張り合ってくる人がうざい!マウントをとるその心理と対処法

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こちらは全く興味も無い人が一方的に張り合ってくる…そんな経験ありませんか?
しかも「○○って負けず嫌いだよねー」と、まるでこちらから相手に絡んでいるような口ぶり‥。
この人の頭の中はどうなっているの?そんな疑問にお答えします。

他人との比較で自分の価値を確認している

張り合ってくる人は負けず嫌いでプライドが高いかのようにみえます。…が、その内側には負けてしまったら価値がない自分を突きつけられるという怖れを抱いています。そして、自分のネガティブな部分を自分自身で受け止めることができません。

要するに不幸せな価値観を身に着けてしまっていて、さらに精神的な成長が幼児期でストップしている状態かあるいは幼児期へ何らかのきっかけで退行していしまっている状態です。身体は大人ですが。

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健全に成長しそこなった心

幼い子供は幼児的万能感を持っています。が、成長するにつれて適切な「自分なり」を受け入れて落ち着いていきます。

皆さんは覚えがありませんか?かめはめ波を撃てるとか思ってませんでしたか?アバンストラッシュができると思ってませんでしたか?自分の指先から何か魔法が出るとか思いませんでしたか?練習しませんでしたか?(しますよね?…え?しない?いやいや、せめて脳内で妄想したでしょ?…え、し…しない…?( ゚д゚;;;;)

子供の頃は自分は何にでもなれると思います。むしろそう思えることが健全な成長です。自分が憧れるものを自分の中に取り込んで同化することで自分自身も憧れの対象と同じ価値ある存在であると認識します。自分はヒーローだと思います。僕は最強だ!思います。とても負けず嫌いですし、勝負に負けるとそれをうまく受け入れることができずにギャン泣きします

ですが、もちろん負けることはあります。たとえ実際に何かしらに秀でていたとしても全ての分野で勝ち続けることもできませんし、勝ち進んでいった先でも必ず負けることがあります。そんな時に「負けてもいいんだ」と思える安心できる居場所があることで落ち着きを取り戻し、等身大の自分を受け入れていけるようになります。

勝っても負けても自分には価値があるという感覚を育んでいくことができれば「負けたくない」という気持ちを持っていても、負けを認められないということにはなりません。

こういった健全な心の成長を遂げられなかった人が世の中にはいます。

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それらの人は見た目は大人ですが、心は子供のままです。いわば目には見えない障害と同じです。「負けた自分には価値がない」という思い込みを持つようになったきっかけや、その思い込みを解けなかった背景があることでしょう。

ましてや世の中の価値観は経済的な価値ばかりが強調され、経済的生産性の低い人間の存在自体を否定するような思想を持っている人間が少なくないのが現実です。そのような価値観を強く持った大人たちに囲まれて育った時、「負け=存在価値がない」という極端な価値観を持ってしまうことは何も不思議ではありません。

そしてその価値観を強く信じ込んでいたとしても負けることは実際はあるわけです。
でも負けたら自分の存在自体を否定する以外その人にとってはないわけです。

そこで「負けたこと自体を否認する」というのがその人の自分を守る唯一の手段となるのです。

しかもこれらの心の動きは病態が深刻であればあるほど無意識領域の話になりますので本人が自覚することはできません。

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負けを突きつけられた時どうなるか

そもそも自分よりも下だと思っている人間に張り合うことはありません。年収600万円の人は400万円の人に張り合いません。そもそもさほど興味もわかないでしょう。

「負けを認めることができない」からこそ張り合ってきて、無理矢理にでも相手を下にしたいと思うのです。嫉妬を感じながらも嫉妬しているとは自分で認めることができないための行動です。

ただ、本人は自覚できません。そもそも自分のネガティブな部分も自分の一部だと受け入れる心の機能が育ってませんので自分が嫉妬している時は「相手から嫉妬されて困っている」と言います。もし少しでも自覚できるのであれば改善の余地がある軽度の病態だと思います。

以前、対抗意識むき出しで私に絡んでくる人物がいました。本人は私に対してマウンティングや無視、贔屓されてる・環境が恵まれていただけで!私は正当に評価されていない!などと言い、その団体の中でも「あれはひどい」と言われる目に余る状態でした。

実際にその人は心療内科に通っており、自己愛性パーソナリティ障害ではないせよ、数ある人格障害の中でも近い関係にある境界性パーソナリティ障害と診断されていました。思い通りにならないと不機嫌・情緒不安定になり、「鬱の私」を特別扱いしないことに対して自分を人質にして自殺未遂までおこしました。

ある時、指導者は現実を受け止めてもらおうと思ったのか、みんなの前でその人物に対して明確に「負け」を宣告したことがありました。
その時の焦点の合わない視線、何も話さない彼女はとても普通ではない状態だったので印象的でした。ショック状態にあり、どす黒い闇の中にいる虚無とでもいう表情でした(ちなみに数日後にはその記憶はなくなっています←心理的防衛機制)。

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どう対処すればいいのか?

