毒親育ちの自分育てなおし~自分の人生を取り戻す~

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毒親、もとい虐待のある家庭で育つということは、基本的人権の無い家庭で育つということです。

基本的人権のない家庭で育つということは、自分で自分の人生を決めることが許されないで生きるということです。

特に最近は自己責任論を主張する声が目立ちますが、そもそも毒親育ちというのは自分で自分の人生を決める権利が無かったわけですから、自己責任もへったくれもない状態で生きているわけですね。

自分の人生を取り戻すために①~自分の癖を自覚する~

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毒親育ちは、一番最初に学ぶべき対人関係の基礎を間違えています。

毒親が教えることは

・人間関係とは支配関係である

・人間とは欲深く汚いものである

・人間関係は損得で決めるものである

・お前はありのままでは無価値だから何かを提供すべき

・↑この一方で「お前は無能」(能力や才能の否定)

・子どもは親の言うことを聞くべき

・親に不平不満を言ってはならない

・感情を出してはならない

・進学先、職業選択をはじめとし決定権は親にある

・自分の好きなことを楽しんではいけない

などで、毒親育ちは一人の人間として徹底的に尊重されないことを学びます。

まずはこれらの教育(狂育)の修正です。

毒親育ちを自覚しているということは、「うちの親はおかしい」ということも既に自覚しているわけですから、親が教えたことと現実の乖離を埋めるためにどこがどう違うのかを比較して修正していく作業が必要だということですね。

自分の人生を取り戻すために②~自分の癖を生きやすくなるように修正する~

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人間関係とは支配関係である → 人間関係は協調関係である

人間とは欲深く汚いものである → 人間には欲深く汚い人もいる

人間関係は損得で決めるものである → 人間関係は損得で決めるケースもある

お前はありのままでは無価値だから何かを提供すべき

 → 私は存在自体に価値があるから自分の感じたことを尊重してやりたいことをやればいい

「お前は無能」(能力や才能の否定) → 自分には何かしらの能力も才能もある

子どもは親の言うことを聞くべき

 → 自分が親を含む他人の意見を参考にするのかどうかは自分で決めていい

親に不平不満を言ってはならない

 → 話が通じる相手かどうかは別として自分の感じた不平不満は否定しなくていい

感情を出してはならない → 感情はただそこに存在するものであり否定するものではない

進学先、職業選択をはじめとし決定権は親にある → 職業選択の自由は憲法で保障されている

自分の好きなことを楽しんではいけない → 人生は自分の好きなことを楽しむためのもの

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毒親というのは子どもを一人の人間として尊重しないので、毒親育ちには圧倒的に自分で選んで自分で決めるという経験が不足します。

親に勝手に決められる、妨害される、選ばざるを得ない環境に追い込まれることによって人生を支配されます。

また、そのような環境下で育つことによって、自分で決めることができるという気持ちが摘み取られてしまうことが珍しくありません。先日の記事でも書きましたが学習性無力感ですね。圧倒的に成功体験が不足しているわけです。

そこで必要なことは「自分には自分の人生を変える力がある」ということを知るということです。

自分の人生を取り戻すために③~違和感や罪悪感を抱えながらトライ&エラー~

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毒親育ちがいきなり「自由にしていいですよ」と言われても、そういった習慣が無いので多くは自分のやりたいことをやることに罪悪感をおぼえます

健康的な育ちの人は、犯罪行為などには罪悪感をおぼえても趣味を楽しむことに罪悪感をおぼえることはありません。ところが、毒親育ちの場合、自分が自分であること、自分の人生を楽しむことに罰を与えられてきたので、そういったことにまで罪の意識を感じるように育てられています。

ですが、この罪悪感を手放せるようにならなければ、毒親でなくともその罪悪感を利用してあなたから搾取しようとしてくる人から自分を身を守ることが難しくなります。

この罪悪感を手放していく過程は、何か新しい競技や芸事を身に着けていく過程と同じです。

新しい動きは違和感を伴います。ですが、それを繰り返すことで習慣化し、自然にそれができるようになっていきます。

よく「自己肯定感が低いから~」といった言われ方をしますが、環境や習慣が人を作りますので、自己肯定感は習慣によって高くも低くもなります。

毒親育ちの方は、自己肯定感が低くなる環境や習慣に生まれ育ちました。ですので、これからは自己肯定感が高くなる環境や習慣を選んでいくのです。まずは違和感を感じながら。

自分の人生を取り戻すために④~注意点~

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毒親育ちは人間関係の学びが残念ながらマイナススタートです。

自分の習慣を変えようとしている最中であっても、あなたから搾取しようとする人間と出会うことはあるでしょう。

親友になれると思ったのにいいように使われるようになった、最初はいい人だったのに嫌味ばっかり言ってくるようになった、いつも「私が悪いの…?」という気持ちになる、こういった人間関係は毒親育ちにはあるあるです。

毒親と同様にあなたを支配しようとする人は、いかにも悪人の顔をして近づいてくるのではありません。詐欺師はいつも詐欺師に見えないから詐欺師なのです。

人間関係の距離感は一気に詰めすぎないようにしましょう。そして、「誰かとの時間」にばかり考えが及ぶような、あたかも心が支配されるような付き合いではなく、何よりも自分の時間の充実に時間と手間をかけてあげてください。

「自分には自分の人生を変える力がある」とは「自分は自分にふさわしい人とだけ付き合うのだと許可を出せる立場にある」ということを知ることでもあります。

劣悪な関係への慣れは、劣悪な関係への許可です。

まずは決定権が自分にあることを思い出してください。

さて、今回は自分の育てなおしについての記事でした。

毒親育ちあるあるの人間関係について、搾取的な人格についてなど、他にも多数記事を書いておりますので、ご興味のある方はぜひ他のページも参考になさってください。

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