モラハラは加害・支配依存症~認知のゆがみが自覚を阻む

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痴漢が性欲ではなく加害欲である、ということは近年わりと認知されるようになってきました。
痴漢の加害者は、被害女性の人格に無頓着です。相手が何を感じているのか?といったことは考慮せず、認知がゆがんでいるため明らかに問題のある行為にも関わらず自分の行為を正当化して行為に及びます

「減るもんじゃないし」、「痴漢して欲しそうな恰好だった」こういったよく出てくる加害者の言葉はそのまま加害行為を正当化するものの考え方、認知のゆがみゆえです。

痴漢で達成感を得ることで、またやりたい、もっとやりたいと痴漢行為に依存してエスカレートしていきます。

そしてこの認知のゆがみによる加害の正当化は、モラルハラスメントでもよく起こっていることです。

モラルハラスメント加害者は自己正当化する

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モラハラ加害者は認知がゆがんでいます。

こちらの記事でも「話が通じない人」について書きましたが↓

「何故か会話が捻じ曲げられて話が通じない人」、それは自分を守る心の仕組み、防衛機制が深く関係しています。この記事ではこのような過剰な防衛機制が働いてしまうために周囲とのコミュニケーションに困難を伴う自己愛性パーソナリティ障害について、その「なぜ?」を書いていきたいと思います。

話が通じない人との会話はゆがみます。そもそも記憶すら改ざんされてしまい、まともな会話ができません。

特に「何が問題であったか?」など責任について話すとき、加害者はその問題を無かったことにして責任を他者になすりつけます。加害者は常に「自分は完全に正しい」ことにするため、自分で責任をとりません。

怒るほどのことは何もない日常生活において、怒鳴りつけたり暴力を振るっておきながら「怒らせたお前が悪い」と言います。そして、あなたが殴ったから傷がついたと被害者が言えば「おれは殴ってない。お前が殴りかかってきたから偶然ぶつかったんだ!」「お前の思い違いだ。」あるいは「お前が先に手を出したから正当防衛だ!」などと言うでしょう。

モラハラ加害者は認知がゆがんでいるので、いつでも「自分は悪くない」「悪いのは相手だ」ということにしてしまうのです。

本当はモラハラしたい、加害したい、支配したいという欲がそこにはあり、その欲を満たすための行動をデメリット無しにやりたいから正当化してやっているだけです。

「悪いやつを懲らしめている」というストーリーを捏造して無実の人を殴るモラハラ加害者の脳内には快楽物質が出ています。中毒患者と同じです。

依存症の治療は自覚と依存対象から離れることから

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いじめは広義の依存症です。

アルコール依存症もそうですが、快楽を伴う行動に依存をすると、それがアルコールでも痴漢でもモラハラでも、その行為によって快楽を味わっているわけですから「もっともっと」と行動はエスカレートして自分の意志で止められなくなっていきます。「自分の意志で止められない」「やらずにはいられない」、これはもう依存症です。

自分の行動が「おかしい」にもかかわらず客観性を無くして自己正当化をして続けている時点で、それはもう健康ではありません。

モラハラ加害者は自分がやっているような加害行為(数々の嫌がらせ行為なども含む)をみんなもやってると思っていることがありますが、これも認知のゆがみです。「自分は普通だ」と言いながら人に加害しているのが既におかしいですし、認知行動療法などで治療した方がいいです(詳しくは後述しますが被害者がそれを勧めることはできません)。

アルコール依存症でも、明らかに適量ではない飲酒量なのに「自分は適量を飲んでいるだけ」「何の問題もない」と、現実とは乖離した認知をしていることがよくあるそうです。

依存症の治療には、「自分は依存症である」という自覚と対象物から離れることが大切です。

モラハラ加害者と深い関係のある自己愛性パーソナリティ障害は、自覚できたら半分直っているといわれている障害です。ところが、自覚こそが困難です。なぜなら先に述べたとおり、認知のゆがみによって自分の加害行為を無かったことにしてしまうからです。

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アルコール依存症の患者の前に酒を置いたまま、飲むなというのは無理です。
自分の意志でコントロールできないから依存症なのです。

同様に、モラハラ加害者の前に被害者がいて「加害するな」というのは無理です。
自己正当化しながら加害せずにはいられないのです。

彼・彼女らは加害が楽しいのです。加害がスカッとして気分がいいのです。そういう健康ではない感覚でもって人を虐げることで快楽を得ているのです。

被害者の皆様には、相手が加害・支配することに依存しているがゆえに他者を必要としている状態にある、ということを認識したうえで、適切に身を守る行動をとっていただきたいです。

モラハラ加害者にとっての被害者は、アルコール依存症の人にとってのお酒です。

したがって、残念ながら被害者は加害者の治療に携わることはできません。モラハラ・DV加害者が加害をする相手は、既に加害・支配欲を満足させるための依存対象になっています。

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コメント

  1. komeiji より:

    自己愛者(モラハラ加害者)に対して、存在しない者として扱いそういう自己愛者との関係を完全にシャットアウトすれば、大きな精神的ダメージを与えられますか?