自分の問題を他人事にしてしまう心理・病気~なんでも人のせい~

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「どうしてお前はこうなんだ!」「あなたってこういう嫌なとこあるよね。」

「(え…?それ、あなたのことでは?)」という違和感のある会話に身に覚えはありませんか?

今回はそんな「何故か自己紹介とすら言える内容で他人のことを批判してくる人」についての記事になります。

具体的なエピソード~自分の問題は他人の問題へ変換~

Aさんのエピソードをご紹介します。
Aさんは「一番じゃないといけない人」でした。そのため、邪魔になる人間を排除すべく、嘘で人を動かし陰湿な嫌がらせを執拗に繰り返していました。必要な連絡を私にだけ知らせなかったり、みんなの前ではニコニコしながら私にだけはぐちゃぐちゃに握りつぶしたお菓子を配るような、そんなタイプです。

すっかり嘘に染められてしまったSさんは、Aさんの代替攻撃も担う伝書鳩として活躍していました(こういう存在をフライングモンキーといいます)。Sさんは洗脳されたような状態にあり、Aさんの発言は代替攻撃担当Sさんを通じて私の耳に届くというのがパターンでした。そもそもSさん自身がAさんのようになっていました。

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・私が厚意で雑用を引き受けたのを見たら「自分が権力を握るためならなんでもするもんね」

・私は単独行動をよくするタイプなのですが、何故か「Aさんはあなたと違って一人でいられる人だから見習ったら良い」←実際にはAとSがいつも2人で一緒にいる

・とある全体への連絡を担当した私に「人を陥れるために連絡回さないとか最低」←私はまわしている。Aさんが私にはまわさない。

…これらの批判全て、Aさんのことなんですね。

Aさんの行動についてなぜか私を批判しているのです。現実として起こっていることを全く確認もせず(確認することもできずに)、本気でそう思い込んで批判しているのです。

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このエピソードの中で起きていること~投影~

間にSさんが挟まっているのがわかりにくくて申し訳ないのですが、SさんはAさんのフライングモンキーなので、基本的にSさん=Aさんと思ってください。心理的には同様の課題を抱えている2人がくっついてしまっている状態です。

Aさんは突然私を完全無視するようになり、ネガキャンをはじめとして年単位で執拗に嫌がらせを続けていました。ところが「自分はいい子」なので、人に嫌がらせするような人の話を聞けば「そういう事する人信じられな~い」などとみんなの前で言っていました。散々人のことを陥れるようなことに手間暇をかけていたにも関わらず、です。

Aさんは自分の問題を自分の問題であると認識することができません。自分の不快な感情に向き合うという心の機能を持っていないのです。

だからこそ、Aさんにとって邪魔な人間(=私)は排除しなければならない対象であり、それはAさんにとっては自分を守るために必要なことで、自分が汚いことをしている認識もないままに行われます。

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心を守る機能・防衛機制の働きの中に、自分には受け入れられないことは相手のものにしてしまうものがあります。Aさんは防衛機制の投影という心の機能が働いている状態にあるわけですね。

よくDVやモラハラを行う人間も、自分がやってることを相手がやっていると本気で思い込んで相手のを批判することがあります。本当によくあります。

自己愛性パーソナリティ障害という障害がありますが、この障害では特に、こういった過剰に防衛機制が働いてしまう状態になりやすいです。

・わがままなのは自分でも、お前はわがままだと言います。

・妬みを感じれば、妬まれていると感じます。

・自分が攻撃すれば、攻撃されている被害者だと思い込みます。

・人のマネをしたら、マネされて迷惑していると憤ります。

・愛がないのは自分でも、相手に愛情が足りない!と言います。

自己愛性パーソナリティ障害は心に負荷のかかる荷物を持つことができないので、自分の持ち物は人のものなのです。

いじめっ子は、他人が自分の思い通りにならなかったことに被害者であると感じ、正しいことをしている気持ちでいじめるのです。

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ガスライティングを受けた被害者に残る影響

こういった

被害者に些細な嫌がらせを行ったり、わざと誤った情報を提示し、被害者が自身の記憶、知覚、正気、もしくは自身の認識を疑うよう仕向ける手法

Wikiより

をガスライティングといいます。

投影、というのは防衛機制の一種ですが、投影によって行われる数々の言動はガスライティングという心理的虐待の一種です。

防衛機制が自分の中だけで完結すればいいのですが、自己愛性パーソナリティ障害は他者との関係の中で投影を頻繁に行い、投影をせずに普通の社会生活を送るには心があまりに健康ではありません。

自分の問題を自分の問題であると認識できるほど心が強くないので、押し付けられる相手に無理やり押し付けることで社会的に適応しようとします。

ところが押し付けられた方はたまったものではありません。

被害者は心理的虐待を受けているわけですから、執拗に繰り返されるガスライティングにより自己肯定感を削られ、自分で自分を信じることが難しくなっていきます。人間は人からの扱われ方によって自分を認識するという性質があるため、執拗にネガティブな意味づけをされ続けることで心が壊れてしまうのですね。

自己愛性パーソナリティ障害は誰かを生贄にすることで刹那的に自分を守って生きています。

被害者の方は生贄にならないように、相手の問題を自分の問題だと思い込まないように気をつけてください。

他にも自己愛性パーソナリティ障害をはじめとして関連記事をたくさん書いているので、是非参考にしてみてください。

ちなみに今回のエピソードに登場したSさん・フライングモンキーについてはこちらの記事により詳しく書いてあります。

「類は友を呼ぶ」と言いますが、自己愛性パーソナリティ障害は他者のマインドコントロール(洗脳)を得意としており、「洗脳のしやすさ」といったところで関係性を構築していきます。加害行為に加担するのは自己愛性パーソナリティ障害のマインドコントロールを受けやすい、つまり「自分自身の価値を他人

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