自己愛性パーソナリティ障害とカルト

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自己愛性パーソナリティ障害をはじめとするパーソナリティ障害のB群は周囲の人間関係を引っ掻き回すのが特徴です。

自己愛性、演技性、境界性、反社会性…とありますが、どれが色濃く出てるか?だけでそれぞれの特徴を複数持っている場合も少なくありません。

このブログでは、「自分は特別である(特別でなくてはならない)人」を中心に扱っておりますので、あくまで複数の特徴を有していても※自己愛者という表記で書いてます。

※自己愛性パーソナリティ障害の行動パターンを持つ人を診断できないのでそのように表記。

自己愛者は分断して支配する

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自己愛者のあるある行動の原点ともなるのが、自分アゲ&他人サゲ。

自分を上にするために誰かを下げる。相対的優位性にこだわる自己愛者の基本的な対人姿勢です。

この相対的優位性を感じるため、周囲の人間をコントロールすることが様々なトラブルに繋がります。

一対一の関係で誰かを「見下し要員」として設定して執拗に脱価値化する、というのも被害者のメンタルを著しく破壊します。(→詳しくは「見下し要員」を必要とする自己愛者 )この被害に遭った人はこのブログの読者さんでも多いので、思い当たる人も多いのではないでしょうか。

そしてこの規模がより大きくなったケースが、カルトです。

対人操作力に長けた自己愛者はカルト的な集団を作ります。

その際、印象操作や対人操作テクニックとしてよく行われるのは、分断です。

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私が以前働いていた職場であからさまな分断をする上司がいました。

「●●から来た子は本当にいい子~」

と、ここに配属される前にどこで研修を受けた人間か、という点で片方だけをやたらと褒めていました。

しかし、そこにはそのように言われるような差は明らかにありませんでした。

支配欲が無意識でそうさせているのかはわかりませんが、「分断して統治せよ」を素でやるわけです。

支配階層による支配を容易くするため、支配層が支配される側(被支配層)を分断することで、支配層ではなく一級市民に憎悪が向くように仕向ける手法ですね。まさに日本でもやられてますが。

これは昔からあるテクニックですが、実際被支配層が愚かな場合、支配者に対して憎悪を持つのではなく、特別扱いされている方に妬みや憎悪が向きます。

あれはダメ、こっちは良い。

これがわからないようではダメ。これがわかるあなたは特別。

視野の狭い人のエゴを利用し、自己愛者は「あなたは特別」と言いながら同時に「自分は特別」という空間を作り上げていきます。

自己愛系カルトの上納システム

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自己愛者が支配するカルトにおいて、自己愛者は教祖です。

しかし、必ずしも宗教団体としてのカルトというわけではありません。

いわゆる情弱ビジネスや、スピ系、演劇など様々なサークル活動にもそのような傾向を持つグループはたくさんあります。

近頃はお○い業界で女の子を納める上納システムがあったことが暴露されつつありますが、こういったカルト系グループでは必ずしもお金を上納するわけではありません。

自己愛者は「自分は特別」であると感じ続ける必要があるわけですから、自己陶酔的な欲を満たせるものや支配欲を満たせるものがあればいいわけです。

それがある時はお金であり、女であり、無償労働であり、賞賛なのです。

自己愛系教祖の器

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自己愛系カルトでは、集団ナルシシズムという、いわば集団がマインドコントロールされたような状態に陥ります。

教祖をやれる器を持った人などそうそうそのへんにいるものではない、と健康な人は思いますが、そうでもありません。

不安な人や知らない人は特に「自分が正しい」と思いこめるものを目の前に出されると、待ってましたと掴みます。

自己愛者は自分を騙して生きる・自己催眠によって生きるということに特化して今まで生きてきた人物ですから、その点、その道のプロです。

その自己演出…「自分は正しい」「私の正しさがわかるあなたも正しい」という語りかけによって、「自分が正しい」と思いたい人にとっては憧れの存在となります。

そこに、何か平均よりもできるものがあればなおさらその説得力は増すでしょう。たとえそれがその業界内ではさほど評価されるものではなくとも、です。

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不安、劣等感、優越感を得たいと思ってしまう弱さ、、そういった依存心の強い人にとって自己愛者の作るカルトはまやかしであっても救いです。

