自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)との接し方/対処法

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こんにちは。
元・タゲられヒロイン☆自己愛ホイホイの管理人です。

今回は自己愛性人格障害との接し方について書いていきます。
今までたくさんの自己愛と接してきて何度も距離感を誤ってきた私ですが、失敗を繰り返したからこそお伝えできることもあるか思いますので書いていきます。

自己愛性人格障害との接し方①親しくならない

まずはそもそも「親しくならない」ということ。
「もしかしてこの人は自己愛なんじゃないか?」と感じたらもうそれ以上距離を詰めるのは危険です。

自己愛を見分けるポイントは今までも他の記事で多数取り扱っておりますので、そちらも合わせて参考にしてください。(記事の下部に関連記事をまとめてございます)

自己愛性人格障害は自他境界がとても曖昧ですので、自分の近くにいる人間は特に自分の延長線上として扱おうとします。もはや手足ですね。自分の意のままに動くことを当然だと思って接してきます。

ですので、「私とあなたは親しくはありませんよ」というのを言動で示すことはとても大切です。プライベートを一緒にすることは避け、目の前で他の人と親しくする様子を見せるなど、「あなたとの親しさは違います」をアピールしてください。

自己愛が何か言っても基本的に嘘だと思っているくらいで丁度いいです。自己愛性人格障害は自己愛にとって都合のいい嘘を真実の中に混ぜることで周りを引っ掻き回します。

自己愛が情報を集めようとしてくることがありますが、自分の情報は渡さなくていいです。「自分はそうですね〜あんまりわからないです。」「自己愛さんはどうなんですか?」「自己愛さんはそう思うんですね」などと、情報交換を通じた相互の交流をしないように心がけてください。

ただ、敵対心を煽ってはいけません。それは次に書いてきます。

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自己愛性人格障害との接し方②なるべく敵認定されない

敵認定されるとストーカーと化します。
自他境界が曖昧なので、他人に対する執着心が異常です。

特に、「可もなく不可もなく」といった関係であれば問題にならなかったものが、敵認定になるとネガキャンから始まりターゲットを脱価値化することを目的に、執拗に嫌がらせを繰り返すようになります。

ただ、これは特に自己愛性人格障害に嫉妬されるとそうなってしまうので、何か特技を持っている方などは特に、自己愛性人格障害にターゲットにされることは人生の中で多かれ少なかれつきまとう問題であることは仕方がないかもしれません。

自己愛性人格障害関連の嫌がらせは漫画やドラマのようにえげつないです。自己愛性人格障害の目の前に、自己愛性人格障害よりも注目されている人間がいたら、その人はターゲットになります。

ただ、自己愛性人格障害は最初に「こいつはやれそうか?」というジャブを打ちます。その段階で叩き潰しておくと黙ります。負け惜しみは言うかもしれませんが報復する相手に手は出しません。中身は弱いので。
マニピュレーターなどの狡猾なタイプの場合は非常に厄介ですが、これは証拠を集めて問題を公にすることで対応しましょう。もしくは逃げるが勝ちです。知能の高い自己愛に関わると人生が壊れるリスクを伴います。

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自己愛性人格障害との接し方③支配的な親のポジションを再現する

自己愛性人格障害は人間関係を支配か非支配、上か下か、勝つか負けるか、といった捉え方しかできません。

自己愛性人格障害ができあがる過程のひとつに養育者の関わり方があります。不適切な養育態度の中でも、自己愛性人格障害のように「自分自身がない」状態になってしまう原因は、虐待…ネグレクト、過保護&過干渉、条件付きの愛情などといった態度です。

自己愛性人格障害に対して、できれば上司にあたる人間の協力を得ながら、こちら側が「条件付きの愛情(飴と鞭)」・「支配的な親」の立場を再現することで大人しくさせることができる場合があります。

ただ、自分自身がないといういう不安定さで自己愛性人格障害になっているケースが多く目につく一方で、過度な甘やかし・過保護によって認知が歪んで自己愛性人格障害のような態度になっていると思われるケースも見受けられます。

後者の場合はナルシストの文字通り「自分は素晴らしい」「自分は特別扱いされるべきだ」「自分は正しい」と何の疑いもなく思っており、抑圧などの防衛機制による行動でそう振る舞っているわけではないので不安定さはそこまでありません。ただ、自他境界が曖昧で人を利用することを当然としている姿勢は変わらないので、親しくなると幼児が母に甘えるように自然にこちらが利用されます。

このタイプの場合は「条件付きの愛情」の再現が難しくなります。とはいえ、モラハラを繰り返さずにいられない自己愛性人格障害とは違い、自他境界が曖昧で利便性のために人を利用することを当然とするタイプですが親しくならなければ害もありません。

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条件付きの愛情・支配的な親を再現するというのはどういうことかというと、肩書やランク付け、権威、評価にすがりつく自己愛性人格障害を、それらを餌にしてコントロールするということです。実は特定の行動を過剰に称賛することと別の行動を徹底的に否定することは「こうしなければならない」と相手に思い込ませるマインドコントロール手法でもあります。自己愛は自分にとって都合よくターゲットを洗脳しようとしますが、こちらが逆に自己愛を洗脳するということですね。

「〜できる人ってすごいよね」作戦です。より具体的にするとズルをしにくくなるので効果的です。自己愛性人格障害は「自惚れたい」のです。自己陶酔を得られるという餌を予め用意してあげると食いつきやすいです。そしてできたら一時的に褒めてあげると満足します。あとはそっけなくしてください。あくまで「条件付きの愛情」の再現ですから。いつまでもニコニコ褒めていると心理的な境界を侵食してきて依存・執着対象になってしまいます

この対応は対人関係における攻撃的行為に依存している自己愛性人格障害を、違う行為に依存させるように仕向けるということです。いじめ依存を仕事依存に仕向けるということですね。

ただ、競い合う相手がいると面倒なことになることがあるので、あくまで自己愛性人格障害が取り組む業務としての具体的実績を餌にした方が安全だと思います。

ちなみに「年収1000万以上の男を捕まえて悠々自適に暮らすこと」に執着していた方に、「せっかく就職したのだから自分が年収1000万になったらよい」と提案したところ、驚きの表情を見せ、それが可能な位置に現在いることを話したら目を輝かせ、キャリアに邁進するようになりました。査定が上がったと報告してきます。具体的な数字、チヤホヤされる条件、そういうものはとても効果的です。基本的に精神が幼いので実はとても単純だったりもするんですね。

他にも自己愛性人格障害に関する記事をたくさん書いていますので、どうぞ参考にしてみてください。

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コメント

  1. はら より:

    いつも拝見しております。
    夫のモラハラに悩んでおり、条件付きの愛情の再現について、具体的に伺いたいのですが、こちら以外でお伺い先等ございますか?

    • kinimini より:

      条件付きの愛情の再現は、特定の条件に合致した時だけ褒めたりやさしくする行為です。
      基本的に人間は褒めたり叱られたり、他者の反応を感じ取ることで善悪の判断を身に着け、それを自分の中に取り込みます(良心を持ちます)。

      モラハラ加害者の場合はこの学習に問題があったため、良心がありません。
      ですので、悪いことをするときに罪悪感があるから歯止めになる、ということがありません。
      そこで、損得・賞罰を明確にして関わることが大切になります。

      対モラハラの場合は、基本的に相手は関心を持つに値しない存在として接し、特定の条件を満たしたときだけやさしくします。
      ただ、家庭内の場合はそもそも距離が近すぎることが多いです。まず距離をあけてください。