自己愛性パーソナリティ障害は逆恨みする(自己愛性人格障害)

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自己愛性パーソナリティ障害と思われる人の言動に悩まされ、このブログに辿り着いた読者の皆様の心が少しでも軽くなるように、エンパワーメント(力づけること)を目的に記事を書いています。自称、元タゲられヒロイン☆自己愛ホイホイのナルです。

今回は自己愛性パーソナリティ障害の逆恨みについてです。

自己愛性パーソナリティ障害の「怒り」の原因

自己愛性パーソナリティ障害の人は常に「怒り」を内包して生きています。
それは、自分という存在自体が不安定であるがゆえに、生活している中で常に発生し続けてしまう怒りです。

自己愛性パーソナリティ障害は、心理的発達の段階において大きな課題を残したまま大人になってしまっているので、心は乳幼児期のままで「それらしく振る舞いながら」社会生活を営んでいます(自己愛本人の能力に応じながら)。

子どもの特性

小さな子供はゲームで負けたりすると癇癪を起こしたりしますね。負けを素直に認めることができるようになる、ということは成長の証です。

また、小さな子どもは欲しい物が買ってもらえないなど、自分の思い通りにならないことがあると「アイツが悪いんだ」だとか相手のことを全面的に否定したりします。これは「オール・オア・ナッシング(全か無か思考) 」という未熟な認知しかできないからで、一人の人物の中に多様な面があるということなどを受け入れられない状態にあることを示しています。大人になると人には色々な面があることを受け入れることができますが、それも心理的成長の証なんですね。

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自己愛性パーソナリティ障害の特性

では、自己愛性パーソナリティ障害はどうでしょうか?

先ほど乳幼児期の心理的発達において大きな課題を残したまま大人になってしまっている、と書きましたが、それがまさに上記に紹介したような「幼児的な振る舞いしかできない」ということなんですね。

負けを認められない、全か無か思考、これらの特性を持ったまま社会生活を営むということの難しさがおわかりいただけますでしょうか?

人間生きていれば、日常生活の殆どはグレーでしょうし、人はそれぞれ多様な価値観を持って生きています。人生における勝ち負けというのは、多様な価値観を否定した上でしか成り立たない考え方ですね。

自己愛性パーソナリティ障害はそういうことがわからない認知で生きているので、当然あちこちの人間関係で問題を起こします。

自己愛性パーソナリティ障害の対人関係における基本姿勢は

・負けを認められない=自分は常に勝っているということにしないとならない

・全か無か思考=悪いのは全部自分以外

ということになります。

これでは人との健全な人間関係なんて作れませんから、日常生活が怒りと逆恨みに染まるということがわかりますね。

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「逆恨み」というのは道理を理解していないと生まれない概念

自己愛性パーソナリティ障害は認知が歪んでいます。

自分に都合の悪いことは受け入れることが出来ないので、自分にとってネガティブなものは防衛機制によって忘れてしまったり相手に押し付けてしまったり(投影)します。

そもそも事実を事実のまま受け止めることができないんですね。

なので、「それは逆恨みだよ」とこちらが主張しても、それは相手の中には「無い」んですね。無いことになってしまうんです。話を捻じ曲げ、自分に都合のいい嘘を言っても、自分が嘘を言っているという認識すらありません。

自己愛性パーソナリティ障害はよく逆恨みをしますが、本人の中ではまさに「自分が正しい」というストーリーが出来上がっていて、その正当性を示すために制裁を加えているくらいに本気で思っています。

自己愛性パーソナリティ障害はまさに障害です。

そして、その症状の数々が治療をとても困難にしているんですね。

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逆恨みをされている時にできること

ストーカーなどを引き起こすのは、自己愛性パーソナリティ障害が多いです。

実際、被害者にはなんの落ち度が無くても、逆恨みをされたら犯罪の被害に遭わないように対策する、ということになります。

自己愛性パーソナリティ障害は「自分の思い通りにならないことを受け入れられない」という特性のため、支配的で嫉妬深く、人を逆恨みで攻撃するのはもはやデフォルトです。

話せばわかる、ということは基本的にありません。認知が歪んでいるのですから。

認知症の人とコミュニケーションが難しいのはおわかりになるかと思いますが、知能自体には障害が無いため一見まともに見えてしまうだけで、自己愛性パーソナリティ障害は健康な人とは異なります。

「知能自体は障害がいない」という点と「損得には敏感である」という点を利用した対策は、ケースによっては可能な場合もあります。ただこれは自己愛に対する賞罰が明確にできて、自己愛の優越感・自己陶酔を満たしながら対象との力関係を調整することができるなど、立場が上の人の協力を仰げる場合に限ります。ただ、同一の職場・部署にいながらこの対策をするのは難しいでしょう。

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自己愛性パーソナリティ障害の被害に遭うということは「事故」です。

犯罪被害者はケアされて然るべきですが、防げるものもあれば防げないものもあります。特に逆恨みなどは、一方的な嫉妬から発生することもあるのでなかなか難しいかと思います。

ただ、あまりにターゲットにされることが続く場合は、「自分の心理的テリトリーの施錠状態」について確認する必要があるでしょう(心理的境界線・パウンダリーの問題)。

自己愛性パーソナリティ障害についての情報を得て、なるべく被害に遭わずに平和な生活ができるように筆者も応援しています。他にも記事を書いているので是非ご参考にされてください。