私はそのような扱われ方をしている時どう対処したのかというと、正直、言っていることが理解できなくて頷くこともなくただ相手の口が開くのを目の前で見ていました。
彼女には取り巻きがいたのですが、取り巻きは3人でいる時にいつも彼女のことを褒め称えました。取り巻きにとってはその方が彼女をおとなしくすることができると考えたのだと思います。私を下にして彼女を持ち上げれば彼女の機嫌もなおるだろう、と。

褒められている時の彼女はとても満足げです。「あなたは特別」だと扱われることで子供のような顔をして笑顔で話し、私の価値を笑顔で値引く発言を繰り返しました。

ところが、こういう対処法は一時しのぎに他なりません。自分のありのままを受け入れることができず優越欲求や人から注目を集めることでしか自分を満たすことができなかった彼女が根本的に変わるということはありませんでした。いつも目の前で起こることを歪めて解釈することの繰り返しです。

私は団体を去りました。そして驚いたことに私が団体を去ったら急に暗くおとなしくなってしまったと後から団体の人に聞きました。そんな折にメールが来て「帰ってきて」と…。もはやホラーですね。

心理学的な面から解釈するに、私はその団体においては一番プレーできた人間でしたが、彼女の現実は二番は愚か全く秀でているわけではありませんでした。私を下に置くことによって自分が一番であるという嘘を作ることが(彼女の心の中では)できたため、私を利用していたのだと思います。

正直、ターゲットになってない場合であれば適当に機嫌をとって「私はあなたの敵ではありませんよ」を示した後に「これ以上親しくするつもりはありませんよ」と距離をとるのがベターだと思います

しかし一度ターゲットになってしまった場合は逃げるが勝ちだと思います。このブログを読んで心理的な問題がわかった上でだったらやり過ごせる、ということであれば、心にきっちりと線を引いて接するということもありかとは思いますが。決して我慢はしないでください。

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最後に

目には見えない病気や障害があります。そしてそれは本人自身のせいではありません。ですが自分を犠牲にして他人に自分を捧げる必要はありません。それは然るべき機関で専門家が行う仕事です。

自分を大切に日々を過ごしてください。
あなたの価値は誰かに値引かれたとしても全く減りません。

相手が勝手に「自分を守るためにそういうことにしたい」だけで、あなた自身の価値とは全くの無関係です。

また、「あなたは〇〇」と、ネガティブなニュアンスのことを言われることがあると思いますが、それは相手の自己紹介だと思ってください。投影という心の動きです。自分が持っていられないものを相手のものにしてしまうものです。

関連記事もいくつかございますので、軽やかな心で過ごせる人生のためにちょっとした心理学の知識を読んでみてくださいね。

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自分を取り巻く人間関係は試験紙のようなものです。類は友を呼ぶといいますが、実際は凹凸のような人間関係もたくさんあります。 自分を粗末に扱えば、粗末に扱う人を引き寄せます。自分が怖れなどを動機に行動していれば、それに見合った現実が出来上がっていきます。どういう人と一緒にいたいですか?
自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)の行動パターンはいつも一緒。 それが通常の障害と同様に「障害」故の行動だから...

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コメント

  1. ももか より:

    こんばんは(^^)またまた為になる内容が盛りだくさんで、目からウロコでした。

    数字で目に見える結果は誰にも覆すことができないはずですが、自己愛PDの人は、それを脳内で無かったことにして、自分よりよい結果の相手を貶めますね。
    どうにも理解できず「この人なんなの!?頭大丈夫か?」と長らく疑問でしたが、本当に書かれている通りの複雑な心理が働いているんですね。興味深いです…!

    例えば、俊足の人に対して「あなたってすごく運動神経悪いよねぇ、可哀想〜!」とか言っちゃうような感じです。そしてそれを言う当人は鈍足だったりします。「???」でしたが、すべて腑に落ちてスッキリ!です。引きずりおろしたいだけなんですね。さらに自己紹介でもありますね。

    学生の頃、この事を知人の精神科医に「こういう人がいるけど、どういう思考回路か不思議でならない、知りたい」と質問したところ、「ああ…その人とは距離をおいた方がいいです。10代後半でそれだと、今後の人格もおそらくそのままです。早めに離れることをお勧めします」とバツが悪そうに回答されました。今思うと、「あれこそ自己愛を指していたのか。。」とわかります。

    当時学生の自分に、自己愛というワードを出しても伝わらないと思われたんでしょうね。ただ、やはり「離れる」というのはどこでも同じ結論なんだなぁ、と。。

    私も何人も離れてきました(離れざるをえない)ので、本当に回避が得策、と今ではよくわかります。

    とても纏められていて、脳内がスッキリしていきます(^^)ありがとうございます。おかしな事が起きるたびに、お邪魔しています。

    • kinimini より:

      いつもありがとうございます。

      10代後半、というのはそうですね、ひとつの線引きになるかもしれません。
      周囲を見ていて思うのは、認知の歪みが著しい自己愛性パーソナリティ障害は治ってません。
      取り巻きレベルの場合、ボーダーラインは中学生、、遅くとも高校生くらいでしょうね。
      重度の自己愛性パーソナリティ障害的言動のあった高校生は大人になっても同じことしています。

      人生に害のある人を避けるのは大切ですよね。
      応援しています。

  2. スカイ より:

    こんにちは。ツイッターでもお世話になってます。この記事のお陰で、モヤモヤ息苦しい思い出が、スッキリ浄化出来そうです。(^_^) 負けを認める事ができず、嫉妬をしている自分を認める事が出来ないんだと捉えたら、腑に落ちてスッキリです。彼女達が内面をこじらせてたんだ、私が悪いんじゃないのか!と。職場で仕事の実力を発揮?というか、やらざるを得ない状況だったから、余計にマウントとろうとしてきたんだなぁと。高校の同級生っていうのも要因の一つだったのでしょう。学生の横並び感覚のままの彼女だったので。スキルもキャリアもレベルが違ったけど、認められなかったんですね。皆の前では天然風で、私と二人きりのときにマウントをとる、というやり方でした。当時はまったく気付いてなくて、混乱してました。 改行ができなくて。読みづらかったらスミマセン。ありがとうございます。文章が変でスミマセン。

    • kinimini より:

      こんにちは。
      彼女自身の問題だったということがわかると、八つ当たりされていただけなんだなとわかってすっとしますよね。(もちろん理不尽さに対する不快感はありますが)
      色々とお疲れさまでした。どうかご自分を大切に、これからも輝いてくださいね。