「失礼な人」の心理~自己愛性パーソナリティ障害にはリスペクトが無い

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よくこんなことできるな、よくこんなこと言えるな、と思うことを平気でやる「失礼な人」。

理解に苦しむそのような人達ですが、実は「失礼な人」を集めるとパターン化された言動がみえてきます。それもそのはず、それは人が人として成長するときにクリアしていく課題を抱えたままになってしまっている人達だからです。

自己愛者(自己愛性パーソナリティ障害傾向の行動パターンを持つ人)には他者に対するリスペクトがありません。

自己愛者にとって他人は「存在しない」

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自己愛性パーソナリティ障害は、自我の発達に課題を抱えたまま成長しています。

人間は生まれ落ちてから愛着形成によって養育者との絆を育み、その絆をもとにして関係性を学び、また、他者と自分が違う存在である、という感覚を身に着けていきます。

ところが、この過程が健康的に進めないケースがあり、その場合、他者と自分が違う存在であるということ、そして他者も尊重すべき一人の人間である、という感覚を身に着けることができません。

いわば自己愛者にとって他人は一人の人間として存在していないわけです。

存在しない相手に敬意など払えるわけがない

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自己愛者は自他未分離のため、自分と他人の境目がありません。

全てが自分の延長であると感じている、としたら、自分の権利は無制限のものになりますし、その欲望を抑止するものはありません。そもそも境目が無いからです。

自己愛者には他者という存在が独立して存在していないのですから、敬意を払う対象が存在しないわけです。

あなたが自己愛者によって失礼な言動を受けたり、権利侵害を受けてその不当性を訴えたところで、自己愛者にはその境界線の意識が無いため「理解することができません」。

自己愛者にとって、世界は自分の延長です。

リスペクトが無い言動の例

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自己愛者のリスペクトの無さは以下のような行動パターンとなってよく観察することができます。

・人の予定を勝手に決める。

・人の制作物の権利や手柄を勝手に我が物にする。

・人の不快であるという表明を尊重せずに自己愛者の都合を押し付ける。

・人の時間、労力、スキル、そういったものの帰属が自分にあるかのように扱う。

・相手には自分と違う価値観が存在するということがわからないので、価値観を否定し押し付ける。

自己愛者は、他者が自分とは違うということがわかりません。

他者は自分の思い通りになって当然の存在なのです。

思い通りになって当然だと思っているわけですから、思い通りにならないことによって被害を受けたと感じて怒り、逆恨みします。

健康的な自我、健康的な自己愛を持っている人とは根本的に物事の感じ方や世界の捉え方が異なります。

話せばわかり合える、といった土台自体が存在しない、それが自己愛者です。

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