つきまとってくる友達がうざい…苦手なあの子の心理と対処法

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誘ってないのについてくる。いつもくっついてくる。

仲良くしたいと思っていないのになんでしつこくついてくるの!?

やんわり断ってるつもりなのに!

そんな人間関係に疲れている人はいませんか?

この「苦手な子」。もし今からご説明する行動パターンに合致していた場合、とある障害の可能性があります。「障害がある」ということは健康ではない、ということですので健康な人と同じ対応ではうまくいきません。それについてもご説明していきます。

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口を開けば「私はすごい」「私は可哀想」「あの人・あなたはダメ」

もし執拗につきまとってくる人が上記のような話題を中心とし、自慢・悪口・マウンティング・ディスリをメインとするタイプであった場合、その可能性はぐっと高くなります。

ターゲットにした人に執拗につきまとい、会話のメッセージに「私は価値が高い」「あなたorあの人の価値は低い(それよりも私は高い)」、という意味が散りばめられている時、その人は自己愛性パーソナリティ障害の可能性が高いです。

これらの「あらゆることに競わずにはいられない」&「自分が勝っていなければならない」状態を神経症的競争と言います。これは健康な人にはみられないパターンです。

例えばあなたの自転車が盗まれたという話をした場合、その話題を受けた相手は「私はもっと悲惨な盗まれ方をした」と、自分の話にすり替えて共感やねぎらいの言葉をかけず、「自分の方が」という話につなげる、といった特徴的なコミュニケーションパターンをとります。

本当にどうでもいい事でも勝ち負けを競うのです。もちろん、上記のような意味の分からないような競争意識だけではなく、成績などのわかりやすいものも競争して勝ったことにしようとします。

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どうしてつきまとってくるのか?

自己愛性パーソナリティ障害がつきまとってくる理由は、自他境界の不全です。

というのは、そもそも自己愛性パーソナリティ障害は人格が健全に育っていないので、乳幼児期における母親代わりの役割を担ってくれる癒着対象を必要とする段階で発達が止まっています。

自分が不快感を示せば察してケアしてくれて、望むものを与え排泄物も処理してくれる存在です。

前述の通り、自己愛性パーソナリティ障害はその特性に神経症的競争があるため、ある程度の付き合いをしてその人間性を理解した人は、自己愛性パーソナリティ障害から離れていきます。

そうすると自己愛性パーソナリティ障害は一人になってしまいますね。ですが「母親代わり」を求めているのに一人になることはできません。そこで「つきまとい」です。

自己愛性パーソナリティ障害につきまとわれる人は、たいてい拒絶の表現の仕方がやわらかいです。冒頭に「やんわり断ってるつもりなのに!」というセリフを入れたのも、被害者になりがちな人の傾向だからです。

他の人たちに徹底して避けられていたら、「拒絶レベル」の低い人のところにつきまといます。一人ではいられないのですから、誰かはターゲットにします。ターゲットにしやすい人のところにいくしかありません。

この「一人ではいられない」状態は、例えるのなら、母親がトイレに行くような僅かな一人の時間にギャン泣きしながら後追いをしている赤ちゃんの精神状態です。自己愛性パーソナリティ障害は人格の発達に障害を抱えているため、「成熟した大人」になることはできません。自分で自分の面倒を見る能力に欠けるので常に誰かを必要としています。

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つきまとい対処法

そのような理由で、つきまとわれて困っている人は「拒絶レベル」をあげるしかありまません。

自己愛性パーソナリティ障害に執着されるタイプの人は、総じて優しすぎます。相手の要求にNOを言うことに罪悪感をおぼえる傾向があったり、自分の感じていることを表現することで相手を傷つけることを恐れる傾向にあります。優先順位が自分よりも相手になってしまうのですね。

ですが、この記事を読んでいる時点であなたにとって有害な相手であることが既に判明しています。そもそも検索してしまうほどのストレスを感じていなければ読まないからです。このまま我慢し続けることは自分の健康を害しながら無理をするということです。

NOを言う習慣が無い人は、それを表現することが苦手です。もしこの人だったらどういう対応をするのだろう?という視点で周囲の人のコミュニケーション方法を見て学んでください。

「執着されていない人だったらどういう行動をするかな?」

この視点はとても大切です。自他境界が不全な自己愛性パーソナリティ障害は、自他境界を崩して癒着しやすい相手を選んでいきます。逆に、しっかりと自他境界を築いている人のコミュニケーションを学ぶことは自分を大切にすることに繋がっていきます。

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最後に注意点として。

自己愛性パーソナリティ障害は自分のネガティブな感情を自分で処理する能力を獲得しそこねています。そこで、思い通りにならない現実が目の前にある時、認知を歪めたり現実を操作することによって解決をはかる傾向にあります。

それはどういうことかというと、思い通りにならなかった相手をコミュニティの中から排除しようとネガキャンしたり、間違いを咎めても記憶が歪んで認識できなかったりするということです。しかも本人は嘘をついている自覚が無かったりします。

一度執着対象になった人は、自己愛性パーソナリティ障害の中では既に「自分の延長線上としての存在」と認識されていることが少なくなく、拒絶することで「自分の一部だったはずの存在が自分を拒絶した」ということに被害者意識を募らせ攻撃行動に繋がることがあります。

この点だけは注意して、他の人との情報を共有しながら身の安全を確保する必要があります。自己愛性パーソナリティ障害は損得には敏感で、より動物的な感覚で生きています。強いものには弱く、弱いものには強いです。人間の模範意識といったものに対する認識もどこかずれているので、礼儀正しく接することを相手は「弱さ」と認識します。対応の参考にしてください。

このような特性とリスクを踏まえると、なるべく早い段階で「この人には癒着できない」と感じて諦めてもらうことが肝要です。

つきまとわれて困っている人は、自分の心が感じることをもっと大切にしてくださいね。

他にも自己愛性パーソナリティ障害や対人関係の悩みに関する記事を多数書いておりますので是非参考になさってください。

■関連記事

執拗に絡んでくる人というのがいます。 自己愛性パーソナリティ障害の典型的な行動パターンのひとつです。距離を取りたいと思っていても隙きあらば近づいてきて話しかけてきます。そしてその内容は大概聞きたくもない自慢話か「あなたよりも私の方がすごいのよ」というマウンティング、他人の批判や悪口。
いつもどこへいっても厄介な人ばかりが近づいてくることに困っている人はいませんか? 目次・逃げられる人と逃げ遅れた人&逃げられない人の違い・なぜ逃げられないのか?・我慢が我慢を呼ぶ環境・見えにくい虐待・自分を不幸にする我慢癖を手放す

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コメント

  1. IP より:

    これに関してですが、SNS上で人前で空リプで明確な拒否を示す方法が知りたいです。相互ブロックでメールなどの個人感だと話をねじ曲げられてしまいます。
    拒絶レベルを上げる、に対して何をどうしたらいいでしょうか?自分にはこの感覚すら欠落していてどうしたらいいかわかりません。捨てたくないコミュニティなのですが、自分が逃げる、視界に入れないしか方法が思い浮かびません。可能でしたらご助言頂けないでしょうか?