突然完全無視する人の心理「モラハラせずにいられない」病気

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何もした覚えがないのに、無視…?
一回目は、「気づかなかったのかな」などと、なるべく穏便に済むように考えようとしたりもするでしょう。
ところが、何回も続けばさすがにそれが意図的な無視であるとわかります。
今回はそんな「突然無視する人」についての解説です!

突然無視する人の心理

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人間、生きていればうまくいくこともあればいかないこともあります。それは人間関係然り、自分とは合わないと感じる人もいるでしょう。

「表面上それなりにやっていければ円滑」…そう考えて対応することは大人になれば当たり前…と思っていると、突然無視されるという現象にびっくりしてしまいますよね。

突然無視する人というのは、この当たり前と感じていることが根本的に違います。

「全て自分の思い通りにいくべきである」という無意識を抱えたこのタイプの人は、大人であれば手放しているはずの幼児的万能感から卒業することに失敗しています。見た目がたとえ大人であったとしてもその中身は乳幼児と変わりません。

無視する、ということは「あなたが存在することを認めない」というメッセージを内包しているので精神的殺人と言われています。いじめられっ子が無視で精神を病み、自殺にまで追い込まれるのは「お前は存在しない」というメッセージを執拗に浴び続けているからなのですね。

こういった攻撃的な非言語的メッセージを相手に送る、という行為は「相手の否定」です。

無視する人というのは「相手を否定したい」=「自分の優位性・正しさを思い知らせたい」という欲を持っています。

無視=モラハラ(精神的虐待)の一種

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無視はモラルハラスメントの一種です。

モラルハラスメントというのは、日常の中でもわりと多く見られるタイプの嫌がらせ・いじめですが、この行為を執拗に「せずにはいられない」状態にある人格が存在します。

自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)という人格の障害は、先に述べた幼児的万能感を抱えたまま大人になった人たちです。

幼児的万能感というのは、幼い子供がヒーローになりきって自分がなんでもできる!何でも叶う!と信じているような状態であり、そうではない現実を受け止める能力を獲得しそこねた人達が自己愛性パーソナリティ障害となります。

乳幼児は庇護下にいるため、親によってその欲・望みを叶えられます。そして、養育態度によっては、「心の痛み」を徹底的に避けたり、あるいは許容範囲を超えた「心の痛み」を与えます。こういった不適切な養育態度は幼児的万能感からの卒業を妨害します。

どちらのケースでも、恥などの心の痛みを処理する学びを経ていないので、自己受容できない人格に育ちます。これが自己愛性パーソナリティ障害です。(もっと複合的な問題もありますがここでは簡単に説明してます)

自己愛性パーソナリティ障害は、ネガティブな感情を自分で処理する能力を獲得しそこねているので、「自分の望みどおりではない現実」を受け入れることを拒否するという生き方しかできません。したがって、大人になるにともない多くの人が身につけていく「折り合いをつける」という態度をとることもできません。だから突然完全無視するなど、自分の思い通りにならない相手を屈服させるという行動しかできないのです。

これが結果的に「モラハラせずにはいられない」という行動となってあらわれます。

無視をする自己愛性パーソナリティ障害が感じていること

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無視をするという行為は、「自分の望みどおりではない現実」を受け入れる能力を持たない自己愛性パーソナリティ障害にとって、相手に失礼なことをしているような認識は一切ありませんし「当然の権利(彼らの中では)」です。

健康な人は、嫌いな人との接触を必要最低限で済むようにしようとしますが、自己愛性パーソナリティ障害の場合はそうではありません。

「思い通りにならない相手を屈服させる」のが目的なので、無視するというのは「関わりたくありません」という意思表示ではないんですね。彼らにとっての無視は「お前のせいだ」です。

何度も書きますが、中身は乳幼児なのです。

赤ちゃんが不機嫌になったら周りの大人はどうしますか?赤ちゃんはあやしてもらえますし、おむつやミルクなど、必要なものを察して与えてもらえますよね?

自己愛性パーソナリティ障害が望んでいるのはそういうことです。

「私を不快にさせるなんてお前は最低なんだから、不機嫌な態度をとってあげるからお前が察して動くべきだ」

です。

自己愛性パーソナリティ障害のキーワードは、幼児的万能感・誇大自己・優越欲求などです。「自分は特別である」という自己像を守るために認知が歪んでしまうので、その行動は非常に他罰的で自己中心的になります。

さて、今回は突然無視してくる人の心理についての記事でした。

他にもこういった対人トラブルと深い関係にある自己愛性パーソナリティ障害についての記事を多数書いているので、お困りの際は是非参考にしてみてください。

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自己愛性パーソナリティ障害は過干渉や過保護、虐待がその多くの原因となる、というのが現代での一般的な見解です。過干渉が人格への介入である、というのはわかりやすいですね。ではなぜ過保護でもそうなるのでしょうか。 自己愛性パーソナリティ障害は、ありのままを愛せない障害と言われますが、
自己愛性パーソナリティ障害が生まれ育つ背景には自己愛性パーソナリティ障害の親がいることが殆どです。そして、自己愛性パーソナリティ障害の被害に頻繁に遭ってしまう「被害者体質」、心理学的には共依存傾向のある人が生まれ育つ環境にも、多くの場合家族に自己愛性パーソナリティ障害がいます。

