毒親の洗脳と支配~自己責任論の二次加害に対して

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毒親育ちを叩く二次加害ツイートを目にするのは珍しいことでありません。

大概そういった方々はどういった状況なのかもよく知らないまま自己責任論を振りかざします。

毒親・親ガチャハズレ…などと言うと、「親に向かってそんな言葉を…」と「良識を持った人達」がまた批判しますが、親というのは資格もいらずになれるものですから、良識を持った人が必ずしも親になっているわけではありませんし、異常人格者が親の資格を剥奪される世の中でもありません。

現実は、「子供は親の所有物」といった考え方がまだ残っており、子どもの人権問題もまだ未解決の部分が多くあるのが現代日本です。

毒親は洗脳・支配をしている

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毒親、「毒になる親」という有名な本から広まった言葉ですが、つまるところ、子どもを支配する親です。

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子どもを支配する親、それは身体的暴力が伴えば虐待と認識されやすいでしょうが、現実は心理的虐待や親の権限を行使しした目には見えにくい支配が行われている家庭が多いです。

家庭の中に「毒親教」があるのと同じです。

旧統一〇会の問題などを見ていれば、宗教にハマった人を見て異常だと感じる人は多いでしょう。ですが、ハマった人はありえない金額のお金を教団につぎ込んだりして、そのことを全く疑問に思わなくなっていますよね。洗脳とはそういうものです。

毒親に育てられる、ということは洗脳・支配されるということですから、「まともな判断ができる土壌が奪われている」ということであり、そもそも自分で自分の人生を選んでいい、選べる、そう思えなくなっています。

努力すればいい、以前の問題なのです。

毒親から逃げろ!努力すれば道はひらける!そうしないのはお前が怠惰だからだ!!と言う人は是非是非、旧統一〇会の信者になった親のもとで困っている二世の方の家庭に乗り込んでいって、説得して親の洗脳を解いてあげてください。すごい慈善事業です。

毒親育ちに自己責任論を振りかざすことの無意味さ、非情さが少しは伝わったでしょうか?

責任は選択ができるようになってから

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毒親育ちは選択ができない状況で生きています。

選ばされる正解が決まっている、というのが毒親育ちの通常です。生まれ育った場所がそうなのですから選ぶ訓練も行っていませんし、攻撃に晒される生活を長年続けたことによりエネルギーが枯渇しており、大抵選ぶということを自主的に行うことが困難です。感覚を鈍感にすることで適応し、ある意味支配にも慣れています。

そこでその無気力な姿を目にした人間が「支配する側にまわれ!」と説教を垂れてくるわけですが、負傷している人間をろくに養生もさせずに戦えというのが最適解でしょうか?考えればわかりますよね?

毒親みたいな異常人格者は社会にもいます。ろくに癒えていないまま支配に慣れた虐待サバイバーが世の中に出ていけばそういった異常人格者に狙われやすく、さらに深手を負うこともよくあるパターンです。

また、人間関係が支配関係であるという学習は、虐待の連鎖を産みます。社会全体にとって全く得策ではありません。

まずは養生することと、洗脳を解き、新しい価値観を身に着ける学習のし直しが必要です。

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毒親育ちが自分の人生を生きなおすには

↓こちらに回復の過程を書いてますが、

自己愛性パーソナリティ障害による虐待被害からの回復の流れ

毒親育ちの方は、まず親のせいにしていいのです。

「親のせいにするな」論を振りかざす人は無知の極みか、自分が抑圧しているからその不満を他者を否定することで発散してるだけなので無視してください。

責任の所在をはっきりさせましょう。

自分のせいではないのに自分のせいにされてきたことに気がついたら腹が立つのは当たり前です。むしろそれが健康になってきたしるしです。

何が嫌だったのか、では、本当はどうして欲しかったのか?とにかく自分と対話してください。

毒親育ちは支配されて生きていました。自分の声を聞いてもらった経験、自分の感覚に共感してもらった経験、励ましてもらった経験、…こういったあらゆる自分自身を信じる、自分の人生を生きていくための経験が不足しています。

反対にいつもいつも、あなたの言葉、あなたの感じたこと、あなたの成したことを価値のないものであると否定されてきたでしょう。

嫌だったこと、してもらいたかったこと、たくさんあったと思います。

ただ、それを与えることができる親では無かったので、それを得ることができませんでした。親にその能力が無かったのです。

このことはあなたの責任ではありません。

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親は、子どもにとっては世界です。

ですが、親はただの人間です。

ろくでもないクソじじいやクソばばあが見渡せばいっぱいいます。

自分の親を否定することは自分を否定することに感じるかもしれませんが、親とあなたは別の人間です。

似ているところ、似ていないところ、そんなのは親子じゃなくてもあります。

あなたはあなたです。

雑音を無視して、まずあなたが何を感じているのか、あなたの声をよく聞いてあげてください。

自己愛性パーソナリティ障害によるモラハラ・虐待被害は自分がぐちゃぐちゃにされた感覚を伴う被害体験です。 被害の渦中にいるときは、これにモラルハラスメントという名前がついていることも、相手がおかしいということもわからなくなっていることが少なくありません。
自己愛性パーソナリティ障害のターゲットになりやすい人となりにくい人、というのがこの世の中には存在します。 そして、どこにいってもタゲられる…という俗に言う被害者体質の方とアダルトチルドレンには深い関係があります。

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