自己愛性パーソナリティ障害とエナジーバンパイア&フレネミー

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厄介な人につけられるネーミング。

エナジーバンパイア、フレネミー、お局様、クレクレ、承認欲求オバケ…etc.

こういった人たちに共通するのは他者に対するリスペクトを欠いた言動、他者の時間や労力、ポジティブな気持ちを吸い取るような行為。

様々な呼び方をされていますが、この人たちには根本的に共通するパターンが存在します。

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自己愛性パーソナリティ障害の行動パターンとの酷似

自己愛性パーソナリティ障害の行動パターンというのはスピリチュアル業界で言われているところのエナジーバンパイアと殆ど同じです。

自己愛性パーソナリティ障害は、他者への共感の欠如、もろい自尊心、それゆえの傲慢さをもちます。

(医者ではない人間が診断はできないので、ここでは自己愛性パーソナリティ障害と思しき人のことを自己愛者として記事を書いていきます。)

エナジーバンパイア、などと言われる人達に関するエピソードでよくあるのが、「会った後どっと疲れる」「気力が削がれる」といったものです。

あなたがポジティブな気分でいれば、それを萎えさせるようなことを言うでしょう。

そうしてあなたのエネルギーを吸い取るのがエナジーバンパイアです。

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自己愛者は常に自分と他者を比較し、その比較によって自分を確認します。

これがエナジーバンパイアらしい言動にどう結びつくのか?というと、「あなたよりも上である必要がある」のが自己愛者・エナジーバンパイア、だということです。

あなたがポジティブである=自己愛者の中では「私はネガティブである」のように認識されてしまうため、あなたをネガティブにすると「私はポジティブである」に変えることができます。

自己愛者はいつもシーソーをし、相手を下にするのです。

シーソーで上にいるために、あなたのポジティブを奪いネガティブを押し付ける…マウンティングやディスりをせずにいられないのです。

フレネミー…「友達の顔をした敵」も同様です。

あなたの近くに友達の顔をしていて一緒にいても、あなたの幸せは望んでいません。

あなたが何かを挑戦しようとしている話をすれば、あなたの自信を砕きます。

「自分よりも下」「自分よりも不幸」…相手をそうしておくことによって自分の幸せ(のようなもの)を補給しているのがフレネミーです。

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「はじめはいい子だったし仲良くなれそうだと思った」

自己愛者によくある行動パターンとして、「急速に距離を近づける」があります。

実はこれ、特にモラルハラスメントやDVに発展する恋愛関係の初期にみられる特徴として「ラブ・ボミング(Love Bombing)」など、名前がついている行為です。

「趣味が合うと思って急速に仲良くなった友達との関係が、このところしんどい…」

「自分の○○をすごい気に入って絶賛していた友達、なんか最近嫌な感じ…」

こういったパターンはあるあるです。

ラブ・ボミングは自己愛者がターゲットの気を引くための過剰な称賛、同調、プレゼントなどの行動であり、ターゲットを共依存関係に持ち込むための撒き餌のような役割をもちます。これは自己愛者がターゲットを理想化している時によく行われます。

理想化と脱価値化、これは自己愛者の特徴です。

このような関係性に出会った時、心理学を知っている人は相手を自己愛者だと理解しますが、スピリチュアル業界などをはじめとした各々別の業界でも「エナジーバンパイア」など、それぞれ解説したものが広まっている様子です。

自己愛者に出会った人はその異常さを感じ、身を守るライフハックとして知恵を共有しているのです。

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ライフハックとしての情報

私が現実に被害を受けていた当初は「なんでも検索すれば出てくる」という時代ではありませんでしたが、今は随分と情報が増えて検索で様々な情報を得ることができるようになりました。

自己愛性パーソナリティ障害と思しき行動パターンを持つ人からの異常な執着や攻撃行動、搾取的行動、支配的行動の被害に遭われている方は違う分野のものの文献や記事を読むこともとても参考になるのではないかと思います。

その単語を検索できてしまえば得られる自己愛者の情報ですが、被害に遭っている人がその単語を知らないということは未だに多くあり、だいぶ認知が広まりつつもののまだ「障害」という語感がダイレクトすぎるのか、そこまでポピュラーな言葉ではありません。モラルハラスメント加害者のことを、提案者は「自己愛的な変質者」としていますが、SNSなどでもモラと呼ばれていたりします。

また、自己肯定感についても「自己肯定感が高すぎる」などと使用され、そこにネガティブなニュアンスを含んでいることが多くあります。自己愛者の行動パターンを持つ人についても、一般的には「自己愛が強すぎる人」といわれています。
このような状況から、自己肯定感や自己愛ついての認識が本来の意味とは違うものになっていると感じることも少なくなりません。自己肯定感や自己愛が健全な状態にある時、前述のような神経症的競争の態度はむしろ出ません。

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その点ではわりと女性の会話においては、いくらか「フレネミー」や「エナジーバンパイア」という言葉の方がスムーズに会話が成立する共通認識がなされていると感じます。フレネミー(フレンド+エネミー)やエナジーバンパイアなど、その言葉が持つ「周囲に与えるネガティブな影響」という語感がありながらも「障害」とまでは言っていないやわらかさから、言葉が馴染みやすいのでしょうか。

従来の名称である「人格障害」という名称と、現在の「パーソナリティ障害」という名称では、前者の方が問題を問題であると認識しやすい名称だったと感じますが、偏見を生みやすいという配慮もあってか横文字になってしまい、わかりにくくなってしまったように感じます。

自己愛性パーソナリティ障害とは人格の障害です。人格形成がうまくいかなかったという障害です。自他境界の不全、過剰な防衛機制により現実を認知することへの障害を抱えています。

本人は防衛機制によって守られるという特性により、本人よりも周囲の人間に困ったことが生じます。

こういった人が近くにいる場合、本人が気をつけたらどうにかなるという類のものではないと思って接した方が精神衛生がいいです。

※記事をリライトしたときに元の記事を分割しました。

以前の記事ではひとつになっていた部分の後半はこちらにございます。

エナジーバンパイアやフレネミーの行動パターンはそのまま自己愛性パーソナリティ障害の行動パターンと酷似しています。共通するのは搾取行動です。

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コメント

  1. うに より:

    自己愛性PDにやられました!
    嫌がらせか嫌がらせでないのか微妙なラインのことをグイグイとされ、20年来の友人なので投げ捨てる訳にもいかず….嫁を持っていかれました!
    最近、妬みまくられるし足を引っ張ってくるやつに遭遇しまくるし、何がどうなっているんだ!ブログわかりやすかったです。今後参考にさせて頂きます、感謝!!