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コメント

  1. ひろみ より:

    はじめまして。
    たまたま検索で見つけてだと思うのですが、数日前から、拝見させていただいています。
    わたしも、自己愛性パーソナリティー障害の人たちからターゲットにされて、いろいろと大変な思いをしてきました。
    何人もの人と繰り返して関係してしまったので、今は、もう、そういう感じの人に接しても深入りしないように、気をつけるようにしています。
    ある人たちからは、ブログで、名指し公開記事を書かれたり、またある人からは、SNSで突然ブロックされたり、話しかけてもらえなくなったり、挨拶しても知らん顔されたりと、いろんなパターンでの無視を経験しました。
    一応、わたし的には、彼らがどうしてそういう行動に出たのかは、察しはついてはいますが、そこまでする?って感じの些細な理由なんですよね。。。

    >「私を不快にさせるなんてお前は最低なんだから、不機嫌な態度をとってあげるからお前が察して動くべきだ」

    これ、ほんと、まさに、そう!っていう感じです!!!
    でも、こんな態度取られてしまったら、こちらからは仲良くしたいとはもう思わないので、スルーし続けていますけれど。。。
    とはいえ、気になったりもして、モヤモヤしています。

    一人の人は、「わたしの怒りはおさまったので、また、元のように仲良くしたい」という意思表示をしてきましたが、わたしのほうが、「ああいう形で無視されて、わたしがどんな風に感じたか、わかる?あなたの怒りがおさまったからといって、わたしが感じた悲しみがおさまっているわけではないので、はいそうですか、って今すぐ元のように戻るのは無理。いつか、わたしの気持ちがおさまってまた仲良くしたくなるときがくるかもしれないけれど、申し訳ないけれど、今は無理。」といって、丁重にお断りしました。
    そしたら、上から目線だった態度が、今度は、ピエロのように自虐的な態度になって、???になってしまいました。その人とは、今でもまだ、微妙な関係です。わたしが、その人のことに恐れを感じてしまって、警戒態勢を解くことができません。

    • kinimini より:

      はじめまして。
      彼・彼女らの言動は、健康な人にはわからないですよね。そしてなぜ?と理解しようと思うとドツボにハマるといいますか…。
      自己愛性パーソナリティ障害って、いわば自己愛の発達に障害があるので健常者じゃないんですよね。
      ついつい見た目が普通なので健康な人と同じ対応を、特に最初の頃はしてしまいがちですが、彼・彼女ら特有の違和感に気がつけるようになってくると被害も少なく抑えられるようになってくると思います。
      どうかどうかご自愛くださいね。

  2. ひろみ より:

    ご返信ありがとうございます。

    >彼・彼女ら特有の違和感

    ありますよね。。。

    他の記事の中でも、書かれていらっしゃるように、どの人も、最初の印象は、とても良かったんです。
    でも、話しているうちに、あれ?噛み合わないぞー???変だぞー!!!っていう感じがちょこちょこあって、それがいつまで経っても消えずに大きくなっていくんですよね。
    違和感が本物なのか、様子を見るために、もうしばらく付き合っているうちに、やっぱり、変だわ、と思っても、でも、わたしの勘違いかもしれないし・・・と、ずるずる付き合っているうちに、あちゃーという出来事が発生してしまいました。

    この数年は、3回目くらいで変だわと思った時点で、上手に距離を保つように心がけるようにしていましたので、大きな心の傷にはなっていないと思います。
    でも、やっぱり、そうくるかーという予想通りの言動があると、複雑な気持ちになりました。

    過去にターゲットにされた自己愛性パーソナリティ障害の人の中の一人とは、一応、一区切りは付けましたが、日常生活の中に、共通の友達・知り合いがいてるので、なんとなく、微妙な雰囲気があり、居心地悪い状況もしばしば。。。
    道でばったり会うことは、ほぼなくなっているので、それだけが救いです。

    わたしが、わたしくらしく生きられなくなってしまう時期が長かったので、まだまだリハビリ中でですけれど、徐々にわたし自身を取り戻してきている手ごたえがあります。

    昔から人に興味がありすぎて、観察して分析するのが大好きだったので、本当は、付き合うべきではない人との距離を縮め過ぎてしまったわたしの過ちだったのだな、と今では冷静に自己分析もできるようになりましたし。。。

    ターゲットを存在しないものとして無視したり、または槍玉に上げていじめることによって、周囲の人たちを牽制し、恐怖を与え、コントロールしやすくするということを、上手にやるなーと本当に感心しているわたしがいます(笑)