サボタージュは受動的攻撃行動・モラハラの一種

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モラハラ被害者の方が耐えかねて発した一言が切り取られ「モラハラだ!」と言われてしまうという、なかなかモラハラについての理解が進まない現象があります。

特に家庭内の無償労働の負担について、妻が「おかしい」と声を上げたところなどが切り取られてしまうのがよくあるケースでしょうか。

しかし、モラハラの問題はその「関係性」です。

モラルハラスメントの本質は支配関係

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モラルハラスメント加害者は被害者を都合よく使います。

どちらかが自由で、どちらかが不自由。

どちらかがどちらかのリソースを奪っている。負担が偏っている。

これが加害者と被害者の関係です。

この支配関係こそがモラハラの本質なのですが、その関係性は外からだと非常にわかりにくいものとなっています。

モラハラ加害者は陰湿でわかりにくい攻撃を繰り返します。「つつくような攻撃をする」と言われるのは、外からの分かりにくさ、被害者が感じる強いストレスがとてもよくわかる表現だと思います。

毎日毎日、事あるごとに加害者は被害者を「つつき」ます。しかし外からはそれが攻撃だなんてわからないでしょう。日常のよくあることのひとつにすぎないからです。所詮その不快のひとつひとつは「つつかれる」程度でしかないのです。被害者自身が「たまたま」「気のせい」「私の気にしすぎ?」と自分の不快を無視するくらいですから。

しかし、毎日毎日あまりにも何度も繰り返されるとなると、さすがに「たまたま」ではありませんし「気のせい」でもありません。故意によるコントロールのための嫌がらせなのです。この嫌がらせによって被害者はストレスを抱え次第にそのストレスに耐えられなくなっていきます。

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サボる・忘れるという「攻撃」

サボタージュは受動的攻撃行動、要はモラハラの一種です。

受動的攻撃行動(じゅどうてきこうげきこうどう、英語: Passive-aggressive behavior)は、怒りを直接的には表現せず、緘黙や義務のサボタージュ、あるいは抑うつを呈して相手を困らせるなど、意識的無意識的にかかわらず後ろに引くことで他者に反抗する(攻撃する)行動である。

wikipediaより

モラハラ加害者による無視は有名ですが、そもそもサボりもモラハラあるあるなんですね。

◆「忘れてた」の効果→やらなくて済む!

生きていくために家事育児はどうしてもやらなければならないタスクです。

誰かがやらなければ衛生環境が悪化し、着る服は無くなり、食べるものも健康的では無くなるでしょう。

そこで、それぞれが互いのリソースを出し合って互いを尊重し合いながら・助け合いながら生活をまわせるのが健全な家族のカタチです。

ところが、これは健全な心を持っている人だったらできること、でしかありません。

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無能の武器化もそうですが、他者を犠牲にしてでも自分さえ楽できればいいというメンタリティの人間は、相手をコントロールするために「忘れ」ます。相手をコントロールするためにできないフリをします。

モラハラ加害者が築く人間関係は支配関係ですから、相手を自分に都合よくコントロールするのが基本です。

やらなければ生活できないタスクなわけですから、同居人がサボったらもう片方の人がやらなければ生活できません。それをわかっているからサボるわけですね。相手を自分に都合よくコントロールすたための受動的攻撃行動なのです。

(こういう相手とはサクっと家事離婚をすればいいのですが、日本では現代の生活スタイルに合わない価値観だけが残ってしまっている傾向が強く、そこまでサクッと離婚する人が少ないのが現状です。)

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モラルハラスメントはコントロール

モラハラ加害者は受動的攻撃行動で何を得ているのでしょうか?

モラハラ加害者は「つつくような攻撃」で何を得ているのでしょうか?

モラハラ加害者は支配者ですから、被害者から奪います。

奪うための攻撃なのです。

◆モラハラの成功とは?

○自分の負担を減らして相手のリソースを奪えたら成功

(ex.家事育児をサボる・何回も(わざと)忘れる

結果として妻が殆どやっている、という前述のモラハラ成功例ですね。

○「その人らしさ」を奪えたら成功

(ex.友達と遊びに行くときに限って機嫌が悪くなる夫

「行くなってこと?」

「そんなこと一言も言ってないだろ。」

「あらそう。じゃあ行ってくるわね。」

帰宅後…

夫は出かける前よりも不機嫌。無視をする。

妻が自分の行動を干渉される不快感を覚えたら成功です。また、妻がこの不快感から逃れるために友達と遊びに行く事を控えるようになる…のならば、このモラハラは大成功です。

モラハラ加害者は支配者ですから、相手に一人の人格があることを認めません。その人がその人らしくいられる人間関係も不快です。「私はあなたではない」という現実を表現されることも不快なのです。

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○被害者を加害者の心のゴミ箱にできたら成功

(ex.自己紹介で相手を非難

これはモラハラあるあるですが、加害者は自己紹介の内容で被害者を非難・罵倒します。

自分にあるネガティブな面を「自分はそうではない」と相手になすりつけ、手放そうとしているのです。

モラハラ加害者のつつくような攻撃・受動的攻撃行動に晒された被害者は、ありのままの自分でいることが難しくなります。自分らしくあるだけで不快な攻撃に晒されるためです。そうして次第に、本来取りたかった行動を制限するようになり、加害者が意図する方向に誘導されます。

これがモラルハラスメントです。モラハラは支配だ、とはそういうことです。

加害者は具体的ではないのです。ただただ自分は責任を負わず、「お前がおかしい」「察しろ」という圧力をかけ続けたのです。

そうして誘導されるのは「加害者にとって都合の良い存在であれ」です。

それはただの奴隷サンドバッグです。

モラハラ加害者は相手を一人の人間として認めることができませんし、その関係性は支配関係ですから、求めている関係性の行きつく先は奴隷&サンドバッグです。

このブログではモラハラ加害者…提唱者により「自己愛的な変質者」、についての記事を中心に書いています。

お困りの際は是非参考にしてみてください。

被害者なのにもかかわらず、モラハラやパワハラの被害に遭っていると「自分が間違っている」「自分がおかしい」という気になっていきます。 それは加害者の手口がそのままマインドコントロール・洗脳の手法をとってくるからです。
自己愛者はバレにくい嫌がらせ、これくらいなら…と我慢してもらいやすい嫌がらせを好みます。それはデメリットが比較的少なく、言い逃れがしやすいため「安全圏」から他者を攻撃・コントロールしやすいからです。なぜ自己愛者はこういった嫌がらせ行為をするのでしょうか?
自己愛性パーソナリティ障害の人からの被害は、ひとつの大きな特徴があります。 それは被害者と加害者の入れ替えです。

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