あなたって~だよねと決めつける人の心理/失礼な悪口には理由がある

Pocket

Sponsored Link

「あなたって~だよね」と言われて、その内容の失礼さにびっくりしてしまったことはありませんか?

「あなた」を主語にして断定するというのは、実は人の境界を侵しているんです。

それがポジティブな内容であると人は嬉しい気持ちになったりもするのですが、「あなたってやさしいよね」は、いつの間にか「私はやさしいくあるべき」という呪いに変わってしまうこともあります。いわゆる「他者からの期待」に応えようとする心理ですね。

そう。あなたを主語にした決めつけた言葉というのは「相手があなたにそうであってもらいたい」「相手はそのようにあなたを見たいという期待」なんです。

Sponsored Link

「あなた」を主語にした「YOUメッセージ」は相手の期待

では、失礼なことを言われた時の相手の意図は…?
心が健康であれば、「相手に悪くあって欲しい」なんて思いませんよね。

ところが、世の中の皆が健康なわけではありませんから、それも相手の期待なんです。

人間関係にトラブルを運んでくる人の特徴として、自分上げ他人下げをせずにはいられない人が存在します。そういった人は基本的に相手の価値を値引きたい&相手よりも自分の価値を高めて優位に立ちたいという強烈な飢餓感のようなものを持っています。

自身ではその飢餓感を冷静に認識するのは難しいようですが、患者本人の証言で「どす黒いモヤのようなものが心に渦巻いて攻撃したくてたまらない」といった欲求は感じたりするようです。とにかく「自分って素晴らしい」という自己陶酔を得るために、手っ取り早く自分よりも他人の価値を下げてしまうのですね。そうせずにはいられないのです。

また、投影という心の動きによって、相手本人が嫉妬深いのに「あなたって嫉妬深いよね」と相手に自分のネガティブな自己像を押し付けるという行為も、この手の人は日常的にやってしまいます。

そういった心の障害についてはブログではたくさん記事を書いておりますので、是非他の記事も参考にされてください。記事の最後に関連記事のURLを貼っておきます。

Sponsored Link

心理的な境界を健全に保つためには「Iメッセージ」

大人の健全な境界を引いた人間関係においては基本的に、「あなた」を主語にした「YOUメッセージ」型のコミュニケーションよりも「私がどう感じたか」ということ軸においた「Iメッセージ」が望ましいです。「私」を主語にすることによって互いの心理的な境界を守ることができます。

何かしてもらった喜びを「○○ちゃんはやさしいね」と表現することがよくあります。
肯定的な自己像が果たす役割も多いのでそれがダメだとまで言い切ることは出来ませんが、「どうもありがとう!私は嬉しい」というIメッセージであれば、相手へのラベリングではなく別の人間同士のポジティブな交流であるという点が強調され、境界線が保たれたままで良い関係を築くことができます。互いを尊重したアサーティブコミュニケーションにおいてはとても大切なことです。

■関連記事

同じ人間だとは思えない嫌がらせ行為の数々をし続ける人に出会ったことはありませんか? 人を無視し、人の悪評をばらまき、「私はあなたよりも価値が高いの」とでもいう言動の数々に、どうしてそこまで他人に関心があるのか不思議に思い、その異様な執着心はなにかの病気なのかなと思ったりしますよね。
執拗に難癖をつけてくる人に辟易としている方はいませんか?なぜかその人は無理やりこちらに関わろうとしてきては、とにかくあなたにダメ出ししたくてたまらない、あなたに勝ちたくてたまらない、そんな人ではありませんか?それ、自己愛が不健康な人の行動パターンです。
そもそも自分よりも下だと思っている人間に張り合うことはありません。年収600万円の人は400万円の人に張り合いません。そもそもさほど興味もわかないでしょう。「負けを認めることができない」からこそ張り合ってきて、無理矢理にでも相手を下にしたいと思うのです。嫉妬を感じながらも
自己愛性パーソナリティ障害は、現実を現実のまま受け入れることができない障害です。自分は価値のある存在であるという思い込み(現実逃避ですが)を守るために、現実の方をコントロールしようとします。 自己愛性パーソナリティ障害のターゲットには種類があり、大きく分けて「利用」がメインと

Sponsored Link

コメント

  1. Helio Cruz より:

    Excellent blog! Thank you