被害者意識が強い人~自己愛性パーソナリティ障害

Pocket

Sponsored Link

「何も被害なんて受けていないのに、この被害者みたいな物言いはなんなんだ?」

自己愛者と交流した人は、その人の怒りに触れると驚きます。※自己愛者=自己愛性パーソナリティ障害傾向のみられる行動様式を持つ人々のこと。

自己愛者は被害者意識が強いです。

そしてその被害者意識から怒り、(本人の中では)復讐を試みます。

破綻した理論でさえも振りかざし、「自分は被害者だ」と主張するのです。

自己愛者が被害者意識を持つわけ

Sponsored Link

自己愛性パーソナリティ障害の診断基準は以下です。

具体的な診断基準に基づく医師による評価
パーソナリティ障害の診断は、通常は米国精神医学会が発行している精神障害の診断と統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)第5版(DSM-5)に基づいて下されます。

自己愛性パーソナリティ障害の診断を下すには、以下の5つ以上に示されるように、自分の価値についての過大評価、賞賛への欲求、共感性のなさが持続的に認められる必要があります。

自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。
自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。
特権意識をもっている。
目標を達成するために他者を利用する。
共感性に欠けている。
他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
傲慢かつ横柄である。
また、症状は成人期早期までに始まっている必要があります。

MSDマニュアル家庭版より

誇大性や特権意識もち、他者を利用。共感性にかけ、傲慢かつ横柄。

これらの特徴から、搾取的で他害的な人格がわかります。

「自分は特別扱いされるべき」という自意識

Sponsored Link

自己愛者にとって「自分は特別」です。

人間だれしも自分はたった一人の存在という意味では特別ですが、自己愛者のそれはそういった意味ではありません。

誇大自己ありきの特別ですから、他者よりも優遇されるべき、といった歪んだ自己像に見合った扱いを当然のこととして要求するということです。

自己愛者にとっては、

自分は特別なので特別待遇でないこと=被害なのです

また、自己愛者は他者の権利の侵害には「気づきません」。そもそも他者に権利があるということを認識していません。自己愛者からみた相手の感情はより都合よくコントロールするための指標として機能しています。相手が苦痛を訴えて「やめて欲しい」と言えば「効いてる」と思います。

なにせ「自分は特別」なので、誇大自己に見合った扱いを受けられないことで生まれた被害者意識から他者を害するのは正当防衛のような認識になります。

これはいじめが始まるきっかけにもとてもよくあるパターンです。

Sponsored Link

近年もはやカルト化してしまったトランス活動家の動きですが、女子トイレや女子競技に関する主張などは自己愛者的主張がとても多いので非常に参考になります。

自己愛者は「自認:自分は特別」という信仰を持っている状態、とでもいえるでしょう。

しかし、現実はそうではありません。

現実はそうではありませんが、「自分は特別」だと扱われないことに被害を受けたと感じる認知の歪みを持っているため、自分が特別扱いされるためには他者の権利も侵害します。

特権意識と共感性の欠如により相手の立場を考えたり思いやりをもつ能力がないため、落としどころとしてお互いに心地よくいられるように考えることなどには価値を見出していません。

自己愛者はこのような人格・認知の歪みを持ってしまっているため、残念ながらそう簡単に治せるものではありません。

自衛のために

Sponsored Link

自己愛者は人格形成において欠損を抱えた状態にあります。

通常、人間の脳は動物的な部分を発達させ、その後人間的…いわば理性的な部分を発達させていくと言われています。しかし、自己愛者は人の痛みを痛いと感じませんし、欲望に対するストッパーが効きません。

自己愛性パーソナリティ障害は、育ちに問題があったとされる説が一般的ですから、生育環境下でそれらの発達が阻害されるような環境にあったと考えられるでしょう。

不適切な環境下で生きるため、人間としてより高次元な機能の発達を放棄し、動物的な状態で「生きる」ことに最適化されたこそあれらの行動パターンをとるのです。

Sponsored Link

自己愛性パーソナリティ障害はストーカーとの関連性も指摘されています。執着した対象が思い通りにならなかった復讐心から相手を殺してしまおうと考える思考のベースを持ちます。誇大自己や特権意識、共感性の欠如は犯罪と近くなる大きな要因となります。

「そこまでするなんて信じられない」ということをするからこそ「自己愛的な変質者」などと言われるのです。

そういう人がいる、ということをふまえて極力相手に執着されないことが大切です。

とはいえ一方的に執着してくるのが自己愛者ですが、話せばわかるといった種類の人間ではない人が生活の中に混ざっていることを知ることの価値は大きいと思います。

自己愛性パーソナリティ障害は過干渉や過保護、虐待がその多くの原因となる、というのが現代での一般的な見解です。過干渉が人格への介入である、というのはわかりやすいですね。ではなぜ過保護でもそうなるのでしょうか。 自己愛性パーソナリティ障害は、ありのままを愛せない障害と言われますが、
「ずるい」 この言葉をよく使うのはだいたい幼稚園か小学校低学年くらいまでですが、大人になってもやたらと「ずるい」と言う大人がたまにいます。 「(え?何もずるいことしてないのに?)」 そんなあの人の解説です。
対人操作力に長けた自己愛者はカルト的な集団を作ります。 その際、印象操作や対人操作テクニックとしてよく行われるのは、分断です。

Sponsored Link