ドラマ「カルテット」あらすじ&楽語の意味♪原作・脚本はある?

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面白そうなドラマをチェック中、タイトルに惹かれて調べてみたら…ありました!音楽系ドラマが♪

1月17日夜10時~から、火曜ドラマ『カルテット』が始まります。

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カルテットの意味

まずはタイトルになっている「カルテット」の意味を。

カルテットは四人組、四重奏(または4重唱)のことです。

重奏とは2人以上で(楽器で)演奏することです。重唱は歌唱の場合を指します。

カルテットは「4」を意味するラテン語系の言語からの派生語です(手持ちの音楽辞典には言語表記なし)。

ちなみにイタリア語では4をquattro(クワットロ)、フランス語ではquatre(キャトル)、スペイン語ではcuatro(クアトゥロ)といいます。

また、それぞれの人数によって、

独奏―ソロ
二重奏―デュオ、デュエット
三重奏―トリオ
四重奏―カルテット
五重奏―クインテット
六重奏―セクステット
七重奏―セプテット
八重奏―オクテット
九重奏―ノネット
十重奏―デクテット

となってます(それぞれ「唱」もあります)。

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ドラマ『カルテット』の原作・脚本は?

何か原作となった作品はあるのかな?と思ったら、特に無く、脚本家・坂元裕二さんの完全オリジナル作品

坂元裕二さんといえば、社会現象まで引き起こした大ヒット作『東京ラブストーリー』を手掛けた脚本家です。

他には『Mother』、『最高の離婚』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』…などなど、数々のヒット作が並びます。

『カルテット』のあらすじは?

公式HPより拝借致します。

ある日、“偶然”出会った男女4人。
夢が叶わないまま、人生のピークにたどり着くことなく緩やかな下り坂の前で立ち止まっている者たちだ。そんな4人がカルテットを組み、軽井沢で共同生活を送ることになる。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた……。

巻真紀(松たか子)は別府司(松田龍平)の運転で軽井沢の別荘へとやって来た。待っていたのは世吹すずめ(満島ひかり)と家森諭高(高橋一生)。東京のカラオケボックスで出会った4人は皆演奏者で、弦楽四重奏をやることになったのだ。ライブレストランで演奏しようという話になるが、その店では“余命9ヶ月”のピアニスト・ベンジャミン瀧田(イッセー尾形)がレギュラー演奏していた。そこで真紀は、突拍子もないことを言い出す。

引用元:公式HPより

夢が叶わないまま…のくだりに「なんかわかるわー」と思いつつw、これは興味あるなぁと。

偶然出会った4人が奏で始める四重奏。

追い続けながらも叶わなかった夢…というそれぞれの人生を背景に、絡み合っていく感情。

30代の男女4人の人生についての本音と嘘が交錯する、ちょっと滑稽でやがてほろ苦い、そんな大人な恋愛・サスペンスドラマだそうです。

この物語をもっと楽しむために「演奏家を目指していた人物」についてもっと知っていたほうがいいかなと思ったので、勝手にまとめてみようと思います^^。

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音楽家を志す人の背景

音大はお嬢様なイメージがありますが、実際に医学部と音大は学費が引き合いにだされます。

医学部は元が取れるけど、音大は元が取れない…と。

一般的な私立音大の学費はおおよそ卒業までに800万を超えます。そして、勉強のためにコンサートに足を運んだり、先生の演奏会に足を運んだり…ということでチケット代、差し入れその他、交際費もバカになりません。

最低1000万はみておけと言われます。

ならば国公立…と言いたいところですが、受験に至るまでも大学受験を目指した高度なレッスンだと1レッスンが1万円以上することは当たり前なので、ひとつきのレッスン料だけで専科と副科※と筆記試験の対策で10万円以上かかることは特別珍しいことではありません(※ピアノの試験は基本的に他の楽器を専攻している場合も「副科」として存在する)。

また、飛行機や新幹線で地方から都内の先生の自宅へ毎週レッスンに通うという人もたくさんいます(交通費だけですごい金額)。

国公立に入学出来るようになるための準備をするのにも非常にお金がかかります。

…という、お嬢様イメージのとおり、受験出来る段階であまり「庶民」では無いというのが実情(もちろん例外もあります)。

お金の話ばかりになってしまいましたね^^;

でも、冒頭にも書きましたが、この多額のレッスン料・学費は後々に「お金」という形で返ってくるようにするのはなかなか難しいです。

中には自立する必要も無いような人も存在するのですが、「演奏家」を夢見ても、実際には音楽のレッスンプロ、学校の先生、永久就職(結婚)、その他…という進路になっていくのが大多数です。

プロの舞台にコンスタントに立つのもなかなか難しく、自分達で企画したり、コンクールに挑んだり…と20代前半~半ばくらいのうちは色々と挑戦を続けているものの、後半にもなるとだんだん諦めていく…というのが多数派。

自立の必要が差し迫った人間が夢と現実の狭間でもがく姿がそこにはあります。

「実力あるのになー」と感じさせる人であっても「運」がなければ演奏家にはなれません(今はインターネットの力があるので多少変わってきているのかもしれませんが)。

いわゆる「新卒のカード」も使わずに、音楽と両立出来ることを優先してバイトやフリーターを選ぶケースも多いです。いざ年齢がいってから音楽以外のことを軸にしようと思った時の大変さは、日本の現状をご存知の方には想像に難くないと思います。

それまで一日に何時間も他のことをやらずに練習ばかりしていた人間が、全く違う業界に転職…って、そりゃ~大変ですよね。

このドラマの人物も、主婦、社員、美容院のアシスタント、無職…と、なかなかリアルな設定です。

そして、のだめカンタービレでも個性豊かな音楽家が描かれていましたが、「カルテット」も例に漏れず。

理屈っぽくてめんどうくさい人…極度の心配性…などなど、「あぁ、いるいるこういう人!」と頷きたくなるその個性が、きっとこのドラマをより面白くしてくれるのだろうと期待しています。

夢を追ってもがきながら生きてきたであろう個性的なキャラクターの織りなす大人なストーリー、楽しみですね♪

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