話が通じない病気?記憶改竄、自己愛性パーソナリティ障害との会話

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自己愛性パーソナリティ障害であろうと医師が思っても、その診断名を本人に伝えることは殆ど無いらしいです。診断結果を受け入れられず、来院することが無くなり治療を継続することが困難になってしまうという理由だそうです。そのため、発達障害や躁鬱などの違う診断を匂わせつつ、次の受診に繋げるという戦略を練るそうです。

この記事は「何故か会話が捻じ曲げられて話が通じない人」についてですが、前述のような背景もあってか、世の中ではアスペルガーの方々を筆頭として発達障害の特徴と人格障害の特徴がごちゃまぜになってしまっている傾向にあります。

「何故か会話が捻じ曲げられて話が通じない人」、それは自分を守る心の仕組み、防衛機制が深く関係しています。この記事ではこのような過剰な防衛機制が働いてしまうために周囲とのコミュニケーションに困難を伴う自己愛性パーソナリティ障害について、その「なぜ?」を書いていきたいと思います。

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話が通じない人との会話で起こっていること

「この人、さっきと言ってることが違う。」

「え?自分で言ったことを他人が言ったことにしてる。」

などなど、会話の中の単語だけ拾って全く違う内容のことを言ったことにされてしまったり、まったく噛み合っていない会話の中で、なぜか「あんたの方が間違っているのよ!」とでもいうように話をすすめられたりしたことがある人はいませんか?

その人との会話には、なぜかいつも勝ち負けが存在しているようではありませんか?

これは何かの病気や障害なのではないかと感じたそこのあなたに、自己愛性パーソナリティ障害の心の仕組みについてご紹介します。他人が診断するものではありませんが、この障害について知っていることはその人がどういう人なのかを知り、対策を講じるための手助けになると思います。

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自己愛性パーソナリティ障害にとっての会話は「エゴを養うため」に行われる

自己愛性パーソナリティ障害というのは自分で自分の価値を感じることができないという障害です。
そのため、自分の存在を肯定するために他者や社会からの承認を際限無く求める、承認欲求の塊のような存在となっています。また、ネガティブなイメージを自分に当てはめることを強烈に拒否することで自分を守っているので、自分の誤りや自分の敗北を認めることができません。

心が健康な人の仲間同士の会話は、情報の交換の他に共感であったり労りであったり、互いへの承認・リスペクトが含まれています。ところが自己愛性パーソナリティ障害の場合、基本的に「自分の価値を相対的に上げること」や「利益の搾取」などにより、自分は素晴らしい価値のある存在であるという感覚(自己陶酔)を得るというのが会話…というよりも人生における大きな目的のひとつとなります。

そのため、自分の相対的価値を上げるために人を下げます。討論は内容を捻じ曲げても自分が正しかったことにします。自分よりも社会的な地位などがある人物に対しては相手を理想化しつつ自分とその人を同一化します。相手との距離をつめて依存します。それが通用しなければ相手を脱価値化してこき下ろします。そもそも他者を他者としてきちんと認識することができないので相手に対するリスペクトを持つことができません。

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「自分は特別」「自分は正しい」ということに執着しているため、そうではない現実は「無かったこと」になります。

記憶も改ざんされ、本人の中で都合の悪い記憶はすべて無かったことになります。そうすることによって自分を守っているのが自己愛性パーソナリティ障害です。しかもこういった対人関係における問題行動を自覚することが難しく、防衛機制によってほぼ無意識にこれらの行動をおこなっているようです。

以前、(もちろん診断されていたわけではありませんが)自己愛性PDと思しき相手に対し、その問題のあった言動について「こういうことをしたよね?」と確認したところ、記憶障害なのかというレベルですっかりと相手にとって都合の悪い記憶はなくなっており、しかも相手にとって都合よく書き換えられたストーリーが相手の中で出来あがっていました。それを前提に話をしてくるので全く話が噛み合わず「この人は病気なんだ」と思うに至りました。

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話が通じない人との会話は無理しなくていい

相手をまともで話が通じる人だと認識していると、話が通じないこと、平気で嘘をつくこと、都合の悪いことを忘れていること、会話が捻じ曲げられること、揚げ足取りばかりの妙な会話、矮小化される重大な事柄、意味のわからない過度な一般化、捨て台詞での勝った宣言…などが繰り返されることにとてもストレスを感じてしまいます。

しかし、そのような会話をする相手というのはそもそも健康でまともな状態にある人ではないのだ、ということを知っていることはとても役に立ちます。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、一見すると普通に見えます。むしろ自分で自分の価値を感じることができずに「人からの評価」に過敏すぎるという障害なので、第一印象や外面はむしろめちゃくちゃよいということが珍しくありません。

ところが、その内面はこのようにとても健康な精神状態にある人ではありません。目に見えない障害というのはとてもわかりにくいですが、こういう人間がいるのだということを知って生活をしていくと少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

他にも自己愛性パーソナリティ障害についての記事を書いております。是非参考にしてみてください。

自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)のコミュニケーションパターンは、基本的に比較・投影・歪曲・論点すり替え・矮小化・隠蔽・ほのめかし・忘却・貶め・悪口の吹聴などです。 これらの行動は自己陶酔を得るため、また「理想の自分」を守るために行われます。
基本的に勝ち負け・上下関係で世界を見ており、自分の優位性を獲得するために自分を飾る嘘をつき、他人の名誉を傷つける嘘をつきます。具体例(Kさんのケース)…SNSメガ盛り!同じコミュニティにいたKさんは周囲に特別扱いを求め、褒められると恍惚の表情になり、ダメ出しには
ネット・SNSトラブルの実例として体験をそのままシェア致します。

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コメント

  1. より:

    眠る前に少しだけ読むつもりが、こちらの記事の冒頭に驚き、飛び起きてしまいました。
    加害者は、私のせいで鬱病やパニック障害になったと私を責めてたんですが、その診断をした医者の事をヤブ医者だと思っていました。私を口撃するときだけ、目がギラギラ輝きイキイキとした力強い生命力を感じさせるぐらい声も張るくせに、病名を言葉にする時だけは、目が泳いで、ゴニョゴニョと消え入る言い方になっていたので、またコイツの思いつきの嘘かとも思っていたんですが、医者がハッキリと診断名を言わないことがあるんですね。

    私を陥れ支配下におく為に、わざわざネットで症状を調べ、覚えた症状を精神病院に行って話すだけという発想と行動の異常性(←加害者本人が精神病の診断をもらうのは簡単だと得意げに話してた)を医者は見抜いた上で、診断名をぼやかしていた可能性があるなんて、目から鱗がゴッソリ落ちました。

    膨大な時間と労力を使って学ばれたことを、こうして体力や気力や知力を使い、わかりやすく的確に惜しみなく教えてくださり感謝します!

    • kinimini より:

      コメント(2つとも)、どうもありがとうございます。
      自己愛性パーソナリティ障害に逆恨みされるだけで人生を破壊されるリスクがあるので、医者としても自分の病院を潰されたりする可能性がある手前、はっきりと言いにくいのは仕方がないのだと思います。お医者さんも人間ですし生活がありますので。
      ですからその障害や異常性を診断のあるなしで論じるのではなく、一般人の知識として共有することでダメージを減らしていくというのが現実的なのかなと感じます。
      私も膨大な時間を損失したと思っているので、もう二度と被害に遭いたくありません。だからこそ多くの人がこの知識を得ることとで自己愛者が好き勝手出来ない世の中になることを望んでいます。