自己愛者は分断、そして条件付きの愛情のような態度で人を支配していきます。

自分が不安定で「○○なら存在を肯定される」という不健全な状態にある種適応している方は、自己愛者が作り出すその環境にとてもハマりやすくなります。

今でこそ「ブラック部活」などと言われるようになりましたが、「先生の言ってることなら正しい」というような集団はあちこちに昔からありました。

参考例

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以前、カルトチックな音楽教室(団体)に入った自己愛系女子がいたため一つのケースとしてご紹介します。西暦2000年くらいの話になるので、ちょっと時代を感じる内容になってしまっております点はご了承ください。

その人は周囲から「あの子わがままだよね」と言われるタイプの人で、自分の音楽能力について自信を持っており、活動は続けたいけど~有名になって日常生活が不便になるのは嫌だな、とこぼしているような人でした。

しばらく経ったある日、とあるボイストレーナーに習いに言っていることと、「CDデビューさせてもらえるんだ」という話を聞きました。

よそでは受けられないような心と身体にアプローチするカウンセリング的な特別なボイストレーニングを受けているそうで2万円のレッスンだったそうです。

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その教室が主催するライブに来てと言われたので足を運んだところ…。

異様な空間、のひとことです。

広さで言うと学校の教室より少し狭いくらいの、さほど広くない空間にお客さんはその教室の生徒と知り合いで埋まっていました。

霊感など特に感じたことも無い私が、明らかに空気がおかしい・淀んでいる、と感じる空間で、まるで勧誘かのような「この教室に通い始めてから健康になったの」という「ありがたいお話」が客席でされ、明らかに胃腸系か何かで病気だと思われる人がずーっとゲップをしていました。

「(ここで誰かとしゃべったら帰れなくなるのでは…)」と思った私は「話しかけるなオーラ」を発して一言も喋らず、極力トイレに入り、見るものだけ見て急いでますという素振りで誰よりも先にそこを出ました。

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コンサートなどには比較的足を運ぶ方でしたが、明らかに病んでる人が多い&勧誘行為がなされているような、ここまで異様な雰囲気だったことは後にも先にもこれだけです。ここまであからさまだと音楽教室というよりは宗教団体でしょう。

ちなみにこの子がCDデビューすることはありませんでした。

訊いたところ、突然無言になって押し黙ってしまいました。

詐欺だったのでしょうね。

もっと言うと、3年以上ボイトレに通ったのに彼女の歌は上手くなっていません。

信者は盲目・第三者目線を大切に

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さて、参考例でも熱心に勧誘する人がいたことを書きましたが、このような音楽教室を名乗った宗教団体じみた団体でも、生徒さん(信者)はとても熱心に推しているのです。

CDデビューな彼女も「よそでは受けられないような心と身体にアプローチするカウンセリング的な特別なボイストレーニング」だと嬉々として私に報告してくれていたのです。

今となっては、心と身体にアプローチなんて言って洗脳の儀式でもあるのではないかと思ってしまいますが。

怪しい団体はたくさんあります。

そういった団体では、彼女のケースのように詐欺まがいの行為や、ちょっと品質や相場から考えると割高な金額が設定されていたり、第三者の視点からみるとおかしいことが散見されます。

営業妨害のために悪質なデマを流されているケースもままありますが、まともな人達の評判は大切です。

信じる者は救われる?

信じるのか信じないのかはあなた次第です。

そんな感じですね。

自己愛者がいるコミュニティ、また、自己愛者が影響力を持ったコミュニティでは集団ナルシシズムが形成されます。そこは一種の「自分たちは特別である」という思想によってまとまり、信仰を持った宗教のようになります。

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