今回は自己愛性人格障害との接し方について書いていきます。目次①親しくならない②なるべく敵認定されない③支配的な親のポジションを再現する/まずはそもそも「親しくならない」ということ。 「もしかしてこの人は自己愛なんじゃないか?」と感じたらもうそれ以上距離を詰めるのは危険です。
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)のコミュニケーションパターンは、基本的に比較・投影・歪曲・論点すり替え・矮小化・隠蔽・ほのめかし・忘却・貶め・悪口の吹聴などです。 これらの行動は自己陶酔を得るため、また「理想の自分」を守るために行われます。
「何故か会話が捻じ曲げられて話が通じない人」、それは自分を守る心の仕組み、防衛機制が深く関係しています。この記事ではこのような過剰な防衛機制が働いてしまうために周囲とのコミュニケーションに困難を伴う自己愛性パーソナリティ障害について、その「なぜ?」を書いていきたいと思います。

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コメント

  1. コーヒー微糖 より:

    初めてコメントいたします。一年ほど前から自己愛性人格障害という言葉を知り、たくさん本やブログを読んで勉強しています。この言葉に辿り着くまでかなりの時間を費やしました。
    私が関わっている人の特徴を並べ上げ調べた結果、個人的見解ですがその関わっている自己愛人間は「過敏型」であると思われます。

    自己主張はしない(同調するだけ)
    何がなんでも被害者ぶる
    謝罪の言葉が出ても必ず自分以外の誰かが悪いと思わせる発言(責任転嫁)
    リアクションが演技くさい
    人の話は聞くふりだけ
    人に嫌われていないか死ぬほど気にする
    etc.

    あまりに不気味で気持ち悪く、関わりたくなく離れていたのですが、私を取り巻く環境(私が通っている場所や住んでいる所)が自己愛人間にとって都合が良かったり求めているものである為、どんなに関わらないようにしようとしても間接的に関わってきました。
    本当に本当に嫌で離れてほしくて、私を嫌いになってもらおうと思い今まで溜めていた不満や不自然で搾取的な所をはっきり指摘し、喧嘩に持ち込みました。結果、向こうからSNSをブロックされました。
    このまま絶縁になって欲しかったのですが、やはりまだ間接的に関わってきます。嫌なことや物から逃げる性質があるはずなのに、まだ来るとは…
    私がいるとわかれば別の日にすればいいのに、避けずに来るのです。
    どうすれば私を徹底的に避けてくれるのか頭を悩ませています。

    • kinimini より:

      言葉にたどり着けて良かったですね。
      関連書籍も出てますので、読んでみてもいいかもしれません。
      ただ、専門家も「逃げろ」「関わるな」という相手です。
      ちなみに、一度旨味を味わってつながった(と自己愛者側が判断した)相手のところには戻ってきて様子をみにくるのはあるあるです。

      • コーヒー微糖 より:

        様子見に来るのですか…私の何を様子見に来るのでしょうか。顔を合わせても会話はありません。こちらからも向こうからも一言も。

        私の何が気になって、私のどんな様子を望んで見に来るのでしょうか…?

        • kinimini より:

          恋愛関係であればフーバリングに相当する行為だと思います。
          フーバリングについては私はまとめてませんが、ぜひググってみてください。

          • コーヒー微糖 より:

            フーバリングについては、私もネットで調べてみます。恋愛関係以外でもあるらしいですね、友人や職場の同僚等でもするそうです。今のところ、私にはフーバリングらしき行為はされてないとは思いますが…
            他の記事に、無視は「もうあなたとは関わりたくありません」という意味ではなく「お前のせいでこうなった」という意味だというのを読みました。
            私も、SNSをブロックされているのですが、これも同じことと捉えていいのでしょうか…?
            ブロックも拒絶だし、無視と同じ感覚だと思うのですが、見かけた時に手を振ってきたのでまさか…関わりたくないという意味だと矛盾する行動だと思ったので。

            コメントへの返信、大変ありがたいです。強い憎しみがあったので、かなり軽くなりました。

  2. トリンド より:

    こんばんは。はじめまして。
    参考にさせて頂き大変助かっております。

    結婚相談所のアドバイザーが、自己愛性人格障害で、いきなり地雷に当たってしまって対処中です。
    少し事故ってしまったかもしれません。

    結婚相談所のアドバイザーって、

    ・婚活に自信がない人にいばれる
    ・人を左右できる
    ・1対1のブースで話して好き放題にやれる

    ・大人しい獲物がいれば、1対1のブースで狼面を丸出しにして、相手の弱みにつけこみつつ、弱い相手にいきなり高飛車に出て、好きにお金を巻き上げられる

    ・頼られて癒着を満喫できる
    ・女神・神様気分を味わえ、手下(利用者のことです)が幸せになりそうなら、なんなら無意識に壊す

    で、自己愛性人格障害者が結構いる気がします。
    特にお金をまきあげる営業が激しいとこ。

    • kinimini より:

      はじめまして。お疲れ様です。
      大変なのに当たってしまいましたね。
      残念ながらカウンセラー系統はそういう人が結構います。
      アドバイスする側というのは優位な立場になりやすいため、そういった気分を味わいたい人が好む仕事です。
      もちろん本来は向いていないのですけどね。

      ハズレを引いたと思って適当に理由をつけて次にいった方がいいでしょうね…。
      後腐れありませんように。

      • ひろみ より:

        横入り、失礼します。

        >残念ながらカウンセラー系統はそういう人が結構います。
        アドバイスする側というのは優位な立場になりやすいため、そういった気分を味わいたい人が好む仕事です。

        ですよね!
        わたし、カウンセラーではないですが、鍼灸師の女性2名から、無視されるようになったり、facebookでブロックされたりしました。
        また、ネットで知り合ったスピリチュアル系ブロガーの3名から絶縁されたり。。。
        みんな自己愛性人格障害なのではないかと今なら思い当たります。
        もうこういうタイプの人たちとは、関わりを持ちたくありません。
        ほんと、このような人と出会っていちゃもんつけられたり逆恨みされるのは、交通事故みたいなものだなーと感じています。