセリングを受けたり勉強したりして、今は9割がた、回復しています。以前ほど感情的になることはなくなりました。

    そこで、ご意見を伺いたいことは、、、。

    私は元々専門職で、SNSを利用してPRや営業をしてきました。

    ただこの自己愛者とのかかわりを断つために(パニック症状がひどかったんです)、そうした活動ができなくなっています。

    とはいえ、生活があります。
    働かなくてはなりません。
    そしてできれば以前の仕事に戻ることを希望しています。

    でもきっと公開した直後に、再び、つきまといや盗用が始まると思います。

    ここで少し話がズレますが。
    実は細心の注意を払いつつ、プライベートで何度もブログを立ち上げました。
    ところが即座に探し当てられ、しかたなくすぐに閉鎖、というのを覚えているだけで、120回(軒)、繰り返してきました。(もしかすると、あの示談で入手した情報を使って、違法な手段で探している可能性があります)

    ですので、おそらくこの先どれほど逃げても、にげきれない気もしています。

    その上で質問させていただきたいのですが。

    怒りや憎しみの感情が落ち着きつつある今、私は自分のためにと割り切って(言い聞かせ?)、自分がやりたいことをしたほうが良いでしょうか。

    具体的には、盗用を承知の上で、身元を出し、SNSやホームページを立ち上げ、復帰するというものです。

    何かの本で、サイコパスは相手にしないように、と書かれていました。
    無関心を装ったほうがいい、そうすると離れていくことがある、と。

    自己愛者の場合はどうでしょうか?(ケースバイケースなのでしょうけれど。。)

    なんとなく、私への嫉妬や反応を、面白がっている風も感じているんですね。
    また時折ですが、私の関心を引きたくて、わざと煽ったり嫌がらせをしているようにも感じます。

    再び(これみよがしに)盗用されるのは本当に悔しいです。
    できれば二度とされたくありません。

    が、でもこのまま元の仕事に復帰できずに、復帰を諦めることもまた辛いです。
    (年齢的にも残された時間がほとんどありません)

    ただ、寛解したとはいえ、一度は薬が手放せなかったほどの拒絶反応やトラウマ。

    果たしてこうした状況に耐え続けられるのか、自信がなくて、毎日葛藤しています。
    去年も覚悟を決めて再開したものの、ひと月でギブアップしてしまいまして。
    (クリニックの先生は、自分で決めるようにおっしゃっています)

    ナルさんはどう思われますか?

    また、絡まれた場合の対処方法で、お勧めの投稿がおありでしたらお教えいただけませんか?

    はじめての書き込みなのに、甘えてしまってすみません。

    よろしければ、ご意見やアドバイスを賜りましたら幸いです。