性善説の人を食い物にする自己愛者達

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世の中には色々な人がいます。
感動を誘うストーリーでは、悪人が痛みを知り改心したりしますが、実際は「痛みを感じない」からこそ悪人と言われるような言動ができる、というケースの方が多いです。

心が発の途中にいる子どもはまだ変化していきますが、成人した人の人格は完成していますので根本的な部分がそこまで大きく変わることは難しいです。

ずるい人・利用する人に狙われる人は性善説で人を見すぎている

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病的な自己愛を抱え、人を利用することを当然とする人がこの世の中にはいます。そういった人は、神経症的競争、神経症的要求といった特徴を持ち、自分は常に勝者でなければならない、自分の欲はすべて叶えられて当然であると考えています。

そういった自己愛者達のコミュニケーションの基本は「テイク」です。

私達の世の中はギブ・アンド・テイクによって成立しています。それぞれ皆が違った得意不得意などを持ち、様々な仕事を有償無償に関わらずやっていくことで助け合う構造ですね。

ところが自己愛者は非常に利己的なので常に自分が貰うことや自分が得をすることしか頭にありません。人間には理性がありますが、この理性の発達は、より動物的な脳の発達の次の段階にあるものです。

人間だからといって皆が理性を持っているわけでも、皆が良心を持っているわけでもないのです。

「悪人」に育つ背景〜機能障害

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人のものを盗む。人に罪を着せる。人の自尊心に傷をつける。人を都合よく利用する。嘘をつく。人を陥れる。

こういうことをやる人間は一般的には「悪人」と言われます。

自己愛が健康ではない自己愛者達は、自分の機嫌を自分でとることができないため、人のものをナチュラルに盗みます。そして、人に自分の機嫌の責任をとらせます。これらのことをせずにはいられない、そもそも「そのような生き方しか知りません」。

不適切な養育態度、マルトリートメントでは脳が健康的に成長しないことがわかっています。自己愛が健康に育たたない背景には過干渉や過保護などの不適切な養育態度があることが現在ではわかっています。

ですので、病的な自己愛を抱えているということは機能が健康に発達していないということです。

人間はいつも健康なわけではありません。もちろん病気にもなります。うつ病を始めとして心・脳を病んでしまうこともあります。

自己愛者のそれは「障害」という言葉が使われています。自己愛「病」ではありません。その言葉があてられている意味を被害者の方は心に留めておいた方がいいでしょう。

心の境界線をひくこと

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自己愛者達は言葉巧みにテイクの機会を伺います。ときに同情を誘い、ときにわざと怒らせたりもするでしょう。あなたの価値を貶め、あなたからあなたらしさを奪い、自分の糧にしようとします。

性善説で人を見ていると、相手の言動の意味を良心的に捉えてしまいます。

・苦労してるんだから私がなにかしてあげないと

・私のためを思って厳しいことでも言ってくれている

・私に期待しているから

・なにか誤解しているだけかな?

このように相手の言動を良心的に捉えていると見誤ります。

「きっと喜んでもらえる」「いつかわかってくれるのでは?」「これだけ結果を出したら認めてもらえる」そういった期待はことごとく裏切られるでしょう。

なぜなら相手の言動の目的はあなたと共に豊かに生きることではありません。あなたからの搾取を目的としているからです。

満たされない子供のままの心

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あなたから時間や労力、あなたらしさを奪うことで自己愛者は一時的に元気になります。ですが、満たされることは無いのでもっともっとと要求し続けるでしょう。

自己愛が健康ではないということは、自分で自分を満たすことができないということです。いわばブラックホールですね。だからこそ常に人から奪わずにいられないのです。

悪人的な言動の裏側には、底なしの欲があります。

人間は足るを知ることによって豊かさを知ります。足るを知ることの無い人間は豊かさを知りません。どんなにあなたが与えても、どんなにあなたから奪っても満ち足りること自体が無いのです。

「何か誤解があるはずで、話せばきっとわかる。」このような期待は、相手が健康な心を持っているときにしか通用しません。

こちらの感じていることを赤ちゃんに話せば相手に伝わりますか?通じませんよね?健康的に発達していないということは、心が大人ではないということです。

人は何かと自分の感覚が普通だと思いがちです。自分以外の人間にはなれませんからね。

あなたが持っている良心はあなたの財産です。そしてその財産を妬ましく思う人間や狙う人間も存在します。そのことをどうか心に留め、あなた自身を大切にしてあげてください。

他にも自己愛人間についての記事を書いていますので、対人関係でお困りの際には是非参考にしてみてください。

自己愛性パーソナリティ障害は、不適切な養育態度により人格形成がうまくいかないということにより発症します。それはどういうことかというと、子どもが子供らしい健全な精神的発達を遂げることが出来なかった、ということです。健全な自己肯定感を持っている人は、自分にはいい部分も悪い部分もあるという
共依存の人は他人の問題解決に依存しています。そうすると一方で「他人に問題解決をさせようと依存してくる人」と受容と供給が合致します。よく「仕事はできる人のところに集まる」と言いますが、これは何も仕事だけではありません。

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